市役所は激務であるため「このような職場を辞めたい」と考える人が多いのではないでしょうか。
安定しているといわれがちですが、市役所を辞めたいという人も数多く見受けられます。
今回は市役所を辞めたいと考える理由と、もし市役所を辞めるならば何を考えてどのようなキャリアを歩めば良いか説明します。
記事のもくじ
市役所を辞めたい人が持つ不満や理由
最初に市役所を辞めたい人はどのような理由から「辞めたい」と考えるに至ったのか理由を説明します。
仕事量が多すぎるから
市役所は昔ながらの働き方をしていることが多く、仕事量が多い傾向にあります。
無駄に多くの仕事を任されてしまい負担がかかることから「市役所を辞めたい」と考えるのです。
また、事務作業だけではなく、部署によっては来客者の対応もしなければなりません。
来客者が多いと事務作業の対応が難しくなり、負担が積み重なって、これも辞めたいと考える理由になっています。
なお、公務員は「定時で退社している」とのイメージが強いようですが、これは所属している部署によりけりです。
残業を強いられる部署もあり、このような部署で働く人は辞めたいと考えています。
業務フローに問題があるから
上記にも関連する部分ではありますが、市役所は業務フローに問題があると考えられています。
同じ部門で仕事をこなすだけでも大変であり、加えて他部門との連携が必要になると負担が増え、辞めたい理由になるのです。
具体例を挙げると、まず業務をこなすためには上長と複数人と連携しなければならず、これだけで負担がかかります。
加えて他部門との連携が必要なら、同じことを何度もしなければなりません。
しかも、これらの業務フローは紙が中心で、印刷したものを持ち歩かなければなりません。
業務フローの煩雑さとIT化が進んでいないことの両面で辞めたいと感じる人が多いのです。
クレーム対応に追われるから
生活保護課や児童福祉課など社会福祉を担当する部署は、クレームなどに追われ、精神的な負担から辞めたいと考えます。
市役所には理不尽なクレームも届きますが、基本的には丁寧に対応しなければなりません。
相手が悪くとも感情を押さえて対応しなければならず、精神的にきつくなるのです。
市役所は市民を選択できないため、理不尽なクレームであっても丁寧な対応が求められます。
クレーム対応は、市役所を辞めたいと考える大きな理由となっているのです。
人事異動のスパンが固定されているから
市役所は基本的に人事異動のスパンが2年から3年で固定されています。
自分の希望するタイミングで異動しにくいことが、辞めたいと考える理由になるのです。
もちろん、民間企業でも異動の希望が通るとは限らず、思うように働けない可能性はあります。
ただ、市役所はそもそも希望を出せるタイミングが限られているため、不満がたまりやすいのが事実です。
「市役所らしい働き方」が悪い意味で影響して、辞めたい理由になります。
意外と給料が低いから
公務員ではありますが意外と給料が低く、これが辞めたいと考える理由になってます。
エリアによって市役所の給料は少々異なりますが、総務省の調査によると一般行政職員と初任給平均は以下のとおりです。
- 大卒:184,539円
- 短大卒:165,284円
- 高校卒:152,868円
民間企業の給与水準と比較しても決して高いとは言えず、むしろ比較する業界によっては低いと考えられます。
市役所は業務量が多く残業が発生する可能性はあるものの、残業代を加味しても給料は23万円前後になると考えられます。
精神的な負担がかかりやすい仕事でありながら、意外にも収入が少なく、仕事内容と報酬のバランスが悪いことから辞めたいとなるのです。
人事配置に問題があるから
市役所では理不尽な人事配置が行われることがあり、仕事環境に問題があるので辞めたいと考えます。
特に大きな問題は「業務に対応する人数が少ない」というものです。
例えば、本来は5人必要となるような環境でも、3人や4人で対応することが強いられる場合があります。
慢性的に人が足りていない状況でも、確保している人数の都合から柔軟に部署の人数を増やしてくれないのです。
このような問題を抱えて体制に不満が溜まり、また自分自身にも負荷がかかることで、市役所を辞めたいと考えます。
仕事にやりがいがないから
決まりきったことをやる必要があり、やりがいを感じにくいことも理由にあります。
基本的に市役所は事前に決められた手順に沿って手続きを進めていきます。
極端な表現をすると単純作業であるため、やりがいを感じにくいのです。
もちろん、比較的クリエイティブな部署もあり、全ての人がこのような不満を持っているわけではありません。
ただ、日々の業務にやりがいを感じられず、辞めたいと考える人も一定数います。
必要以上に多くの責任を負わされるから
市役所は必要以上の責任を負わされやすい環境であり、これが辞めたいとの気持ちにつながります。
実際に本人が責任を取るとは限りませんが、重要な役割であるのも事実です。
例えば、何かしら重要な手続きの締切が迫っている場合、市役所から連絡しなければならないことがあります。
連絡がつかず手続きができないと本人の将来に影響する可能性があるため、責任をもって連絡しなければなりません。
ただ、極論を述べると、このような手続きは本人の責任でやるべきことであり、市役所の職員が責任を負うことではないでしょう。
そうであるにもかかわらず、市役所職員の責任であるかのように扱われることが辞めたいと考える理由にあるのです。
市役所を辞めたい人が落ち着いて考えるべき4つのポイント
市役所を辞めたいならば、落ち着いて以下のポイントも考えておきましょう。
金銭面で辞めても大丈夫か
金銭面で辞めても大丈夫か考えておくべきです。
