セブ島随一の繁華街、セブシティ。
セブ島といえばきれいな海やリゾートエリアのイメージが強いですが、セブシティにも歴史的建造物やショッピング、夜景スポットなど、押さえておきたい観光スポットがいくつもあります。
セブ島の人気観光スポットは密集しているため、場所によっては徒歩の移動でいくつも効率的に回ることが可能です。
さらに歴史的建造物についての知識や気をつけたいポイントなど、ちょっとした情報を事前に頭に入れておけば、より充実した観光ができます。
今回はセブシティの中でも人気のある観光スポットを10ヶ所ご紹介します!
記事のもくじ
セブシティでおすすめの観光スポット-建造物編-
セブシティには、歴史的建造物がたくさんあります。
サンペドロ要塞(Fort San Pedro)
フィリピンがスペインから植民地統治されていた時代に建築されたサンペドロ要塞。
最初は木造でしたが、敵対するムスリムや海賊に対抗するため、次第に堅固なサンゴの石造りの要塞と建て替えられました。
その後、サンペドロ要塞はアメリカ統治時代には兵舎に、第二次世界大戦中は日本軍による捕虜収容所として使用されていた長い歴史を持ちます。
現在は多くの観光客で賑わうセブシティの定番観光スポットとなりました。
サンペドロ要塞の見どころは、
●フィリピンの歴史を学ぶことができる博物館
●実際に使われていた14門の大砲
海が近くにあるため開放感があり、スペイン情緒を残す石畳や美しい中庭は、多くの人々が集まる憩いの場となっています。
防壁の上は通路になっており、ぐるりと1周歩いて回ることができます。
観光にかかる時間はおよそ1時間くらいです。
タクシーでも行きやすい場所で、「フォートサンペドロ」と伝えれば連れていってもらえます。
「サントニーニョ教会」と「マゼランクロス」が近くにあるため、観光するには便利でわかりやすい場所です。
大人30ペソ、子ども・学生20ペソ、シニア24ペソ
語学留学でセブに滞在している方なら、語学学校の学生証を提示すれば学生料金で入場することができます。
サントニーニョ教会(Santo Nino Church)
1565年、スペイン統治時代に建てられたフィリピン最古の教会サントニーニョ教会。
毎週日曜日にはフィリピン全土から熱心な信者が訪れる、カトリックの聖地として有名なセブシティの観光地スポットです。
ここにはスペインの冒険家マゼランがセブのファナ女王に贈った、幼きイエス像(サントニーニョ)がおさめられています。
この像は16世紀にセブが戦火に包まれたときも無傷のまま焼け跡に横たわっていたという逸話をもち、セブの守護神として人々に愛され崇拝されているのです。
大聖堂の中の厳粛な雰囲気、豪華なシャンデリア、美しい壁画とステンドグラスはまるでヨーロッパにいるかのように思えます。
観光スポットとは言っても地元の方にとっては祈りを捧げる教会なので、訪れる際は露出度の高い服装は避け、お祈りの邪魔にならないようマナーを守りましょう。
サントニーニョ像はキリスト教と馴染みのうすい日本人からは人形のように思えてしまうかもしれませんが、地元の方にとっては信仰の対象となる神聖なもの。
くれぐれも飾ってある場所で、大きな声を出したりガラスを叩いたりしてはいけません。
写真撮影も禁止されているので注意してください。
サントニーニョ像は教会奥にある祭壇に安置されており、入場には人数制限があるため、日によっては長蛇の列になることも。
また、ミサのある日曜日は信者達による混雑が予想されるため、サントニーニョ教会へ観光に行くのなら日曜日以外の曜日に行くことをおすすめします。
定休日 なし 入場料 無料
※すぐ南にあるサントニーニョ教会博物館は外国人は100ペソの入館料が必要になります。
マゼランクロス(Magellan’s Cross)
サントニーニョ教会のすぐ隣にある「八角堂」の中に保管されているマゼランクロス。
キリスト教布教のためにセブ島に訪れたマゼランが、キリスト教発祥の地として記念に建てた5メートルもある大きな木製の十字架です。
八角堂の天井には、当時のセブ領主であるフマボン王とファナ王女、臣下800人がキリスト教徒として初の洗礼を受けた様子が細部にわたって美しく描かれています。
マゼランクロスは破片を煎じて飲むと万病に効くと信じられており、十字架を削り取って持ち帰る人が絶えなかったのだとか。
そのため現在では十字架を保護するために堅い木で作ったカバーがつけられ、本物の十字架を見ることはできません。
訪れた人々は赤いロウソクを捧げ、願いごとをしています。
