東南アジアの中心に位置するタイ。
タイは、海や森など自然に溢れていて、物価も安く、観光国として人気が高い国です。
ビジネス面では、日系企業が多く進出し、目覚ましい発展を遂げています。
本記事では
「海外で就職したい!タイに興味があるけど、就職できるの?」
という人へ向けて、タイで海外就職したい人に役立つ情報をまとめました。
参考にしてください。
なお、タイへの移住については以下の記事をご覧ください。
記事のもくじ
そもそもタイってどんな国?
タイの首都は、バンコクです。
中心都市として、バンコクはもちろん、チェンマイ・パタヤ・アユタヤがあります。
タイは、東南アジアの中心に位置し、国土面積は約51万4000㎢と、日本の約1.4倍の面積です。
人口は、約6000万人。
タイ族が85%、中華系が10%を占めています。
宗教は仏教が94%と圧倒的で、イスラムが5%。
第一言語はタイ語ですが、観光大国ということもあり簡単な英語はだいたい通じます。
通貨はバーツで、1バーツ約4.38円(2025年5月時点)です。
タイの人気の就職先
タイは東南アジアの中でも経済成長が著しく、外国人にも就職のチャンスがある国です。
特に日系企業が多く進出していることから、日本人にとっても働きやすい環境が整っています。
日本人を含む外国人に人気の高い就職先を紹介します。
製造業
タイの製造業は、自動車や電機を中心に発展しています。
特にチョンブリーやラヨーンといった工業団地では、トヨタ、ホンダ、パナソニックといった日系大手企業が多数操業しています。
これらの企業では、生産管理や品質保証、設備保守など、技術や管理職としての日本人の需要が高いです。
語学力よりも専門的な実務経験が重視されるケースも多く、製造業のキャリアがある人には魅力的な職場と言えるでしょう。
商社・物流
タイは物流のハブとしても機能しており、日本との貿易が盛んなことから、商社や物流企業での就職も人気です。
日系商社では、海外営業や貿易実務、サプライチェーンマネジメントなどを担うポジションが多く、英語やタイ語を活かせる環境が整っています。
特に日本の取引先との連携業務では、日本人スタッフの存在が重要視されています。
観光業・ホスピタリティ
タイは世界有数の観光地であり、日本人観光客も多く訪れています。
そのため、旅行会社や高級ホテル、観光施設などで日本人スタッフが求められています。
ツアーコーディネーターやゲストリレーションズ担当として、現地スタッフと観光客の橋渡し役となるポジションが多く、人と接する仕事が好きな人にとってはやりがいのある分野です。
語学力とともに、異文化理解や柔軟な対応力も必要です。
IT・テクノロジー
バンコクではスタートアップや外資系IT企業が急増しており、システムエンジニアやソフトウェア開発者の需要が拡大しています。
日本語対応ができるブリッジSE(システムエンジニア)として、日本のクライアントと現地開発チームの仲介を担う役割が多く、日本人ならではのポジションです。
プログラミングスキルに加えて、英語やタイ語の語学力が求められます。
金融・コンサルティング
外資系の銀行や証券会社、保険会社、さらには日系企業向けにサービスを提供するコンサルティング会社でも、日本人の採用が行われています。
会計、税務、人事などの分野で実務経験がある人にとっては、専門性を活かしやすい環境です。
また、日本企業向けの営業やサポート業務も多く、日本人顧客に対応できる人材が重宝されています。
飲食・サービス業
バンコクを中心に日本食レストランやカフェの進出が進んでおり、調理スタッフや店舗マネージャーとして日本人が採用されるケースが増えています。
飲食経験を活かした就職はもちろん、将来的に独立・開業を目指す人にとっては、現地での実務経験が大きな財産になります。
現場での柔軟な対応力と経営感覚が求められる分野です。
タイへ海外就職する魅力
海外就職したい人にとって、タイはとても魅力がある国です。
ここでは、タイ就職する際の2つの魅力を紹介します。
難しい読み書きではなく、コミュニケーションレベルの英会話でOK
海外就職する上で、必要とされるのが英語力。
タイ就職する場合は、現地語であるタイ語よりも英語ができればOKというケースがほとんどです。