市役所を辞めてしまうと安定した収入を得られなくなってしまいます。
辞めてすぐに新しい仕事に就くならば意識する必要はありませんが、休息期間を設ける際は注意しておきましょう。
どの程度のお金が必要になるかは人によって異なるため一概にはいえません。
失業保険の受け取りを考えているならば、受給できるようになるタイミングである3ヶ月間の生活資金は必要です。
転職活動でも資金が必要となるため、その点も考慮して辞められるか判断すべきです。
家族の理解を得てサポートを受けられるか
市役所を辞めることに対して、家族の理解を得てサポートを受けられるか確認しましょう。
職業の中でも安定しているため、市役所を辞めることに対して否定的な人は一定数います。
家族がそのような考え方であると、市役所を辞めたいと考えても思い通りにいかないかもしれません。
仕事を辞める際は家族のサポートも必要となり、時には迷惑をかける可能性もあります。
市役所を辞めたいという気持ちを理解してくれるかどうかは重要です。
転職に向けて適切な時期か
転職に向けて適切な時期であるかどうか考えてみましょう。
例えば、市役所で異動できるタイミングならば、辞める必要はないかもしれません。
違う部署に移動することで精神的な負担が減り、働きやすくなる可能性があります。
また、市役所を辞めるならば、転職先の求人があるかどうか確認しましょう。
業界によっては時期によって求人数が異なるため、タイミングを間違えると苦労する可能性があります。
今後のキャリアプランは明確であるか
今後、どのようなキャリアプランを歩んでいくのか考えておきましょう。
特にどのような仕事に就くのか考えておくことが重要です。
そして、将来的に就きたい仕事から逆算して、必要なスキルを習得しておきましょう。
希望する仕事内容によっては、市役所での経験だけではスキル不足かもしれません。
場合によっては市役所を辞めてからスキルアップする期間を設け、その後に転職活動する必要があります。
市役所を辞めてからのキャリアプラン例
市役所を辞めてからのキャリアプランはいくつもありますが、今回は代表的な3種類を紹介します。
事務職
市役所での事務業務の経験を活かして、事務職への転職が考えられます。
事務職といっても様々あり、社内で書類を作成する人から採用担当者、経理部門など例を挙げるとキリがありません。
市役所でこれらの業務を経験していたならば、民間企業の事務職として活躍できるでしょう。
基本的に事務職は資格なしでも活躍できますが、経理部門など特定の資格が役立つ場合もあります。
市役所で働くにあたって何かしら資格の取得をしているならば、それを活かせる仕事を探してみると良いでしょう。
サービス業
人と接することが好きであればサービス業への転職がおすすめです。
飲食店や量販店、複合施設などサービス業の求人は数多くあるため転職には困りません。
市役所で窓口業務を担当していた経験があるなど、コミュニケーションスキルが高く人と接したい人向けです。
サービス業の業務内容は幅広いため、市役所の経験がどの程度活かせるかは判断できません。
コミュニケーションスキルだけが活かせることもあれば、事務的なスキルが活かせることもあるでしょう。
キャリアプランを考えるにあたっては「市役所の経験をどれぐらい活かしたいか」も考慮すべきです。
IT系
新しいことにチャレンジしたいならば、IT系に進むことをおすすめします。
プログラマーやシステムエンジニアなどが該当し、近年、非常に需要の高い業界です。
市役所でITにあまり触れてこなかった人は「IT系など難しくて対応できない」と考えるかもしれません。
しかし、現在は未経験からでもIT業界へ進む人が多くいます。
IT系のスキルを習得して、思い切って別業界へ進出するのも悪くありません。
市役所を辞めたいならIT系で活躍できるスキルを習得しよう
市役所を辞めたいならば、IT系スキルを習得して活躍できる人材を目指しましょう。
今回は市役所からIT系の道へ進むサポートができるKredoオンラインキャンプを紹介します。
未経験でもスキルの習得ができるプログラミングスクール
Kredoは未経験でもIT系のスキルを習得できるプログラミングスクールで、在籍者の多くが未経験者という実績を持ちます。
「プログラミングは経験者でないと難しい」とのイメージを持たれがちですが、実際にはずぶの素人からでもスキルの習得が可能です。
しかも、Kredoならば他のプログラミングスクールよりも、高密度な授業でスキルの習得ができます。
授業数がはるかに多いため、インプットやアウトプットの機会が多く、効率よくプログラミングを習得できる仕組みです。
英語だけの授業で英語力の習得もできる
Kredoの大きな特徴として英語だけの授業であることが挙げられます。
プログラミングの授業中はもちろん、質問などのやりとりでも英語を利用する環境です。
このような環境であるため「市役所では英語と無縁であった」という人は不安を感じてしまうでしょう。
しかし、Kredoには英語初心者向けに基本的な英語から習得する授業が設けられています。
実際、8割程度の生徒は英語初級者からのスタートで、現在の英語レベルを心配する必要はありません。
まとめ:市役所を辞める前にITのスキルを習得しエンジニアを目指そう
市役所を辞めたい理由とその後のキャリアプランについてご説明しました。
昔ながらの働き方であり負担がかかるため、市役所を辞めたいと考える人は一定数います。
実際に辞める際は今後のキャリアを考えることが重要で、決めかねている人にはIT業界がおすすめです。
需要が高いため仕事には困らず、給与水準も高まってきています。
KredoならばIT業界進出のサポートができるため、興味がある方は是非ともお問い合わせください。