ロウソクは1本10ペソで売られているので、火はつけずにクロスの台座の上にそっと置いてお祈りしましょう。
入場料 無料
マゼランクロスを見学できるのは18時まで
こじんまりとした場所で見学自体はすぐ終わってしまうので、他の観光スポットとセットにして訪れることをおすすめします。
スクボ博物館(Cebu Provincial Museum)
セブシティにはセブの歴史を学ぶことができるスクボ博物館(MUSEO SUGBO)があります。
「MUSEO」とはスペイン語で博物館、「SUGBO」はセブ島の古い呼び名です。
スクボ博物館はアヤラモール、SMモールからタクシーで道が空いていれば10分くらいの場所にあり、セブ島では有名な博物館なのでタクシードライバーなら場所を知っているはずです。
博物館の白い建物はとても古く、1871年に建設されたものをリノベーションして2008年に博物館として生まれ変わりました。
博物館になる前は100年もの間、セブ州の刑務所として利用されていたといいます。
大人 75ペソ 学生 50ペソ
開館時間:午前9時~午後6時
休館日:日曜日
受付で入場料を支払い名簿に記入をすませた後、館内を案内してくれるガイドが必要かどうかを聞かれます。
ガイドサービスは無料なので、断る理由がないならぜひ利用しましょう。
展示スペースは4つのテーマに分かれています。
●およそ1000年前の石器時代
●スペイン統治時代
●アメリカ統治時代
●第二次世界大戦
見学の際は時代の流れにそって順番に見ていくことをおすすめします。
見学にかかる所要時間は1~2時間ほど。
ガイドブックではあまり紹介されていないスクボ博物館ですが、歴史資料を説明するパネルがしっかりしているので、セブについて深く知れる貴重な場所となっています。
道教寺院(Taoist Temple)
道教寺院はトップスへ行く道中、ビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街の中にあります。
1972年、戦後中国から移り住んだ華僑の寄付によって建設された中華系のお寺で、中国の思想家・老子の教義が祭られ、熱心な参拝者の心のよりどころとなっている場所です。
赤と緑の鮮やかな極彩色で彩られた中国風の寺院ですが、歴史ある仏像や精緻な彫刻が見られるといった場所ではなく、比較的新しい建物といった印象です。
本堂は写真撮影禁止と張り紙がしてあるので、見学の際はマナーを守りましょう。。
無料
道教寺院の見どころはマクタン島まで見渡せる見晴らしの良さと木片を使った占いが有名です。
毎週水曜日と日曜日に道教の儀式がある寺院内では、木の札を2枚投げ両方表側が上に向いていれば1つの願いが叶えられるという占いをしています。
また、常駐している占い師に運勢を占ってもらうこともできるので、占い好きの方にはおすすめしたいスポットです。
道教寺院もトップスと同様に帰りのタクシーを見つけるのは難しいため、ドライバーと値段交渉をして、その場で待機してもらいましょう。
あるいはトップスとセットにして、夕方に閉まってしまう寺院の観光を先に済ませ、その後にトップスの夜景を楽しむというプランも効率的でいいかもしれません。
セブシティでおすすめの観光スポット-ショッピング編-
セブシティではさまざまなショッピンも楽しめます。
コロンストリート(Coron street)
(引用元:セブタビ)
セブ島内のダウンタウンとして有名な通り、コロンストリート。
観光客向けではなく、現地の人たちの感覚で物が売り買いされているため、食品や日用品、衣類、電化製品などを驚くほど安く購入することができます。
セブ島内で一番安い価格で買い物ができるといっていいでしょう。
コロンストリートでは露店が所狭しと並んでおり、雑多な東南アジアの雰囲気を感じることができます。
英語が話せるなら、お店の人たちと値段交渉をしてみるのも楽しいでしょう。
先に紹介したサントニーニョ教会やマゼランクロスからほど近く、交通のアクセスも便利なことから、地元の人たちだけでなく観光客も多く立ち寄る場所になっています。
そのためコロンストリートは、ダウンタウン地区内の治安としては比較的安心できる場所です。
ですがダウンタウン地区は貧困層が多く集まる地域であること。
観光客の財布や携帯電話を狙ったスリやストリートチルドレンが多く、注意が必要なことを忘れてはいけません。
観光客の中でも日本人は目立っているという意識を持ち、過度なオシャレはせずに単独行動も慎むこと。
どれだけ買い物が楽しくても、カバンは抱えるように前に持つ、むやみに携帯やスマホを出さないなど、最低限の警戒心だけは忘れないよう注意してください。
