近年では「大人の学び直し」が注目されていますが、何を学べばいいか悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、大人の学び直しにおすすめのスキルを紹介します。
通信講座で学べるスキルや資格も紹介するので、仕事が忙しい方でもすぐに実践できる内容となっています。
ぜひ最後まで読み進めてみてください。
記事のもくじ
社会人の学び直しで注目されているリカレント教育とは
リカレント(recurrent)は「繰り返す」や「循環」を意味し、リカレント教育とは学校教育から離れた社会人がそれぞれ必要なタイミングで再教育を受けることです。
社会人になってから新しいスキルや知識を身につけるために、大学や専門学校に通ったり、通信講座を受けたりする「社会人の学び直し」のことを指します。
社会人の学び直しが注目されている3つの理由
社会人の学び直しであるリカレント教育が、今なぜ注目されているかの理由は以下のとおりです。
リカレント教育を受ける前に、なぜ注目を集めているか確認しておきましょう。
平均寿命が延びている
厚生労働省の「令和3年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.5歳で女性は87.6歳です。
新型コロナウィルスの影響により前年と比較して男性は0. 09年、女性は0.14 年下回りましたが、男女の平均寿命は2011年以降伸び続けています。
また2021年からは「高年齢者雇用安定法」が改正され、65歳までの雇用確保義務や企業に対して70歳までの継続雇用制度の措置を講じる努力義務を国が定めました。
そのため働く期間が長くなることが予想され、会社に依存しない働き方を実現する方法の1つにリカレント教育を受ける必要性が挙げられています。
労働人口の減少
労働人口が減少している日本では、働き手を増やすために多様な人材活用をしていく必要があります。
そこで政府は「働き方改革」を推進し、今後は女性や障がいのある方・高齢者などが働きやすい環境を作り、日本を元気にしていく考え方を普及させています。
そのため高齢者の働き手を求めたり、長く働き続けられたりするための準備が始まっており、その1つがリカレント教育となっています。
急速な技術革新
近年ではIT技術やAIの進歩が速くなり、現役世代が企業に勤めている間に身につけた知識や使用している技術はAIに代替される可能性が高くなってきています。
そのため企業は数年〜数十年単位で事業形態を変えたり、新規事業を開始したりと経営方針を大きく変える機会が増えるでしょう。
企業の変化に対応するために従業員も学び直しが必要です。
同じ企業で働き続けるためにも、新しい知識やスキルを学び直すことが求められていきます。
社会人の学び直しにおすすめの3つのスキル
社会人の学び直しに注目されているスキルは以下の3つです。
すでに企業が取り入れているスキルもあるので、学び直しを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
パソコンスキル
IT技術の発展により、パソコンを使用しておこなう業務は圧倒的に増えました。
WordやExcel・PowerPointの操作スキルは企業で常に求められています。
またホームページ制作のスキルやPhotoshop・Illustratorを活用したデザインの作成技術があれば、IT業界で活躍できます。
デザイン制作やイラスト制作スキルを活かして、個人で仕事を受注し副収入を得ることも可能です。
IT企業への転職を考えている方や副業を始めたいと考えている方は身につけておくべきスキルの1つです。
プログラミング
プログラミングはコンピューターに指示を出すための言語で、アプリの動作やサイト設計をするために必要となります。
プログラミングは今最も需要の高いスキルです。
IT人材は常に不足しているので、プログラミングスキルを磨けば転職先に困ることはないでしょう。
またITエンジニアの給与水準は非常に高くなっています。
マイナビ転職によるとITエンジニアの平均年収は、600万円から1,000万円です。
ITエンジニアは専門職なため、高年収の傾向があります。
時間をかけてプログラミングを学べば、自身の市場価値を一気に上げるスキルになるのでぜひ学んでみましょう。
外国語
近年では社内公用語を英語に統一している企業も増えてきました。
企業によっては、面接の際にTOIECや英検などの一定の英語力が問われることがあります。
