薬剤師を辞める前には相談をしたり休職をしたりして冷静に考える時間を作るのがおすすめです。
副業をして別の収入を確保してから退職するのも1つの手段です。
本記事では薬剤師を辞める前にできる4つの行動と、退職の判断基準を紹介します。
退職するか悩んでいる方も具体的なアクションプランが明確になるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
記事のもくじ
薬剤師を辞めたいと思う瞬間5選
薬剤師を辞めたいと思う瞬間は以下の5つです。
薬剤師を辞めたいと考えている方は、自身の状況と照らし合わせてみてください。
職場の人間関係で悩みがある
薬剤師を辞めたくなる理由の多くが、職場の人間関係です。
薬剤師は比較的狭いスペースで働いたり毎日同じメンバーと過ごしたりするので、相性が合わない人がいるとストレスを感じやすくなります。
少人数で働いているため、「相談相手がいない」「異動できる店舗がない」など、逃げ道がないことに苦しんでいる方もいます。
また医師や看護師、栄養士など幅広い職種と意見を交わしながら仕事をおこなう必要があるため、ときには対立することもあり人間関係に悩むことが多いでしょう。
仕事で大きなミスをした
仕事でのミスが原因で薬剤師を辞めたくなる方もなかにはいます。
たとえば調剤ミスをしてしまった場合は、大きな責任を感じるでしょう。
患者に健康被害を与えてしまう調剤事故や、薬剤師の説明不足、指導内容のミスにより健康被害が発生した調剤過誤などを起こすと重大な事故につながります。
患者に健康被害が発生しなくても、「ヒヤリ」や「ハッ」とした出来事を繰り返してしまうと、「自分は薬剤師に向いていない」と思ってしまいます。
残業が多い
薬剤師の労働時間は平均11時間といわれており、決して多い数字ではありません。
しかしインフルエンザや風邪の時期によっては患者が増え残業になることがあります。
また勤務する地域や職場によっても残業時間はさまざまです。
患者の多い病院が近くにあったら残業が増えます。
大規模の病院勤務だとチーム医療をしなくてはいけないため、医師や看護師と連携します。
薬局のように薬を渡すだけではなく、専門家としての活躍が求められるため、治療計画にも参加します。
そのため薬剤師でも残業が多くなりやすいです。
給料が低い
薬剤師の平均給与は580万円と決して低くないですが、同じく6年制の大学に通う医師は1,000万円を超えています。
医師になった人と比べると学費の元が取れていないと感じる方もなかにはいるでしょう。
また薬剤師は昇給しにくい仕事です。
管理薬剤師と呼ばれる店舗のリーダーになることで、年収は上げられますがポストは多くありません。
一般的な薬局業務で年収を上げるのは難易度が高いでしょう。
薬剤師の仕事にやりがいを感じない
薬剤師の仕事にやりがいを感じないと、「辞めたい」と思うことがあるようです。
患者の状態を聞き、よい薬を提案することにはやりがいを感じやすいです。
しかし軟膏を混合する作業や、在庫管理のような患者の満足度に直結しない業務にはやりがいを得づらいでしょう。
対物業務を退屈に感じてしまうと、「思っていたのとは違った」と感じて辞めたくなってしまいます。
薬剤師を辞める前にできる4つの行動
薬剤師を辞める前にできる4つの行動を紹介します。
薬剤師を辞めたいと思ってもすぐに行動には出ず、試せることをやってみましょう。
相談する
薬剤師の仕事を辞めたくなったら、信頼できる人に相談するのがおすすめです。
社内の同僚や上司だけではなく、社外の同業者や友人にもアドバイスをもらいましょう。
とくに社外の方への相談は、意外な回答をもらえることがあるので、考え方が広がります。
「周りに相談する人がいない」という方は、転職エージェントを活用してみてください。
転職エージェントは求人を紹介するだけではなく、仕事の悩みや相談にも乗ってくれます。
キャリアアドバイザーの資格を保持している方々なので、話していくうちに仕事観の方向性が見えてきたり考え方が変わったりします。
今の職場で改善できないか考える
薬剤師を辞める前に今の職場で改善できることはないか考えてみてください。
業務改善案を上司に提案したり、相性の合わない社員に少し感謝を伝えてみたりしてみましょう。
また同僚や先輩の話を聞いて、相手を知る努力をしてみるのもおすすめです。
自分との価値観の違いを理解し、新しい考え方を知れます。
自身でも行動してみた結果とくに変化が起きない場合は、異動を申し出るタイミングです。
休職する
心身に不調を感じている場合は、薬剤師を退職する前に休職して考える時間を作ってみるといいでしょう。
