営業の仕事をしていて、「辛くて辞めたい」「自分には向いていないのではないか」と思うことはありませんか?
入社して数年で辞めてしまうのは甘えだ、という反対の声を耳にする人も多いかもしれません。
私自身も営業職の経験がありますが、仕事をしても忍耐力しかついていない気がしていたことがあります。
そこで、本記事では営業職を辞めたくなるパターン、転職を考える際の判断基準と、営業経験者が転職しやすい業界について調べました。
記事のもくじ
営業を辞めたくなる5つのパターン
営業の仕事が辛く感じるシーンにはどのようなものがあるのでしょうか。 5つに絞って考えられる例を分析していきます。
成果に対するプレッシャーが辛い
いわゆる「ノルマ」「目標」と言われる部分です。 時には身内や知人にまで声をかけて目標を達成しなければならない場面もあるかもしれません。
私自身の経験では営業をしていた時、ランクアップのために販売すべき目標が高すぎて挫折してしまったことがあります。
私自身はどちらかというとお客様との会話が楽しく、数値に対する目標達成意識が弱かったように思います。
その中で、目標を達成して行ったメンバーは、ゴールから今すべきことを常に逆算して数字に対する強い意識を持っていました。
目標意識を高く持ちながらも、数値に対して必要以上にプレッシャーを感じすぎない人は営業職を長く続けていける傾向があるでしょう。
社内や取引先との人間関係が負担
営業職はコミュニケーションスキルの必要な仕事です。
時には社内や取引先との会食や、業界によっては接待が必須なところもあるでしょう。
また、人間関係が合わず、ハラスメントを受けストレスを感じる場面もあるかもしれません。
ストレスを感じる人間関係の場合、休日にしっかりリフレッシュし、オンオフの切り替えができることも必要な要素です。
拘束時間が長い
営業職は、時に時間を顧客に合わせることが必要となる仕事です。
業界や商材によっては休日や夜間にも活動が必要な場合があります。
私自身は店舗での個人に対する営業活動でしたので、土日の出勤は必須となり、店舗が閉まる夜8時以降には事務処理をして帰る日々が続いていました。
定時内で面談や事務処理など全ての仕事を終わらせるには工夫が必要でした。
このように休日や夜間などのプライベートな時間が削られてしまい、負担に感じて辞めたくなってしまうことがあります。
商材や営業手法が合わない
商品や会社の方針に納得して、自信を持って活動しているかは、自然と顧客や取引先に伝わり、成果にも現れるものです。
企業の社風や理念に共感できるかは、仕事を長く続けていくために重要なポイントです。
以前法人営業をしていた時、積極的に新商品など新しい取り組みを導入して営業活動をしていた時期がありました。
ただ、顧客には保守的な層も多く、会社の方針も同様で価値観の違いを感じたことがあります。
ビジョンや理念に共感し、長く続けられるかは入社時の面談でしっかり調査しておきたいものです。
将来性を感じられない
毎日同じことの繰り返しで、ずっと自分はこのままこの仕事を続けていくのかな?と不安に思ってしまうことがあります。
特にルート営業や、形のあるものが商材の場合は感じやすいかもしれません。
私自身は、ずっと会社のブランドに頼った営業をしていて、会社を離れると何もできないことに気づきました。
不安でモヤモヤしてしまうのは、将来性を感じられないからかもしれません。
このような時は時間を取り、自分のやりたい仕事について分析したり、スキルの棚卸しをしたりしてみましょう。
営業を辞めたいのは甘え?転職を考える3つの判断基準
営業は辛いけど、このまま辞めてしまっていいのか?甘えにはならないのか?と悩んでいませんか?