というのも、タイでは英語が義務教育化されていて、観光大国ということもあり、英語が堪能な現地人がたくさん。
社内では、コミュニケーションがタイ語ではなく英語ということも多くあります。
タイで就職して仕事をする上で大切なのは、難しい英語の読み書きスキルよりも英語を使った積極的なコミュニケーション力であることがほとんどです。
職種や役割にもよりますが、最低限の英会話スキルさえあれば、タイ就職しやすいといえるでしょう。
物価が安く、ご当地グルメを堪能できる
タイの物価は、日本と比べるとかなり安いです。
食費や通信費、光熱費などの費用は、日本の約3分の1程度。
街のいたるところに屋台がたくさんあり、1食150円ほどで、もっと安いところもあります。
レストランで食事するとしても1,000円程度で、充実した食事を提供してくれます。
日本食レストランも多数あり、日本食材を販売するスーパーもあるので、日本食が恋しくなっても大丈夫。
また、移動手段については、電車や地下鉄は約60円~と安価。
タクシーは初乗り120円ほどで、バイクタクシーを利用するともっと安くなります。
タイの物価は年々上昇傾向にありますが、日本と比較すると安いことは確かです。
物価が安いため生活コストを低くおさえることができ、ご当地グルメをお得に堪能できるでしょう。
タイへ海外就職するときに必要なビザ・注意点
日本のパスポートを持っていれば、ビザの取得なしで入国して過ごせるため、ビザに馴染みがない人がほとんどでしょう。
しかし、ビザなしで通用するのは短期の観光のみ。
就職などビジネス目的で入国するとなれば、指定のビザを取得しなくてはなりません。
そこで、タイ就職の際に必要になるビザについて解説します。
入国前までに「就労ビザB」を取得
タイで就職が決まったら、まずは就労ビザを取得しましょう。
ビジネス目的でタイへ入国する際に必要になるビザは、就労ビザ”B”です。
就労ビザBの対象となっている内容は、大きく5つあります。
①ビジネス(会議含む) ②教師 ③スポーツ指導 ④芸術関連のパフォーマンス・興行 ⑤インターンシップ(教育機関のプログラム以外で有償のもの)
これらに当てはまることを確認して、タイ入国前までに就労ビザBを申請・取得する必要があります。
就労ビザBを申請する際に、必要な書類は以下です。
- ビザ申請書
- パスポート
- 航空券もしくは予約が確認できる書類
- 英文での経歴書
- 雇用主が発行する英文での招聘状
- 申請料
基本的にこれらの書類が求められます。
就職先となる企業の案内に従いつつ、大使館のホームページなどを参考に必要書類を随時確認しましょう。
入国後、ワークパーミット(労働許可証)を申請
タイへ入国した後は、ワークパーミット(労働許可証)を申請しましょう。
ワークパーミット申請は、労働社会福祉省労働監督局(労働局)と、バンコクにあるワンスタートワンストップインベストメントセンター(OSOS)という所で行います。
ワークパーミット申請では、たくさんの書類が必要になるので、あらかじめチェックして用意しておきましょう。
申請に必要な書類一覧は下記です。
- パスポート
- 職歴証明書
- 英文の卒業証明書
- タイ人医師による健康診断書
- 就職先の会社で行う業務内容の説明
- 給与額がわかる書類
上記以外にも、就職先の会社の情報を明らかにするための書類が求められます。
何の書類が必要で、誰に手配してもらうかなど就職先と相談しながら、ワークパーミット申請の準備をしっかりと行いましょう。
ワークパーミットは、多くの場合1年間有効です。
ただ、3か月・6か月など、タイ側の判断により期間が短くなるケースもあります。
ワークパーミットの更新は、期限が切れる2日前までに行いましょう。
業種変更や転職、離職時には注意が必要
ワークパーミットは、就職先となる会社で、決まった職種で一定期間働くことを前提に申請するものです。
一度ワークパーミットを取得したからどの会社で働いてもOK、というわけではありません。
社内で職種変更があった時や転職した時は、再度ワークパーミットの手続きをする必要があります。
退職した場合は、ワークパーミットを返還した上で、一週間以内にタイを出国しなくてはなりません。
職種変更やタイ国内での転職、退職の際は、これらの注意事項があることを、頭にいれておきましょう。
