セブ島は、温暖な気候、美しい自然、リーズナブルな生活費、そして年齢を問わず学べるマンツーマン授業中心の語学学校の充実といった魅力が豊富なため、シニア世代の留学先として注目を集めています。
退職後の時間を活用して英語を学びたい方や、海外生活を体験しながら趣味や交流も楽しみたい方にとって理想的な環境が整っています。
しかし、シニア留学では健康管理や生活環境、英語学習のペースなど、若い世代にはあまり意識されないポイントでつまずくこともあります。
そこで本記事では、セブ島シニア留学で失敗しないために知っておくべき注意点や準備方法を解説するとともに、シニアにおすすめの語学学校も紹介します。
ぜひ参考にしてください。
記事のもくじ
セブ島シニア留学の人気が高まっている理由
「退職後の時間を活用して英語を学びたい」「旅行や趣味も楽しみながら海外生活を経験したい」という方にとって、セブ島は理想的な環境が整ってるため、シニア世代の留学先として人気が高まっています。
ここでは、その理由を詳しく見ていきます。
物価の安さと費用対効果の高さ
セブ島は日本や欧米に比べて物価が低く、授業料・宿泊費・食費を含めた留学費用を抑えることができます。
例えば、欧米への1ヶ月の語学留学費用が50〜80万円ほどかかるのに対し、セブ島なら20〜30万円程度ですむ場合がほとんどです。
そのうえ授業のコマ数やマンツーマン授業が充実し、密度の濃い学習ができので、費用対効果は非常に高いと言えます。
宿泊・食事・掃除・洗濯サービスまで込みのパッケージが多く、生活面での負担を減らせるのも魅力。
年金や退職金、貯蓄の範囲で長期滞在が可能なため、「無理なく続けられる留学先」として注目されています。
マンツーマン授業で初心者でも安心
セブ島の語学学校では、1日4〜8コマのマンツーマン授業を受けられることが一般的で、ほとんどの場合コマ数も選択できます。
グループ授業が中心の欧米留学に比べ、自分のレベルや目的に合わせたレッスンが受けられるため、英語学習が初めての方やブランクが長い方でも安心です。
例えば、「旅行英会話だけを重点的に学びたい」「発音矯正に時間をかけたい」などの希望にも柔軟に対応してもらえます。
理解できない部分はその場で質問できるので、学習効率も高まります。
年齢制限がなくシニア層の留学生も多い
欧米の語学学校では、クラスの大半が10代〜20代の学生というケースが多く、シニア層にとっては生活リズムや趣味の違いから馴染みにくいことがあります。
一方、セブ島の語学学校は年齢制限がほとんどなく、50代・60代、さらには70代以上の留学生もいます。
マンツーマン授業が多いため、授業中若い世代の話題や空気に合わせなきゃというプレッシャーもありません。
同じ志をもつ同年代の仲間と出会える喜びや安心感が、シニア層の参加を後押ししています。
温暖な気候とリゾート環境
セブ島は一年を通して温暖で、平均気温は26〜28℃程度。
日本の冬でも半袖で過ごせるほどの暖かさがあり、寒さや雪が苦手な方にとって快適な環境です。
また、美しいビーチや自然豊かな島々が近くにあり、週末にはアイランドホッピングやダイビング、スパ体験などのリゾートアクティビティも楽しめます。
「英語の勉強」と「南国リゾートでの癒やし」を同時に味わえる点は、他の留学先にはない大きな魅力です。
「第二の人生」の自己投資として魅力的
定年退職後や子育てが一段落した後の時間を活用し、「人生の新しいステージで挑戦したい」という思いから留学を選ぶ方が増えています。
英語を学ぶことで、海外旅行やボランティア活動、国際交流などの幅が広がり、生活がより豊かになります。
また、費用を抑えてアクティビティや習い事に参加できるため、セブ島留学は新しい趣味を見つけるのにも適しています。
セブ島シニア留学の失敗例と対策
シニア世代にとっての留学は、英語学習だけでなく、生活環境や健康管理なども大きな挑戦となるため、事前の準備が不十分だと、思わぬトラブルや失敗につながることもあります。
ここでは、実際にシニア留学で起こりやすい失敗例をあげ、その対策方法を解説します。
健康管理不足による体調不良
シニア留学で最も多い失敗例は、現地の気候や食文化に体が慣れず、体調を崩してしまうことです。
特に50代以上の方は免疫力や体力が低下しているため、食あたりや熱中症、疲労の蓄積に注意が必要です。
渡航前に健康診断を受け、持病や服薬情報を整理しましょう。
常備薬やサプリメントを持参し、現地の医療機関の場所を把握しておくことも重要です。
到着初日は無理せず体を休め、徐々に生活リズムを整えましょう。
英語レベルと授業内容のミスマッチ
