2021年の初めから新型コロナウィルスが猛威をふるい、いまもその勢いは止まらず、私たちの生活スタイルや働き方を大きく変えています。
みなさまも今までやったことのなかったオンライン飲み会を開催したり、自宅でのリモート勤務を行ったりと、大なり小なり影響はあったのではないでしょうか。
リモートワークやソーシャルディスタンスが当たり前になるこれからの世界、“ニューノーマルな世界”でなぜ英語とITが重要視されているのか、またその重要な英語とプログラミングの学習法や適性についてもお伝えしていきます。
記事のもくじ
加速するリモートワークによる影響
まず、さきほど書いたように世界中でリモートワークが急激に加速しています。 このような動きは世界中で同時に起こっています。
例えば、米ツイッター社は在宅での勤務を永久に可能としました。
そして、国内ではデメリットが多いであろうとされ、進まなかったリモートでの働き方は実際にやってみると問題にもならず、もはや通常の業務であればオフィスすらも必要がないということに多くの企業が気づき始めているのです。
在宅勤務開始から3週間。何が凄いかと言うと、業績に影響がほぼ無い。この結果を見て、そもそもオフィスが必要なのか真剣に考えている(汗)
在宅勤務の判断は正しいと評価されてるけど、駅前のオフィスを一棟丸ごと借りている判断はどうなんだ?#在宅勤務
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) February 16, 2020
海外のエンジニアと働く機会が増える
そのような中、国内のIT開発は海外へ開発を依頼するオフショア開発、メルカリや楽天といった企業に代表される海外からエンジニアを国内に連れてくる “オンショア” の動きが加速しています。
リモートワークが加速する中、オンライン上では場所をとわず世界中の人と仕事をする動きが進んでいるのです。 つまり、国内外のIT企業のグローバル化はますます加速していきます。
メルカリや楽天はその働き方を数年前から進めています。
国内でも加速するオンライン上での世界との働き方
世界中の企業は世界中のリモートで働いている人たちへ仕事をオンラインで依頼し始めています。 リモート、オンラインでの仕事の管理や物理的に距離のある働き方が当たり前となり、日本の自宅にいながらにして米国をはじめとする外資系企業で働くことが容易になり、英語や英語でのプログラミング技術をもっている人材の需要は増大していきます。
海外のエンジニアと会話ができる、国内外のメンバーとリモートでも仕事ができる、英語でプロジェクトを回すことのできる能力があらためて重要になってきているのです。
しかし、ここで勘違いすべきでない点は、日本国内の海外展開を目指していない、積極的な外国人採用などを行っていないドメスティックなIT企業を目指す方に英語力はそこまで必要ではない、ということです。
そのような方に英語力は “あったらよい程度” のものですので、まずは日本語だけを取り扱った国内のエンジニアを目指す、というのも選択の一つであると思います。
しかし、近い将来、そのようなドメスティックな日系IT企業もグローバルな動きを進めていくことは明らかです。 それは国内にエンジニアが少ない、日本のマーケットが縮小している からです。例えば、日本のIT企業の時価総額のトップであるソフトバンクグループの主要メンバー(役員)をみてみましょう。
50%以上が外国人となっています。
それらに続き楽天の英語公用化は有名ですが、ユニクロ、メルカリなどの企業もそれに続いています。
近い将来、多くの国内のIT企業がこのようにグローバルな展開を進めていきます。 このような時代において英語やITを身に付けておかないことは個人の選択肢をせばめていくことになります。
加速するクラウドソーシングサービス
先ほど書いたようにリモートワークがスタンダードになっていく中、インターネット上で仕事が完結するようなクラウドソーシングは今後ますます加速していきます。
国内の会社の多くも、CrowdWorksやランサーズなどを利用し地方に住むエンジニアや海外のエンジニアにオンライン上で効率よく仕事を外注する機会が増えています。
その時にITを身につけておくことで、
- 指示/発注がスムーズになる
- 成果物の質を自分で判断出来る
- 問題があった時に自分で作業することでリカバリーがきく
こういったことに大変いきていきます。
さらにこれらを英語でできることで、Upworkのような国内のクラウドソーシングサービスの何十倍もの規模の人たちと一緒にプロジェクトを回せるようになっていきます。
【海外と国内のクラウドソーシングサービスのIT開発案件数の違い】
英語でITを扱えるだけで単純に見積もっても10倍の仕事をとることができます。 それだけで個人の可能性や企業の可能性を大きく変えることがわかります。
そのような中、 これからの日本人エンジニアの向かうべき方向としてよく議論されるのは以下の3つです。
1. 特定の領域に特化した専門家になる オールラウンダーで誰にでもできるような仕事は(IT問わず)テクノロジーで代替されたり、安く効率よく海外に外注する流れは止まらないので、エンジニアとして専門性や+αのスキルを持つ必要がある。
2. ビジネス側(上流)に向かい、発注する側になる 受託開発などの仕事を受ける側ではなく創る側に回るということです。 では、世界のビジネスを創る側はどこでしょうか。 それは欧米であり、IT業界です。世界企業時価総額のTOP10のうち約6社がアメリカのIT会社であり、その6社の企業規模は東証一部約2170社全てをたした企業規模を超えます。
世界に価値を生み出している人、情報、サービスにふれていくことも重要ですが、 ITという世界と繋がっているプラットフォームを活かしてビジネスを創っていくにはやはり英語が必要です。
詳しくはこちらもみてみてください。
3. 英語を身に付けグローバルで働けるようになる 上記のことを踏まえても、これからますます個人の可能性を増やすことができる英語は最低限身に付けておくことが重要です。