カルボンマーケット(Carbon market)
セブ島の台所とも呼ばれる巨大市場カルボンマーケット。
先に紹介しましたコロンストリートと繋がっており、かつてはこの場所で木炭(カーボン)の行商が行われていたためにこの名前がつきました。
現在では野菜や果物、魚、肉などの食材のほか、衣類や雑貨など何でも手に入れられる巨大な市場になっています。
例えば日本では高値の南国フルーツのドリアンやマンゴーも、カルボンマーケットでは驚くほど安く買うことができます。
朝と夕方は食材を求める人たちで大賑わい。
地元の人々の生活を感じられるカルボンマーケットは、一度は見ておきたい観光スポットの1つです。
市場と言えば新鮮でおいしい食品が多く、金額も安くて活気があるというイメージがあります。
もちろんカルボンマーケットもそうでないとは言えないのですが・・・残念ながら新鮮でおいしいものが食べられるとは限りません。
日本とは衛生観念が違いすぎるからです。
セブシティの中心にあるカルボンマーケットは、多くの車やバイクが行きかう場所にあり、道路の状態も良くないため、排気ガスやホコリがひどいです。
そして食品は強い日差しにさらされ、いつから並んでいるかもわからず、袋など無いむき出しの状態で外で売られています。
おそらく日本人のお腹では耐えられないでしょう。
ですが安く買い物できる場所なのは本当なので、例えば日用品やみやげ物屋で買えるような小物や民芸品など、うまくすれば3分の1くらいの価格で買うことができます。
コロンストリートと同様にスリが多い地域なので、カルボンマーケットで買い物する時でも最小限の警戒は怠らないようにしましょう。
アヤラモール・セブ(Ayala Mall)
アヤラモールはセブシティビジネスパークの中心にあるショッピングモールです。
アヤラモールの魅力はアクセスの便利さと品揃えの良さ、そして何と言ってもモール内が安全で女性一人でも安心してショッピングを楽しむことができることです。
アヤラモールへ行くにはタクシーを使うのが一番安全。
アヤラモールにはエントランスがスターバックス、テラス、H&M、ルスタンスの4ヶ所あります。
タクシーを利用する場合は、
”Please go to Ayala mall.””(アヤラモールに行ってください)
”Ayala’s entry near ○○.””(○○に近いアヤラモールの入り口)
と伝えれば連れていってくれます。
「とりあえずアヤラモールへ行きたい」という方は、待ち合わせや集合場所によく使われるスターバックスがあるエントランスを伝えればよろしいかと思います。
アヤラモールの中に入る時は、どこの入り口から入っても必ずセキュリティーチェックがあります。
手荷物検査を受けないければアヤラモールの中に入ることができません。
そのため安心してショッピングや食事を楽しむことができるのです。
館内にはオシャレな雰囲気が漂い、衣料品や日用品、食料品、コスメなど何でも揃えることができます。
両替所が7ヶ所あり、それぞれレートが違っています。
空港や次に紹介するSMモールよりレートがいいので、両替はアヤラモールで行うのをおすすめします。
アヤラモールの特徴はレストランが50以上あり、とても充実していること。
フィリピン料理をはじめ、日本食レストランやフィリピンにしかないコーヒーショップなど様々なお店が軒を連ねています。
留学で滞在する時は最もお世話になるショッピングモールでしょう。
SMシティセブ(SM City)
セブ島でアヤラモールと並ぶ人気の大型ショッピングモールSMシティセブ。
SMとはShoe Mart(シューマート)の略で、もともとは靴屋さんでした。現地では「SMモール」または「SM」と呼ばれることが多いです。
アヤラモールが高級路線で、レストランに力を入れているのに対し、SMシティセブは生活に密着したアイテムが揃い、またフィリピン人が好きなチェーン店がたくさん入っているため、現地の人にはSMシティセブの方が人気です。
SMシティセブに行くのもやはりタクシーがおすすめ。
アヤラモールからは道が空いていれば車で10分くらいの距離にあります。
SMシティセブへ行く場合は、2015年にできたSMシーサイドと区別するため、SMモールではなく「SMシティに行きたい」と伝えましょう。
SMシティセブには7ヶ所の入り口があり、1番のメインエントランスと7番の「North Wing」入り口がよく使われます。
SMシティセブの特徴は、何と言っても圧倒的な広さとお店の数の多さ。