授業の進度や教材が自分に合わず、理解が追いつかないまま学習が進むケースがあります。
初心者向けのコースでも、講師によって授業のスピードや内容が難しすぎる場合もあります。
レベルチェックテストをもとに、自分の英語レベルや学習目的に合ったコースを選ぶことが重要です。
授業が始まりレベルが合わないと感じたら、すぐに相談してクラスの変更をしてもらったり、授業内容を調整してもらったりしましょう。
滞在環境が合わずストレスを感じる
学生寮やシェアルームが騒がしかったり、設備が不十分だったりして快適に過ごせないことがあります。
休養や学習が十分にできず、ストレスが溜まってしまう場合もあります。
個室やホテル滞在、シニア向けの寮など、自分の生活リズムに合った宿泊施設を選びましょう。
学校の口コミや体験談で、設備や生活環境を事前に確認することも大切です。
予算の見積もり不足
物価が安いと思っていても、食費・交通費・観光費などで予算を超えてしまうことがあります。
特に長期滞在の場合、授業料以外の費用を見落としがちです。
授業料以外にかかる費用を具体的に算出し、現地通貨での支出感覚をつかんでおくことが大切です。
余裕を持った予算設定は、急な出費や体調不良時の医療費にも対応できます。
孤独感やホームシック
慣れない環境や文化の違いから、孤独やホームシックを感じることがあります。
特に英語力が低い場合、現地での交流が少なく孤立しやすいです。
学校や寮でのサークルやイベントに積極的に参加し、留学仲間と交流できる環境を選びましょう。
日本人スタッフが常駐している学校を選び、事前にオンラインのコミュニティに参加してつながりをつくるのも有効です。
現地文化やマナーの理解不足
文化や生活習慣の違いを知らないまま行くと、思わぬトラブルやストレスの原因になります。
現地の食事や交通マナー、習慣などの基本情報を集め、異文化理解のシミュレーションをしておきましょう。
困ったときの相談窓口や緊急連絡先も事前に確認しておくと安心です。
多くを求めず「仕方ない」「こういうものか」とあきらめ、受け入れる気持ちも大切です。
セブ島シニア留学におすすめの語学学校10選
セブ島シニア留学におすすめの語学学校を10校紹介します。
1位:QQ English
セブ島留学でも特に知名度の高い語学学校の1つで、ITパーク校とシーフロント校の2つのキャンパスがあります。
講師は全員オフィス勤務の正社員で、国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、550時間の厳しい研修をクリアしています。
評価制度を導入して日々授業の改善をしているので、講師の質はNo 1。
世界的に評価の高い「カランメソッド」を正式導入しており、この授業を選択すると、速いテンポで反復する形式で「話す力」と「リスニング力」を同時強化できます。
入学のタイミング、留学日数を自由に選択でき、現役で仕事をしている方でも柔軟にスケジュールを組めるのも魅力です。
2位:SMEAG Global Education
セブ島で最大級の規模を誇る日系語学学校で、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジの公式試験会場に認定されています。
すべてのコースを受講可能で、スパルタクラスを提供しているキャピタルキャンパスと、開講コースは限られるもののジムやプールなどの施設が充実し、新しくきれいな施設のエンカントキャンパスの2つから選べます。
ほとんどが日本人留学生という学校も多い中、SMEAGは、留学生のおよそ30%が日本人、70%は外国人という国籍比率なので、授業以外の時間も日常的に英語力を伸ばしたり多文化に触れたりできます。
3位:Brilliant CEBU English Academy
セブ島中心部に位置する大型ショッピングモール「ガレリアセブ」と一体となった宿泊ホテル、校舎で学習できます。
ショップが充実しているのはもちろん、同じ建物内にプール、ジム、両替所、ランドリーショップもあるので、外出することなく便利に生活できるのが魅力です。
利便性抜群のロケーションに加え、留学生の受け入れ定員は最大40名、祝日も授業が行われるといったきめ細やかな環境があるるので、短期留学でも最大限効果を発揮できるでしょう。
Brilliant CEBU English Academy公式ページ
4位:GLC
寮が併設されたキャンパスには、プールやフィットネスジム、卓球、ゲームルームなどが備わっており、国際色豊かな留学生が在籍しています。