転職活動は体力のいるイベントなので、まずは薬剤師を辞める前に身体の不調を整えるべきです。
うつ病や適応障害の診断を受ければ、病院から診断書を書いてもらい休職できます。
休職中は健康保険組合に必要書類を提出して、傷病手当金を受け取りながら生活することも可能です。
有給休暇を消化させてくれる職場であれば、1週間ほど休み、ゆっくり考えてみてください。
副業をする
薬剤師を辞める前に副業を始めてみてください。
キャリアアップや収入アップが見込めないなら、他のスキルを磨くのも1つの手段です。
薬剤師は比較的残業の少ない仕事なので、終業後WebデザインやプログラミングなどのITスキルを活かせる副業に取り組んでみるといいでしょう。
ITスキルは参入障壁が低く比較的低コストで始められるので、これから副業を始めたい方にはおすすめです。
収益が安定してから退職すれば、薬剤師を辞めたあとの収入の不安をなくせます。
【男女別】薬剤師を辞めるかどうかの判断基準
薬剤師を辞めるかどうかの判断基準はどのように持っておくべきなのでしょうか。
ここでは男女別、男性と女性で共通する点を合わせて紹介するので、ぜひご確認ください。
【男性】キャリアアップができる環境か
男性薬剤師はキャリアアップができるかを考えている方が多いでしょう。
管理薬剤師やエリアマネージャーを目指せる環境であるかが薬剤師を辞める1つの判断基準です。
病院勤務であれば管理職が考えられます。
別業種にキャリアチェンジして収入を上げるならMR(薬剤の営業職)を選択するのもおすすめです。
将来の目標から逆算して現在の職場で実現できるか検討し、難しいなら今の職場や薬剤師を退職すると決めてみてください。
【女性】ワークライフバランスが整うか
女性の場合はワークライフバランスが整うかを重要視している方が多いです。
結婚や育児などライフイベントが多いので休日が多いか、人手が充足しているかが薬剤師を辞める判断材料になります。
ただ現在の職場の満足度を上げておくのも重要です。
理不尽な待遇に遭わないためにも、入社前に残業時間や給料は募集要項通りなのか確認しておくとよいでしょう。
福利厚生が充実していれば、安心して育休を取ることが可能です。
転職する際には人間関係や周辺の病院状況がわかるため、職場見学をしておくのもおすすめです。
【男女共通】悩んでいる状態が続いている
男女共に、悩んでいる状態が続いている方がいます。
悩んでいる期間が6か月以上であれば、退職か休職がおすすめです。
6か月あれば仕事の状況は変わっていきます。
新卒で入社した方であれば仕事に慣れてきますし、業務改善を訴えて6か月以上放置されているのであれば上司は状況を変えるつもりがありません。
6か月経っても「仕事がつらい」と思うのであれば、人間関係や業務内容が肌に合っていないという判断基準になります。
そのため半年以上悩みが続くのであれば、退職を検討しましょう。
薬剤師の仕事を辞めると決めたらできる2つのこと
薬剤師の仕事を辞めると決めたらできることは以下の2つです。
転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントを利用する
薬剤師を退職したい方は、業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
薬剤師の転職状況や業界の内情を詳しく教えてもらえるからです。
好条件・高待遇の良質な求人も集まっているので、理想の職場が見つけやすくなります。
仕事に関する相談も乗ってくれるため転職に求めていることがわかり、希望に沿った職場に就けます。
新しいスキルを身につける
新しいスキルを身につけて別業界へ転職するのも1つの手段です。
副業で収益が伸びた仕事を本業にしてもよいでしょう。
「何をしたらいいかわからない」と考えている方は、プログラミングがおすすめです。
IT需要は高まり、プログラマーやエンジニアは常に不足している状態です。
給料も高く、スキル習得と学習を続けていけば年収1,000万円も夢ではありません。
何のスキルを磨けばいいかわからない方は、プログラミングを学んでみてください。
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まとめ:薬剤師の仕事を辞める前にできることをやっておきましょう!
薬剤師を辞めたい理由やおすすめの転職先を紹介しました。
薬剤師を退職するなら業務改善を訴えたり、上司や友人に相談したりしてできることに取り組んでおきましょう。
副業をして収入を得ておけば、いざというときにすぐに辞められます。
状況が変わりそうもない場合は薬剤師を退職し、キャリアチェンジをしてみてください。