プログラミング×英語で給与も変わる
このような流れの中、英語のできるIT人材の需要は増えつづけており、求人情報・転職サイトdoda 調べによるとIT関連企業が社内SEに求める英語力の20%は上級レベルとなっています。
中級レベルと合計すると40%の企業が英語力を持つITエンジニアを採用したいと考えています。
また、実際に英語でITを扱えるエンジニアの求人の方が一般的なエンジニアに比べ約1.5倍高いという調査もあります。
英語でITを学ぶことによる効果
では、英語とITスキルの重要性を説明した上で、”英語でITを学ぶ” ということについて説明をしていきます。
まず、プログラミングと英語は非常に密接な関係にあり、 “プログラミング言語自体がアメリカで開発され英語で書かれていること”がポイントのひとつです。
合わせて、上記にも書きましたが、とても早いスピードで変化を続けているIT業界の中心は欧米です。 新らしいIT技術やプログラミングは基本的にすべて欧米つまり英語の情報がもととなります。
それにより
プログラミングに関する情報のほとんどが英語で、情報量の差が何十倍
となってしまっています。
例えば、「世界最大手の動画学習サイトUdemy」でのプログラミング学習動画の数も、以下のように30倍もの差があります。
【Udemyの例】 英語教材と日本語教材の学習コンテンツの量は約30倍の差。
情報の量が大きく変わると、当然情報の質も変わります。
その例に、 プログラミングにおける最も正しい情報である公式ドキュメントは英語なのです。このように、情報の量や質の差から学習の速度や質にも差が出てくるのです。
さらに、エンジニアにとって 「 糸口であり命であるエラーメッセージは全て英語である 」
こちらも重要なポイントの一つで、
“バグを適切に理解し説明や再現できるようになる能力”はエンジニアにとって非常に重要なのですが、そのような時に英語でプログラミングを学んでいたこと、英語×ITをしっかり身に付けていることがいきます。
そして、その経験はこれから益々増えるであろう海外のエンジニアとの協働の際にいきていくのです。
それらにたどり着くには英語でプログラミングを学ぶこと、英語でITに関して体感的に理解していくことが重要です。
詳しくはこちらにも記載しているのでこちらも見てみてください。
英語でIT・プログラミングを学べる英語レベル
では、英語でITを学ぶために必要な英語のレベルはどれくらいなのでしょうか。
まず、英語の初級者の方へは英語で専門分野を学ぶことはおすすめしません。
英語で専門領域を学ぶための英語力は最低でもTOEIC450点〜550点以上のレベルが必要です。
そのレベルにまだ満たない英語の基礎学習を終えられていない方は、まずは英語力の基礎、文法や単語をしっかり身に付けていきましょう。
具体的には以下のような方法がおすすめです。
合わせて英語で専門領域を本格的に学ぶ前に、まずは基礎的な業界特有の表現や単語などを学んでみるのもよいでしょう。
例えばその業界で有名な企業の経営者のスピーチなどです。学習へのモチベーションも上げることができるのでおすすめです。
合わせて、英語の学習方法として “日本語で” 学ぶのか、”英語で” 学ぶのかはよく議論されますが、初学者はまずは基礎を日本語でインプットしていくこと、中級者は英語でアウトプット中心に学んでいくことをおすすめします。
初学者からでも英語で学ぶことを推奨する英語学習成功者も多くいるので、そのような動画も参考にしてみてください。
・茂木健一郎さん「 脳を活かす勉強法。「英語を」学ぶから「英語で」学ぶへ。」
・Harukiさん「 英語が喋れるようになる1つの方法」
私たちが日本語を自然と感覚で覚えたように、”英語を英語で”、感覚で覚えていくことを推奨しています。
当然プログラミング言語も ”言語の一つ” ですので、感覚として覚えていくことも重要です。 プログラミング言語は英語で書かれているので、その感覚を英語で学ぶことによってより自然に身に付けていくことができるでしょう。
英語でIT・プログラミングを扱える人材とは
では、“英語でITを扱えるレベル” 、 “海外のエンジニアと働けるレベル” にはどのくらいの英語力が必要なのでしょうか?
結論、ネイティブほどの英語レベルを目指す必要は全くない、です。
※ アメリカ、カナダ、オーストラリアなどのIT先進国の場合は、英語力に加えエンジニアの実務経験などの要素も含まれるので上記に該当しない場合もあります。
ここでいう十分な英語力とは特にコミュニケーション力を指します。
当然、そこにはある程度のITスキルが必要にはなりますが、英語でITに関する質問ができる、バグなどやプロジェクトなどで発生した問題を報告できる、エンジニア同士で冗談を言える、などのエンジニアとのコミュニケーション英語力が大変重要になります。
特に英語での面接を突破できるくらいの英語力は必要になりますので、そのくらいのスキルは確実に身に付けておきましょう。
“英語でITを学ぶこと”や、”英語圏の方と英語でプロダクトを一緒につくる”、などの経験により、 実際に英語×ITスキルを身に付け、国内外で活躍している方が多くいるのでこちらもぜひ参考にしてみてください。
<卒業生の体験談>
以上、 「 コロナウィルスの影響により世界で益々重要になっていく英語とITスキル」について書かせていただきました。
ITと英語のスキルはすべての人の可能性をより大きく広げ、その重要性はますます高まっています。 さあ、英語とITを身に付け、人生をより良い方向へ変えていきましょう!
「これからの時代、プログラミングと英語が必要そう…」 それは、間違いではありません。 あと10〜20年の間に、人間が行う仕事の約半分が機械に奪われると言われています。 そのような未来がきたとき、自分自身、そしてあなたの大切な人を守れますか? セブ島 IT×英語留学のKredoの「IT留学オンライン」では、プログラミングと英語のスキルをオンライン授業で習得できます!