一般英語コースの他、資格試験対策コース、インターンシップやボランティアができるコース、子ども向けのコースなど、個々の目的に応じてコースを選択できるのが魅力。
毎週学内でヨガ、映画、料理などのアクティビティ、月2回土曜日に市内観光やジンベイザメと泳ぐオスロブツアー、ボランティアなどの外部でのアクティビティを実施しているので、多くの学生との交流、様々な体験の機会をもてます。
5位:CAEA
日本資本のホテル「ホテルASIA」と一体化した語学学校で、ウォシュレット付きトイレ、バスタブ(スタンダードルーム以上)、デスク、電気ケトルなどの設備や無料の洗濯サービス、部屋の掃除、シーツ交換といった衛生面のサポートが充実しています。
授業はすべてマンツーマンレッスンで、ペアコース、付き添いコース、友人家族3名1室コースといったコースもあり、親子、カップル、友人との留学も可能。
授業内容や宿泊施設のサービスが充実しているわりにお手頃な費用で留学できるのが魅力です。
6位:MeRISE
セブ市中心部、市庁舎とオスメニア・サークルの中間地点に位置し、個室中心の宿泊施設とおしゃれな校舎が一体となっています。
高速Wi-Fiが使えるフリースペースや快適な個室に加え、リモートワークプログラムも用意されているので、ワーケーション感覚での留学が可能です。
生徒一人に担任が一人つくコアティーチャー制度を採用しているので、留学中に見えてきた課題に合わせた適切なフォローアップを受けられ、さらに日本人コーチによる学習相談で、疑問や不安を解消しながら学習を進めることができます。
7位:Stargate
親日で知られる台湾でのマーケティングに力を入れていて台湾人職員もいることから、台湾人生徒が30~60%在籍。
日本人英語教師によるグラマー動画授業を視聴できるので、中学の英文法から見直したいという初心者でも基礎固めをしながら英語力を伸ばせます。
マンツーマンレッスン、グループレッスンに加え、自由参加のグラマー動画視聴、ナイトクラスは毎日参加できるので、バラエティに富んだレッスン形態で飽きずに楽しく学習できます。
8位:CEGA
セブ市内中心部にあるメインストリート沿いに位置しており、教室は簡易的な仕切りで区切ったオープンタイプのスペースではなく、壁とドアで密閉された完全個室型。
講師全員が国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、講師の平均講師歴は8年で、経験豊富なベテラン講師がそろっています。
反復練習スタイルのトレーニング授業であるDMEメソッドにより英語脳の形成を目指すという、会話力向上に特化した授業を受けられます。
9位:SGC
追い詰められたギリギリの場面を作り出し、その状況を努力して乗り越える「崖っぷち」を意味する「クリフエッジプログラム」が特徴で、金曜日には講師からの丁寧な評価を受けられるプレゼンテーション、Reviewテスト、Writingテスト、Speakingテストが実施されるため、週末に自分自身の成長を知ることができます。
マンツーマンレッスンでは60年以上のノウハウがつまったECCオリジナルのテキスト、グループレッスンでは洋書テキストを使用します。
10位:Howdy
学校近くの設備の整ったゴージャスなホテル「Maayo Hotel」かショッピングモール近くの便利な場所に位置するコンドミニアム「Amaia Steps Mandaue」に宿泊しながら、快適な留学生活を送れます。
すべての授業がマンツーマンレッスンで、講師は全員4年制大学の教育学部卒業生で、100%社員採用、国家資格である教員免許取得を義務付けています。
必ず担任の先生が付き、学習面のサポートはもちろん、健康面や生活面での相談にも応じてくれるので安心です。
目的別セブ島シニア留学におすすめの語学学校
10校の中から、目的別におすすめの語学学校をピックアップして紹介します。
英語初心者で超基礎から学びたい人
Stargate →日本人英語教師による初心者向けのグラマー動画授業で基礎固めができます。
QQ English →全レッスンにレベルの範囲が示されており、Level1から受けられるレッスンも充実しています。
資格試験対策を重視したい人
Brilliant CEBU English Academy →TOEIC・IELTS・TOEFL・英検の各試験対策コースがあります。
GLC →TOEIC・IELTS・英検・CELTAの各試験対策コースがあります。
学校主催のアクティビティも楽しみたい人
GLC →平日夜の学内アクティビティ、週末のアウトドアアクティビティを学校主催で開催しています。