日本のグローバル化が進むなかで、今後英語が使用できるビジネスパーソンはさらに求められていくでしょう。
インターネットの普及により簡単に外国語が学べる時代なので、ぜひ取り組んでみてください。
社会人の学び直しにおすすめの4つの資格
社会人の学び直しにおすすめの資格は以下の4つです。
どのスキルも日常生活に役立つスキルなので、学び直しを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
日商簿記検定
簿記とは企業の財務状況や経営成績を管理するために必要なスキルで、日商簿記検定は簿記の計算方法や記録方法を取得するための資格となります。
日商簿記検定を取得すると経理や事務の転職に有利になるだけではなく、あらゆるビジネスシーンで役立ちます。
日商簿記検定2級まで取得すれば一般企業の商業簿記に加えて、製造業に関わる工業簿記も学べるため、企業や転職先で活躍の場を広げられる資格です。
ファイナンシャルプランナー(FP)
人生100年時代では自己投資の学習や健康などお金を必要とする場面が増えるので、金融の知識が必要です。
そこでファイナンシャルプランナーの資格で体系的に学ぶといいでしょう。
ファイナンシャルプランナーの資格は、保険や相続・税の知識を学べます。
資格の勉強を活かして、家計簿をつけたり証券口座を開いたりとお金についてさまざまな経験をするきっかけにもなるのでぜひ学んでみてください。
マイクロソフトオフィス(MOS)
マイクロソフトオフィス(MOS)は、WordやExcelなどマイクロソフトオフィス製品に関わるPCスキルを証明する資格です。
MOSを取得すると、資料作成やデータベースの管理など実務に活かせる知識やスキルが身につきます。
MOSのレベルは一般から上級まであり、パソコンのスキルを転職でアピールしたい方は上級レベルまで取得するのがおすすめです。
ITパスポート
ITパスポートは、社会人に必要な基礎的なIT技術や知識を証明する資格です。
また、情報処理の促進に関する法律に基づいて経済産業省が認定する国家試験でもあります。
サイバーエージェントといった大手IT企業も社員に取得を義務付けています。
ITパスポートを取得するとデジタルリテラシーだけではなく、マーケティングや経営に関する知識も学べます。
ITの知識やスキルを学んできたことをアピールしたい方は、ぜひ取得してみてください。
自宅で簡単!社会人からでも学び直しができる3つの通信講座
社会人からでも学び直しができる3つの通信講座を紹介します。
仕事が忙しい方のなかには通信講座で学び直しをしたい方もいるでしょう。
スキマ時間を有効活用できるので、仕事が忙しく学習時間の確保が難しい方はぜひ参考にしてみてください。
クレアール|簿記が通信で学べる
クレアールは簿記や税理士・公認会計士など金融に関する資格を通信で学べるスクールです。
資格指導歴が54年あるので、安心して利用できるサービスです。
またクレアールは1年間の保証があるため、万が一試験に落ちてしまったり目標期間までに試験を受験できなかったりした方でも資格取得に取り組めます。
金融系の資格を通信で取得したい方は、クレアールの利用をご検討ください。
Progate|自宅でプログラミングが学べる
Progateは、ブラウザやアプリ上でプログラミングが学べるサービスです。
講座はいくつかのコースに分かれているので、好きなプログラミング言語が学べます。
またアプリから学べるので、仕事や学校のスキマ時間にも効率よく学習できるサービスとして人気です。
Progateはコードをいちから書くのではなく、複数の選択肢から穴埋めの部分に入力する形式となっています。
そのためプログラミングの知識が浅い初心者の方でも簡単に学べるのでおすすめです。
DMM英会話|幅広い教材で毎日学べる
DMM英会話は、合同会社DMM.comが運営するオンライン英会話サービスです。
DMM英会話は24時間やっているので、自身の好きな時間に英語が学べます。
基礎的な英語からニュースを題材にした教材・フリートークなどのコースがあり、一般的な英語からビジネス英語まで対応しています。
仕事をしながら英語を学びたい方は、DMM英会話を活用してみてください。
社会人の学び直しを支援する5つの制度
社会人の学び直しを支援している国の制度を5つ紹介します。
費用は無料の場合が多いので、学び直しを検討している方はぜひご利用ください。
教育訓練給付制度
教育訓練給付制度は再雇用と再就職に必要な資格が取得できる環境を提供し、受講者の中長期的なキャリアアップを支援します。
厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給される仕組みです。
受講講座は以下のように多岐にわたります。
- TOIEC・TOEFL
- 大型自動車第一種・第二種免許
- Webクリエイター能力認定試験
- 介護職員初任者研修
受講講座はTOIECやTOEFLの学習講座や、介護の基礎知識とスキルが学べる介護職員初任者研修など就職や転職に有利になる学習ができます。
他にもIllustratorやPhotoshopクリエイター認定試験など、自身で学ぶと高額な費用がかかるITスキルを無料で学べるのも特徴です。
高等職業訓練促進給付金
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親の方の生活費と資格取得期間を支援する制度です。
資格取得をする期間中は月額10万円、訓練修了後に5万円が支給されます。
訓練を受けている最後の1年間は支給額が4万円まで増額されます。
【資格取得期間中・終了後の給付金額】
教育期間 | 支給額 |
期間中 | 月額10万円(住民税課税世帯は月額7万500円) |
訓練終了後 | 5万円支給(住民税課税世帯は2万5,000円) |
訓練終了まで残り1年 | 支給額を4万円増額 |
看護師や介護福祉士などの医療系資格やシスコシステムズ認定資格・LPI認定資格などのデジタル分野に強くなる民間資格が取得できます。
金銭面の支援を受けることを検討している方は、ぜひご利用ください。
キャリアコンサルティング
ハローワークではキャリアコンサルタントに無料で相談できます。
自分自身の適職を知るためやキャリア設計をするうえで、キャリアコンサルティングを受けることは重要です。
第三者からの客観的な視点を参考にすると、自身では気づかなかった転職活動の方向性が明確になります。
「退職はしたけど次はどのような仕事に就けばいいかわからない」と考えている方は、ハローワークでキャリアコンサルティングを受けてみましょう。
公的職業訓練(ハロートレーニング)
公的職業訓練(ハロートレーニング)は、キャリアアップや希望する転職を実現するための職業スキルや知識を習得できる公的制度です。
雇用保険の受給者である「公共職業訓練」と雇用保険が受給できない方が対象の「求職者支援訓練」の2種類あるので、自身の状況に合わせて利用しましょう。
対象者は働こうと考えている方や働いている方すべてです。
スキルを身につけて就職や転職を検討している方であれば、失業中でも在職中でも問題ありません。
身につけられるスキルは事務や介護系・プログラマーなど多種多様です。
公的職業訓練は受講料が無料なので、金銭面に不安がある方は利用を検討してみてください。
大学によるリカレント教育推進事業
大学によるリカレント教育推進事業は文部科学省が先頭に立っておこなっているリカレント教育の1つで、就職や転職に役立つスキルを2年6か月間通して学んでいきます。
全国の大学が企業やハローワークなどと連携しているため、受講費を無料で提供しているのが大きな特徴です。
また一部プログラムは厚生労働省の求職者支援制度を活用できるので、職業給付金制度を受けながら学習できます。
費用面で心配のある方は、ぜひ文部科学省のサイトを確認してみてください。
社会人が学び直しをするならKredoへ
Kredoオンラインキャンプはプログラミングと英語が両方学べるオンラインスクールです。
プログラミングと英語という需要の高いスキルを学ぶことで、海外就職やフリーランスなど幅広いキャリア選択が可能になります。
日本のグローバル化や経済成長の停滞を考えると、英語を活用して海外で働ける能力はますます重要となります。
大人の学び直しのタイミングでプログラミングと英語を学んでみたい方は、ぜひKredoの無料カウンセリングへご相談ください。
まとめ:社会人からも学び直しをして市場価値を上げていきましょう
社会人からの学び直しの重要性を解説してきました。
今後日本で起こり得るキャリアの長期化や雇用の流動性を考えると、リカレント教育はますます重要になります。
大人の学び直しを検討しているのであれば、プログラミングや英語といった需要が高く、かつ高収入が見込めるスキルを学ぶのがおすすめです。
Kredoオンラインキャンプではプログラミングと英語を両方学べるので、ぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。