広さは東京ドームのおよそ5.2倍、店舗数は500と言われ、レストランやカフェ、スーパーマーケット、デパートはもちろん、映画館やボウリング場まで入っている巨大ショッピングモールです。
ショッピングをする上で1番気になるのが値段ですよね。
フィリピンは日本と比べるとかなり物価は安く、食品に関しては日本の3分の1の値段で手に入るものもあります。
SMシティセブでお土産を買うならKulturaというお土産専門店が人気です。
広い店内にはいろんな種類のお土産があり、バナナチップスやマンゴー石鹸など定番のお土産のほか、ココナッツのお酒やバナナの繊維で編んだ服など、珍しいお土産が一堂に揃っています。
旅行や留学で丸1日フリーな時間ができたら、このSMセブシティをゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。
セブシティでおすすめの観光スポット-自然編-
自然を楽しめる観光スポットを紹介します。
トップス(Tops)
トップスとは、ブサイヒルズというセブシティの一番高い山の頂上にある広大な展望台のこと。
晴れた日にはマクタン島はもちろん、海を挟んだオラゴン島やボホール島まで一望することができます。
夜景が美しい絶景スポットとして夜が人気ですが、昼間でも多くの観光客でにぎわっています。
昼と夜でまったく違った光景を見ることができるため、滞在期間に余裕のある方は昼夜両方の景色を楽しむのもいいでしょう。
100ペソ
24時間年中無休で営業
24時間年中無休で営業しているため、時間を気にせず滞在できます。
夜景を観賞したいなら、夕方5時頃にトップスへ到着するようプランを立てるといいと思います。
山頂にあるトップスは夜になると気温が下がるので、上に羽織るものを1枚もっていくとよいでしょう。
敷地内にはバーやカフェなどが併設されており、お酒やコーヒーを飲みながら景色を楽しむことができます。
ただしトップスへ行くには交通の便が悪く、セブシティの主要観光地の中でも1番アクセスが複雑な場所だと言われています。
行き方がわからず泣く泣く行くのを断念したという人も・・・
トップスへのアクセス方法はいくつかありますが、1番簡単な方法はタクシーです。
ただしタクシーを使うのには注意が必要です。
●かなり距離があるためメーター金額でトップスまで行ってくれるタクシーはほとんどなく、最初にいくらで行ってもらえるか値段交渉しておく
●トップスでタクシーをつかまえることはまず不可能なので、帰りの交通手段を確保しておく
行きで使ったタクシーに待っていてもらうのがいいでしょう。
値段の相場はセブシティの中心から出発したとして800~1,000ペソといったところでしょう。
これには往復の交通費と待機分の金額が含まれています。
観光にかかる時間は、街中から頂上までの片道がおよそ1時間。
そして夜景を眺めながらの食事をするのに1~2時間みておけばいいと思います。
アクセスが難しいですが、セブシティの夜景を望めるトップスからの眺めは美しいの一言。
自分たちで行くのが不安なら、旅行会社などのオプショナルツアーを検討するのもおすすめです。
セブシティを観光したいなら英語でプログラミングを学べるKredoIT留学へ
セブ島のセブシティを観光したいと思ったら、留学でスキルを身につけるのもおすすめです。
留学で出会った仲間とともに観光に行けるので、楽しみがさらに広がるでしょう。
今の時代、将来のキャリアを考えて身につけておきたいスキルは、英語とプログラミングです。
「英語×プログラミング」のスキルを得れば、市場価値の高いエンジニアやプログラマー、Webデザイナーとして世界で活躍できます。
KredoIT留学では、セブ島に滞在しながら、フィリピン人講師による英語のレッスンとプログラミングのレッスンを受けられます。
そして、多くの卒業生が「英語×プログラミング」のスキルを習得し、国内外のIT企業、フリーランスへとキャリアチェンジされています。
1日中英語漬けになれる環境で、一生物のスキルを身につけてみませんか?
セブシティでおすすめの観光スポット-まとめ-
以上、セブシティを訪れたならぜひとも足を運んでいただきたい人気の観光スポットを紹介させていただきました。
トップスや道教寺院などアクセスが難しいスポットもありますが、セブシティの人気観光スポットは密集しており、場所によっては徒歩の移動でいくつも回ることが可能です。
セブ島で過ごした時間と体験が、あなたの一生の思い出となるお手伝いができたのなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。