MeRISE →Experience Based Lessonというセブのスラム地域を訪問し、住民へのインタビューなどを行う体験型のグループレッスンを提供しています。
講師の質を重視したい人
QQ English →講師全員がオフィス勤務の正社員で、国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、550時間の厳しい研修をクリア、評価制度も導入しています。
CEGA →講師全員が、国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、平均講師歴8年でベテラン講師がそろっています。
快適な宿泊施設に滞在したい人
CAEA →日本の電化製品、トイレットペーパーを流せるウォシュレット付きのトイレが備わった豪華な個室、ハンディキャップルームがあります。
Brilliant CEBU English Academy →宿泊施設は大きな窓がある広々としたきれいな部屋のホテルで、校舎もモールも一体となっているので利便性も抜群です。
担当の先生についてほしい人
MeRISE →担任となるコアティーチャーや日本人英語コーチが留学中の語学学習を支援します。
Howdy →全員に担任の先生がつくアドバイザー制度が導入されています。
スパルタレッスンを受けたい人
SMEAG Global Education →早朝と夜間にスパルタ授業があり、日中もオプション授業を多く入れることができ、量を確保できます。
SGC →あえて追い込む「クリフエッジプログラム」により、毎週金曜日にはプレゼンテーション、Reviewテスト、Writingテスト、Speakingテストが実施されます。
失敗しない!セブ島シニア留学で英語力を伸ばすコツ
セブ島シニア留学で確実に英語力を伸ばすには、事前準備や心構えが大切です。
予習をしておく
とくに初心者の場合、何も予習をせずに留学へ行ってしまうと、授業内容を理解できず、発言もできずで、ただただ時の流れを待って終わってしまいます。
留学前に予習をしておくことで、授業の理解度が大きくアップします。
「名詞→noun」といったような文法用語、自己紹介や日常会話で使う単語やフレーズを覚えておくことで授業の時間が充実し、効率的に英語力を伸ばせます。
飲食に注意し、体調管理を徹底する
限られた時間で成果を出すためには、毎日の授業を休まず受けることが大切です。
食事や気候、生活環境が大きく異なるため、到着後すぐに体調を崩す人も少なくありません。
そのため、こまめな水分補給や十分な睡眠、飲食にはいつも以上に気を遣う必要があります。
セブ島の水道水は質が悪く飲めないため、必ずウォーターサーバーやペットボトルの水を飲むようにし、敏感な人は歯磨きも水道水を使わないようにしましょう。
また、マーケットや観光地の食事で、火がよく通っていない肉を出されることもあるので、お腹をこわさないよう、十分チェックしながら食事をするようにしましょう。
授業以外でも積極的に英語を使う
授業時間だけでなく、食事や寮生活、外出時にも積極的に英語で話す努力をしましょう。
実際に使うことで英語力は飛躍的に伸び、留学の効果が最大化します。
フィリピン人は話すのが好きな人が多いので、店やレストランで積極的に話しかけてみましょう。
時間管理を徹底する
留学期間はあっという間に過ぎるため、授業・復習・休憩の時間を計画的に配分することが大切です。
授業を受けるだけでは知識が定着しないため、その日学んだことはその日に復習し、次の日の授業に臨みましょう。
また、事前にリサーチしたり、現地スタッフに相談したりして、観光やリラックスタイムも充実させましょう。
帰国後の継続学習も見据える
セブ島留学で得た英語力を維持・向上させるには、帰国後の継続学習が必須です。
オンライン英会話や英語日記などにより、留学中と同じ感覚で英語を使う習慣をもつと、効果を長続きさせられます。
他の留学生と英語学習について話し、新しい学習方法や学習ツールの情報を得ることもおすすめです。
セブ島シニア留学で失敗しないために知っておきたいこととおすすめ語学学校を紹介のまとめ
セブ島のシニア留学は、多くの魅力があります。
しかし、健康管理や滞在環境、授業内容、孤独感などに注意しないと、せっかくの留学も思わぬ失敗につながることがあります。
準備をしっかり行い、信頼できる語学学校を選ぶことで、セブ島でのシニア留学は英語力向上に加え、海外生活や国際交流を楽しめる充実した機会となります。
これから留学を考えている方は、今回紹介したポイントやおすすめの語学学校を参考に、安心で有意義な留学計画を立ててみてください。