女性が歳をとっても続けやすい仕事は、資格やスキルで評価され、需要が安定していて、年齢に合わせて働き方を変えられる仕事です。この記事のランキングでは、看護師、薬剤師、介護福祉士、経理・事務、Webデザイナーなどが上位に入りました。定年まで、そして定年後も働き続けたいなら、「体力に頼りすぎない」「ブランクがあっても戻りやすい」という視点で選ぶのがポイントです。
この記事では、女性が歳をとっても続けられる仕事ランキング10選、長く働ける仕事の特徴、仕事選びの注意点、50代・60代から始める場合の考え方を、2026年9月時点の統計や公的な情報をもとにまとめます。
- 65歳以上で働く人は2025年に943万人で過去最多。うち女性は401万人(総務省統計局)
- 65〜69歳の就業率は54.5%、70〜74歳は36.2%と、どちらも過去最高
- 会社は65歳までの雇用確保が義務、70歳までの就業機会の確保が努力義務(高年齢者雇用安定法)
- 長く続けやすいのは「資格・スキルで評価」「需要が安定」「体への負担が少ない」「時間や場所を選べる」仕事
- ランキング上位は看護師、薬剤師、介護福祉士、経理・事務、Webデザイナー
女性が歳をとっても長く働く時代に|統計で見る今

総務省統計局のまとめによると、2025年の65歳以上の就業者数は943万人で、22年連続で増えて過去最多になりました。このうち女性は401万人です。年齢別の就業率は、65〜69歳が54.5%、70〜74歳が36.2%、75歳以上が12.6%と、いずれも過去最高でした。
産業別に見ると、65歳以上の就業者が多いのは「卸売業,小売業」(131万人)、「医療,福祉」(122万人)、「サービス業(他に分類されないもの)」(108万人)、「農業,林業」(88万人)などです。
法律の面でも、長く働くしくみが整えられています。高年齢者雇用安定法により、定年を65歳未満にしている会社は、65歳までの定年の引き上げ、希望者全員を対象とした65歳までの継続雇用制度、定年制の廃止のいずれかを行う義務があります。さらに2021年4月からは、70歳までの就業機会を確保することが会社の努力義務になりました(義務ではありません)。
女性が歳をとっても続けられる仕事の特徴4つ
長く働き続けるには、仕事の内容だけでなく、働き方の変えやすさや将来の需要も大切です。この記事では、次の4つを基準にしています。
1. 資格やスキルで評価される
国家資格や専門スキルがあると、出産・育児・介護などで一度仕事を離れても、復帰しやすくなります。年齢よりも「何ができるか」で評価される仕事は、長く続けやすい仕事です。
2. 需要が安定している
高齢化が進む中で、医療・福祉の分野は働く人が多い分野です。また、多くの会社がITやWebを使って仕事をしているため、ITに関わる仕事も幅広い業界で必要とされています。
3. 体への負担が少ない、または調整できる
体力が必要な仕事でも、経験を積んで指導や管理の役割に移れる仕事は長く続けやすくなります。夜勤や立ち仕事の多さは、職場によって大きく違うので確認しておきましょう。
4. 時間や場所を選べる
パート勤務、短時間勤務、在宅勤務、フリーランスなど、ライフスタイルに合わせて働き方を変えられる仕事は、家族の事情や体調が変わっても続けやすくなります。
女性が歳をとっても続けられる仕事ランキング10選

上の4つの基準で、長く続けやすさを◎・○・△で評価しました(編集部の判断による目安です。同じ職種でも職場によって大きく違います)。
| 順位 | 仕事 | 資格・スキル | 需要 | 体への負担 | 時間・場所の自由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 看護師 | ◎(国家資格) | ◎ | △(夜勤のある職場も) | ○(パート・日勤のみも) |
| 2位 | 薬剤師 | ◎(国家資格) | ○ | ○ | ○(パートも多い) |
| 3位 | 介護福祉士・ケアマネジャー | ◎(国家資格など) | ◎ | △〜○ | ○ |
| 4位 | 経理・事務 | ○(簿記など) | ○ | ◎ | ○ |
| 5位 | Webデザイナー | ○(スキル) | ○ | ◎ | ◎(在宅・フリーランスも) |
| 6位 | システムエンジニア・プログラマー | ○(スキル) | ◎ | ◎ | ◎(リモートの職場も) |
| 7位 | 講師・コンサルタント | ○(経験・資格) | ○ | ◎ | ◎(オンラインも) |
| 8位 | Webライター | ○(スキル) | ○ | ◎ | ◎ |
| 9位 | 美容系(ネイリスト・エステティシャンなど) | ○(技術) | ○ | △ | ○(自宅サロンなど) |
| 10位 | 営業・販売 | △(経験) | ○ | ○ | △〜○ |
1位:看護師
看護師は、保健師助産師看護師法にもとづく国家資格です。病院だけでなく、クリニック、介護施設、訪問看護、企業の健康管理など働く場所が幅広く、年齢に合わせて日勤のみ・パートなどに働き方を変えやすいのが強みです。資格を取るには、大学や養成所などで必要な課程を修めて国家試験に合格する必要があります。
2位:薬剤師
薬剤師も国家資格で、調剤薬局、ドラッグストア、病院などで働けます。パートで働く人も多く、ブランクのあとも資格を活かして復帰しやすい仕事です。ただし、薬剤師国家試験を受けるには、基本的に6年制の薬学部を卒業する必要があり、資格を取るまでのハードルは高めです。
3位:介護福祉士・ケアマネジャー
介護福祉士は、介護の国家資格です。働きながら目指す「実務経験ルート」では、実務経験3年以上(従業期間1,095日以上・従事日数540日以上)と実務者研修の修了が必要です。介護福祉士などの資格で通算5年以上・900日以上の実務経験を積むと、ケアプランをつくるケアマネジャー(介護支援専門員)の試験を受けられ、体への負担が比較的少ない仕事に移る道もあります。
4位:経理・事務
会社のオフィスで働く経理や事務は、体力に自信がなくても続けやすい仕事です。簿記などの資格や、エクセルのスキルがあると、年齢を重ねても評価されやすくなります。会社によって、定年後の継続雇用のしくみも確認しておきましょう。
5位:Webデザイナー/6位:システムエンジニア・プログラマー
Webサイトのデザインやシステムの開発は、パソコンがあればできる仕事です。在宅勤務ができる職場や、経験を積んでフリーランスとして働く人もいます。美術系の学歴や国家資格は必須ではなく、スキルで評価される仕事ですが、技術の変化が早いので学び続ける姿勢が大切です。
7位:講師・コンサルタント/8位:Webライター
自分の経験や知識を人に教える仕事、文章にする仕事は、年齢を重ねるほど経験が強みになります。オンラインでの講座や取材も増えていて、住む場所を変えても続けやすい仕事です。
9位:美容系/10位:営業・販売
美容系は技術を身につければ、自宅サロンの開業など自分のペースで働く道もあります。立ち仕事が多い点は、長く続けるうえで注意が必要です。営業・販売は資格がなくても始めやすく、人と話すのが好きな人に向いていますが、ノルマの厳しさは会社によって大きく違います。
定年まで働ける仕事を選ぶときの注意点

