学校に通いたくさん勉強して、せっかくなることができた看護師ですが、あらゆる理由から仕事を辞めたいと思っている人は多いのではないのでしょうか。
しかし実際は、看護師になるまでにたくさんの時間と労力がかかった分、なかなか退職という選択に踏み切れる人は少ないのが現状です。
本記事では、「本当に看護師を辞めていいのか」と考えている人の後悔しない選択の仕方と、退職後幸せになれるおすすめのキャリア設計方法を実際の看護師の声を交えて解説します。
記事のもくじ
看護師辞めたい!代表的な理由5選
看護師は人の健康をサポートできる素晴らしい仕事で、やりがいも感じやすい仕事と言えるでしょう。
しかし辞めたいと感じてしまう人が多い理由に以下の5つがあげられます。
体力的にきつい
看護師の仕事は重労働です。
基本的に拘束時間が長く、休日を返上して働かないといけないケースが多々あります。
仕事内容においても、長時間立ちっぱなしの業務が多く腰痛になりやすかったり、医療ミスを防ぐため常に神経を尖らせていなければならなかったりと、心身共に負荷がかかっています。
さらに生活が不規則になってしまうことも看護師が体力的に大変な要因の1つです。
看護師は日勤・夜勤という異なったシフトに対応しなければならず、生活のリズムを保つことが非常に難しいです。
仕事上不規則な生活になってしまいがちなため、溜まっている疲れも取りづらく、メンタルを乱してしまう人も多くいます。
業務の責任が重くミスが怖い
看護師は、仕事上の1つの見落としが患者の症状の悪化や健康に影響するため、常に重いプレッシャーをかかえて働かなければなりません。
ただでさえ業務量が多く忙しい環境の中、気を張り詰めながらミスの防止に努めることはただならぬ労力が必要で、新人の看護師が退職してしまう最も多い理由の1つです。
新人であるためミスをしてしまうことは当然なのですが、影響の大きさゆえに「自分は看護師に向いていないのではないか」と考え込んでしまう傾向にあります。
中堅やベテランの看護師においても、いかに重要な責任を担っているかよく承知しているからこそ、起こってしまったミスへの責任をより重く感じてしまいます。
死と隣合わせなのがつらい
看護師は患者さんの健康のサポートや患者さんが元気になる手助けをすることで、大きな達成感ややりがいを感じることができます。
その一方で死と向き合わなければいけないケースも多く、つらいと感じてしまう人も多いようです。
実際に、
「がんの患者さんで入退院を繰り返して、弱っていくのを見るとつらい」
「若い患者さんが病気を受容できるまでの葛藤を見ることがつらい」
「看取っていく家族を見ているとつらい」
など人生において最も困難な瞬間を見届けないといけないという面で、精神的なダメージが大きくなってしまいます。
労働に給料が見合わない
令和2年に厚生労働省によって行われた「賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は442万円で、他職業にくらべ比較的高い傾向にあります。(参照令和2年度賃金構造基本統計調査)
しかし先述した通り、労働時間が長いことや責任が重いこと、業務外での勉強が必要などの理由から労働に対して正当な対価を受け取れていないと感じる人が多いようです。
さらに看護師内での昇格役割として「看護主任」「看護師長」「看護部長」など数が限られており、昇給しづらいことも看護師が不満を抱える原因の1つとしてあげられます。
患者さんからのクレームがつらい
看護師は常に患者さんを相手に仕事をするため、サービス業な一面が強い職業です。
食事・排泄・入浴介助など踏み込んだお世話をする機会が多いため、必然的にクレームを受ける回数も多くなってしまいます。
また年配の患者さんから理不尽なクレームを受けることも頻繁にあり、忙しい業務中でのクレーム対応がストレスに繋がってしまいます。
看護師を辞める方が良いか判断する際のポイント
メンタル面の健康
仕事のストレスにより、体調や精神状況に異常をきたしている場合は速やかに転職を考慮しましょう。
なんとなく気が沈む日が続いていたり、仕事のことを考えると悲しい気持ちになってしまったりしている人は、うつ病の可能性も疑われるためセルフチェックを行ってみましょう。
うつ病でなかった人もメンタルの不調をそのままにしてしまうと、今後の悪化に繋がってしまうので、休暇を取るなどしてリフレッシュすることを一度検討してみましょう。
やりがいの有無
看護師のような重労働な仕事は、やりがい無くして長く続けることは難しいでしょう。
自分が今の仕事で好きなところや、やっていて嬉しいと感じる瞬間を書き出し、仕事へのモチベーションを再確認しましょう。
1つも思いつかなかった人や、現在の仕事にやりがいを感じられない場合は、退職を検討してみても良いかもしれません。
人間関係
看護師が苦しむ理由として多いのが職場での人間関係です。
看護師全体に対する女性看護師の割合が約9割を占めるため、人間関係において問題が起きやすいです。
特に新人の看護師にはプリセプターと呼ばれる専属の先輩看護師がつくため、先輩看護師との関係性に悩む場合が多いです。
しかし職務を2年ほど経験すると、ある程度仕事がやりやすくなったり、人間関係も客観的にとらえられるようになったりする可能性が高いので、しばらく様子を見てみることをおすすめします。
どうしても改善されない場合は、他の科に異動希望を出すことや、違う病院へ転職することも1つの手かもしれません。
退職後幸せになれるおすすめのキャリア設計
慎重に考慮した結果、それでも看護師を辞めたいと思った人は退職後も幸せな人生を歩めるよう、退職前に十分なキャリア設計を行いましょう。
キャリア設計をする際の重要なポイントになるのが以下の3点です。
やりたいことを書き出す
再就職した後にやりたいことが決まっていないと、退職という選択を後悔してしまいます。
またキャリア設計は長い目で考えることが重要で、書き出すことで冷静に客観的な目線で考えることができます。
仕事としてやりたいことと、プライベートの時間でやりたいことを分けて書き出すようにしましょう。
どんなやりがいのある職業につきたいのか、どのくらい休みが欲しいのか、どのくらいの年収が必要なのかなど、自分の希望を書き出すことで転職の軸が見えてきます。
また、やりたいことを書き出し可視化してみることで、「結局看護師の仕事が適正だった」など、過去の自分の行動に対して後悔することを防げるため、退職においてベストな選択ができます。
資格取得をする
スキルや資格があると、圧倒的に転職しやすくなります。
新しいことを学ぶのは大変ですが、資格やスキルの勉強が新たな趣味に繋がる可能性もありますし、自分というブランドを高めることになるのでとてもおすすめです!