タイへ海外就職したい人におすすめの就職・転職サイト5選
海外の就職先を探す際に便利なのが、就職・転職サイトです。
せっかく探すなら、求人数が多くて人気があるサイトで探したいですよね。
そこで、タイで就職したいという人へ向けて、おすすめの転職・就職サイトを5つ厳選して紹介します。
NNA jobwire
「NNA jobwire」は、アジア圏に特化した求人サイトです。
アジア圏の求人を網羅していて、働ける国はどこか・どのような職種があるのかなど、ちょっと見てみたいという人にもおすすめ。
特徴的なのは、求人情報だけでなくアジアの経済・就職ニュースなどの情報を閲覧できるところです。
公式ブログでは、現地のリアルな情報を随時発信しています。
スマートフォン用アプリもあるので、気軽に求人検索・ニュース閲覧ができるのも嬉しいポイント。
また、個別の相談にも対応していて、履歴書添削や面接のアドバイスなどに無料で応じてくれるところも特徴です。
タイを含めアジア圏で海外就職したい・海外就職の情報が欲しいという人は、NNA jobwireがピッタリです。
バンコク週報
「バンコク週報」は、タイ・バンコクの求人情報を扱うサイトです。
求人にまつわる情報はもちろん、タイのニュースまで掲載されています。
なかでも、タイ国内のビジネス・時事ニュースの更新が速く、タイの情報収集をする際に大いに役立つでしょう。
もともとバンコク週報は、タイに住む日本人向けの日本語新聞として、1976年10月に創刊されました。
東南アジアのなかでも、長い歴史をもつ日本語発信の媒体なのです。
日本の企業がタイに進出するための支援を、積極的に行っています。
なかでも注目したいのが、タイ就職する上で役立つ知識が詰まったセミナーで、サイトから申し込み可能です。
タイで就職したいという意思が固まっている人は、バンコク週報を使って情報収集・求人探しをしてみるといいでしょう。
カモメアジア転職
「カモメアジア転職」は、アジア圏で働きたいという人に向けた求人情報サイトです。
中国をはじめ、東南アジアの求人に強いため、タイ就職を希望している人にピッタリ。
さまざまな地域の求人を扱っていて、職種が豊富なところが特徴です。
また、プロフィールをもとにしたスカウト機能があるほか、就職相談会も実施しています。
サイト内は、求人情報とあわせて、海外勤務で役立つコラムまで多数掲載。
インタビュー形式のコラムは、リアリティ溢れる内容なので参考になるはずです。
通訳や翻訳など日本人としての強みを活かした求人もあるので、挑戦しやすい求人を見つけられることでしょう。
リクルートエージェント
日本の大手転職エージェントとして知名度が高、「リクルートエージェント」。
日本国内だけでなく、タイを含めた海外求人を広く扱っています。
求人数の多さはもちろん、海外転職に詳しいコンサルタントが在籍しているところが特徴です。
20代から30代以上など、幅広い世代を対象とした求人があるのも魅力のひとつ。
日本の転職エージェントという安心感・コンサルタントからの情報を参考に、自分に合った転職先探しをすることができるでしょう。
パーソネルコンサルタント
「パーソネルコンサルタント」は、タイ・バンコクを中心に、タイ国内の求人情報に特化したサイトです。
1994年の設立以来、人材紹介会社としてタイで活動し続けています。
求人先の企業は、タイに進出する日系企業です。
日本人はもちろん、日系企業で働きたいタイ人を対象に、たくさんの求人を扱っているところが特徴です。
サイトをみると、求人情報以外にも、タイでの生活・就職Q&Aなどが掲載されています。
タイ就職をした日本人のアンケート結果がまとめられているため、生の声を参考にしながら就職先探しをすることができるでしょう。
まとめ:タイへ海外就職したい人は、情報収集からスタートしよう!
海外就職したい・タイで働きたいという人へ向けて、タイ就職に役立つ情報からおすすめ転職サイトを紹介しました。
使ってみたいと感じる転職サイトは見つかったでしょうか。
タイで海外就職するとなったとき英語力はもちろんITスキルがあると就職・転職時に有利になります。
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