辞めてしまって後悔しないために、考えたいポイントをまとめました。
お客様と話すのが極端に苦手
営業職としては、お客様と話すのが苦手だと特に仕事が辛く感じるでしょう。
ただ、お客様と話すことが苦手になったのには、何か原因があることがあります。
私自身が法人営業をしていた時、企業の管理職に対してプレゼンをすることに圧迫感を感じ、訪問が怖かった時がありました。
その後、コロナの影響もあり、面談がオンラインに切り替わりました。
オンライン面談では顔が見づらいこともあり、あらかじめ資料などを用意し順序立てて話すようにしました。
すると、徐々に管理職への営業にも慣れていきました。
今振り返ると、話すことが苦手で対面が苦しかったのではなく、準備不足と慣れの問題だったと思います。
「自分は苦手」と決めつけてしまう前に何か原因がないかを客観的に振り返ってみましょう。
失敗が怖く自主的に行動できない
営業職は自分で予定を立て、アポをとって仕事を進めていきます。
相手に決めてもらう受け身のスタイルではスムーズに進まないことがあります。
例えば、目標に対しても「ノルマ」と義務的に感じてしまう場合は自主的に行動できないことがあります。
「うまくいかなかったらどうしよう」とばかり考えていても進まず、行動してから見えてくることもあります。
どうしても何をしていいか分からない時は、先輩など先をいく人に相談し、アドバイスをもらうようにします。
失敗が極端に怖く、かつ周りに相談できる環境がない場合、営業の仕事はストレスになってしまうかもしれません。
目標達成に意欲的になれない
営業職は自主的に行動することが大切ですが、これには目標達成に対する意欲が関係しています。
どうしても目標を達成する、と決めている場合はなんとしてでも工夫して試行錯誤するでしょう。
商品や会社の営業手法などに自分が自信をもっていないと、目標達成のイメージが難しい場合があります。
このため、何のために目標を達成するのか意義を分かって行動することが重要です。
目標に対する意義が分からない場合、上司や同僚に質問すると、今までと見え方が変わって動きやすくなることがあります。
営業を辞めたくなった時にするべきこと
営業職を辞めたくなった時、理由と解決策があれば書き出してみるようにしましょう。
営業自体を辞める方がいいのか、それとも同じ営業でも商材やスタイルが違うと別の結果となるのかを整理しておきます。
営業職から営業職への転職は、異業種への転職と比べて難易度が低くなります。
また、別の業種に転職する場合でも、今までの営業職でどんなスキルが身についたか、棚卸しをしておきます。
転職をしたのに、また同じような問題にぶつかってしまわないために、辞める理由と今後の方向性を明確にしておきましょう。
営業経験者が転職しやすい業界・職種
営業職から転職を考える人が、経験をいかしやすい業界や業種についてお伝えします。
サービス業界
サービス業界では人と接するシーンが多く、営業職のコミュニケーションスキルや相手のニーズを汲み取るスキルが生かされる仕事です。
目標達成よりもお客様が幸せになることに意欲を感じやすい人には、向いている業界と言えるでしょう。
ただ、業界によっては勤務時間が不規則であったり、営業職と同様に残業があったりする場合もあるので、ライフスタイルについては事前に調査しておきたいものです。
Web・メディア業界
Web・メディア業界では、顧客の商品・サービスを市場にPRし、顧客の事業への貢献を行います。
営業職で身につけた、顧客のニーズを汲み取る力、提案力、チームでのコミュニケーション力をいかして活躍できる業界です。
クリエイティブなイメージが持たれやすいですが、最初からセンスは必要なく、実践的な業務に携わることで身についていきます。
Kredoオンラインキャンプで営業経験をいかしてIT業界へ
営業職で身につけたスキルをいかした転職を考える場合、 IT業界も視野に入れてみませんか?
実は、IT業界にはディレクターやエンジニアなどコミュニケーションスキルが求められる仕事が多数あります。
例えばWeb制作の場面では、ディレクターが顧客と打ち合わせを重ねて制作物を明確にし、デザイナーやコーダーなど作業をする方に指示を出します。
このとき、明確な指示を出すためには、コーディングやプログラミングの基礎知識が必須です。
Kredoオンラインキャンプでは少人数制によるオンライン授業で、IT業界が初めての方でも分かりやすく学ぶことができます。
また、Kredoの授業はフィリピン人講師により英語で行われます。
英語でプログラミングを習得できるので、卒業後は海外など場所を問わずに活躍できる選択肢が広がります。
まとめ:営業職を辞めたい理由を分析し活かせるスキルを知ろう
営業職を辞めたくなるパターンとして、成果に対するプレッシャーが強い、社内や取引先との人間関係が負担になる、拘束時間が長い、商材や営業手法が合わない、将来性を感じられない、などが挙げられます。
営業職を辞めて他の業種に転職を考える際、考えておきたいことが3つあります。
人と話すのが苦手な場合は理由を分析し、本当に全部が苦手なのかを客観視します。
失敗を恐れている場合は実践不足が考えられますし、目標達成に意欲を感じられない場合は社内での情報共有不足な場合もあります。
原因を分析し、転職するならどういう条件を目指すのか、どれを切り捨てるのかを明確にします。
営業経験者が転職しやすい業界として、サービス業界とWeb・メディア業界があります。
営業職を辞めたくなった時は、今までの経験で身につけたスキルを棚卸しし、いかす部分を整理することがおすすめです。
この記事が営業経験者で転職を考える方の参考になれば幸いです。