お試しの意味も込めて、退職前に一度資格やスキルの勉強をしてみましょう。
副業を始めてみる
退職前に副業を始めてみるのも1つの手かもしれません。
公務員の副業は法律で禁止されているため、国立病院などに勤めている看護師は副業はできません。
しかし民間の病院やクリニックでは働き方改革により副業が認められている場合も多く、病院に許可を取ることで副業が許される場合もあります。
一度副業をして違う仕事を経験したり、やってみたかった仕事を体験したりすることは転職のモチベーションにもなりますし、看護師以外の収入源を確保しておくことで経済的リスクも軽減できます。
副業の中でもおすすめな職業がプログラマーとWebデザイナーです。
どちらの職種もスキルが必要ですが、仕事を行う際の時間・場所に制限がないため、自分の都合の良い時間に都合の良い場所で働くことができます。
時間拘束が厳しい看護師にとって適切な副業と言えるでしょう。
さらに下記の求人例のように、初心者からでも行える案件が多くあり、比較的高収入を得ることもできます。
(出典:Crowd Works)
看護師を辞めたい女性が仕事を辞めてIT転職するまでのステップ
上記でも紹介したように、プログラマーやWebデザイナーなどのIT業界は働きやすく、年収も高いなど、良いことづくめです。
IT業界に転職したいという方に、今からでも間に合う、転職を成功させるための3つのステップを解説します!
「英語×プログラミング」のスキルを身につける
プログラミング言語は英語由来のものが多いため、プログラミング取得の際に英語も同時に学ぶと効率的です。
さらにIT業界と英語には密接な関わりがあり、業務でも英語に触れる機会があるので英語ができると会社での希少価値が高まります。
ポートフォリオをつくる
ポートフォリオとは自分のスキルを証明するために作る成果集のことです。
具体的には、自分を紹介するWebページを作ったり、簡単なアプリを作ったりします。
IT業界でポートフォリオは履歴書のようなもので、企業側が採用を決める際にとても重要な要素になります。
例えば下記のような自分のプロフィールやSNSなどをまとめたサイトもポートフォリオになりえます。
複数の転職サイトに登録して転職活動をする
看護師から全く別の業界に転職することは十分可能ですが、簡単な道のりではありません。
安心して退職するためにも退職前から転職活動を行いましょう。
複数の転職サイトに登録し、良い求人があれば積極的に申し込むことをおすすめします。
看護師を辞めたい人はKredo受講がおすすめ
看護師を辞めてIT転職したい人や看護師をしながら副業をしたい人は、ずばりKredoの受講がおすすめです。
Kredoはサポートが充実しているので、確実なスキルが身につきます!
Kredoオンラインキャンプとは
Kredoは英語でプログラミングを学べるオンライン教室です。
Kredoの生徒のほとんどが英語・プログラミング初心者ですが、実績のあるフィリピン人講師から質の高いレッスンを受けることができるので、卒業時にはポートフォリオ作成をし、英語で発表が行えるまでに上達できます!
Kredoの受講がおすすめな理由
Kredoは他のプログラミングスクールとは違い、英語とプログラミングのスキルを同時に手に入れられることが魅力です。
また、毎日決まった時間にグループレッスンを受けることで、授業や宿題が大変ですが、クラスメイトと高めあいながら集中して確実にスキルを取得することができます。
「看護師で、英語もプログラミングも無縁だった私がついていけるか」
「スキル取得に時間がかかりそう」
などと不安を感じている人も、Kredoの手厚いサポートで最短3か月でスキルを身につけることができます!
充実の無料カウンセリングへ
仕事を辞めたいと悩んでいる方や、何かに挑戦してみたい方は、一度無料のカウンセリングで話を聞いてみてください!
可能性を知るだけでも、今後の人生を考える良いきっかけになると思います!
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まとめ:看護師を辞めることは甘えではありません。違う仕事に挑戦する勇気大事!
看護師の仕事はとても大変な仕事であるため、辞めたいと思うことは仕方のないことです。
しかしどんな職種で仕事をしても、何かしら大変なことや問題はあります。
本当に看護師を辞めたいと思う場合は今回紹介した判断基準を参考にし、まずは休暇をとったり副業を始めたりするなど行動を起こしてみることが大切です。
不安な要素もあると思いますが、一生に一度の人生なので是非勇気をもって挑戦してみてください!