ライフスタイルが変わっても続けられるか
結婚、出産、育児、親の介護、自分の体調の変化など、長く働く中では生活が変わる場面があります。短時間勤務や在宅勤務ができるか、休職や復職の制度があるかを、求人や面接で確認しておきましょう。
技術の変化に対応できるか
野村総合研究所は2015年に、10〜20年後に日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能やロボットなどで代替できる可能性が高いという推計を発表しました。これは「その仕事がなくなる」という予測ではありませんが、どの仕事でも、新しい道具やAIを使いこなす力が求められていくと考えておくとよいでしょう。
「1人でできる仕事」だけにこだわりすぎない
人間関係に疲れて「1人でできる仕事」を探す人もいます。在宅でできる仕事は選択肢になりますが、仕事を受けるための人とのつながりや、相談できる仲間がいることも、長く続けるうえでの支えになります。
50代・60代から長く続けられる仕事を始めるには

50代・60代から新しい仕事を始める場合は、次の順で考えると無理がありません。
- 今までの経験を活かせる仕事から探す:事務、接客、子育て、介護など、これまでの経験は多くの仕事で強みになる
- 短期間で取れる資格・スキルを足す:簿記、介護の研修、パソコンやWebのスキルなど
- 働き方を先に決める:週何日・何時間働きたいか、在宅がよいかを決めると、選ぶ仕事が絞れる
国家資格や手に職をつける仕事は、食いっぱぐれない仕事10選の記事でも詳しく紹介しています。40代で仕事に疲れていると感じている人は、仕事を辞めたい40代女性に向けた記事も参考にしてみてください。
ITやAIのスキルは、年齢を問わず学び直せる分野です。たとえばKredoのIT留学・AI留学は年齢制限がなく、10代〜60代まで幅広い年代の人が受講しています。興味がある人は、社会人がAIスキルでキャリアアップする方法や社会人のIT留学についての記事も、選択肢の1つとして読んでみてください。
よくある質問
女性が定年まで働ける仕事で、資格なしで始められるものはありますか?
経理・事務、営業・販売、Webデザイナー、Webライター、プログラマーなどは、国家資格がなくても始められます。ただし、長く続けるには、簿記やパソコン、デザインやプログラミングなど、評価につながるスキルを少しずつ身につけていくことが大切です。
体力に自信がないのですが、長く続けられる仕事はありますか?
経理・事務、Webデザイナー、プログラマー、Webライター、講師など、座ってできる仕事が向いています。介護や看護の仕事でも、経験を積んでケアマネジャーや日勤の職場に移るなど、体への負担を減らす道があります。
65歳を過ぎても働けますか?
65歳以上で働く人は年々増えていて、2025年には943万人でした。会社には70歳までの就業機会を確保する努力義務もあります。ただし、65歳以降は雇用の形が変わることが多いので、自分の会社の継続雇用のしくみを早めに確認しておきましょう。
ランキングはどのように決めましたか?
「資格・スキルで評価されるか」「需要が安定しているか」「体への負担」「時間や場所の自由」の4つの基準で、編集部が総合的に判断した目安です。同じ職種でも、職場や働き方によって続けやすさは大きく変わります。
まとめ:長く働くには「資格・スキル」と「働き方の自由」を
女性が歳をとっても続けやすい仕事は、資格やスキルで評価され、需要が安定していて、年齢や生活に合わせて働き方を変えられる仕事です。看護師や薬剤師などの国家資格の仕事、経理・事務、Webデザイナーやプログラマーなど、選択肢はさまざまです。自分の体力や生活に合う働き方を考えながら、今から少しずつスキルを積み上げていきましょう。
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