脱毛サロンは、女性だけでなく、近年男性でも通う人が増えている人気のサービスです。
お客様のきれいになりたい気持ちを叶えるやりがいのある仕事です。
ただ、接客業であるためいろんなお客様の対応が求められることから、辞めたいと感じる人も少なくありません。
また、働く時間帯や職場の環境も、辞めたいと感じる要素になります。
脱毛サロンで働く方の中には、転職先のキャリアについて悩んでいる方も多いはずです。
そこで本記事では脱毛サロンを辞めたいと悩んだときに考えるべきことや、転職する方法について解説していきます。
記事のもくじ
脱毛サロンの仕事を辞めたい理由
脱毛サロンの仕事をしていて、「辞めたい」と感じるパターンや傾向についてまとめました。
人間関係が辛い
脱毛サロンをはじめとした美容業界の仕事は女性が多い環境です。
職場によっては上下関係や成績、横のつながりなどで仕事中に気を遣うシーンも多くなるでしょう。
私自身も女性だけの職場を経験したことがあります。
幸いにも陰湿な人間関係はなく、前向きな人が多かったものの、時々男女共にいる職場に比べて世界が狭いと感じることがありました。
どんな職場に勤めていてもそうかもしれませんが、仕事の内容が良くても人間関係が悪いと、せっかく同じ仕事をしていても働きづらくなります。
上司や同僚に悩みを相談できず閉塞感を感じる場合、ストレスを溜め込んでしまい辞めたくなってしまうでしょう。
勤務時間が不満
脱毛サロンはサービス業であるので、一般的な人が休みの時に仕事をすることが多くなります。
時には休日や仕事帰りのお客様を担当することになります。
また、予約が詰まっていると休憩も十分に取れないこともあるでしょう。
お客様の予定を重視するあまり、土日にはひっきりなしにお客様が来てしまい、朝から晩まで施術で終わってしまう、という日も珍しくありません。
あまりにも長時間労働になり、休みが取りづらいサロンの場合辞めたくなってしまうことは少なくありません。
体力的にきつい
脱毛サロンでは、施術をしている時は基本的に立ち仕事となります。
マッサージのように力は必要としないものの、脱毛の部位によっては中腰で長い時間施術することになります。
また、施術が終わると営業活動をしたり、デスクワークをしたりする時間もあります。
このため、十分な休息が取れないと肩こりや腰痛、目の疲れなどの症状が続いてしまうことがあります。
美容業界で働く知人の中には、施術をする仕事は体力が必要で、年齢が若い方が適していると言う人もいます。
休憩を取れて、休日にリフレッシュする環境が十分でなければ、疲れをためて辞めたくなってしまうでしょう。
営業活動がきつい
脱毛サロンは、コースやグッズなどの販売により利益を出す仕事です。
サロンによっては、カウンセリングから施術まで一人の人が担当する制度となっています。
サロンの方針によってはノルマが厳しく、必ず商品をおすすめしないといけない決まりがあるところもあります。
例えば期間限定のコースの割引があり、目標の販売数達成のために、来たお客様全員に案内をする、というシーンはよくあります。
お客様のことを考えながら提案し、かつ目標も達成することが求められます。
サロンの期待値が高く厳しすぎると、達成できずに辞めたくなってしまうことがよくあります。
クレーム対応がしんどい
脱毛サロンでは、きめ細やかな接客や施術スキルが求められます。
お客様の中には高額なパッケージを購入して、何度も通う時間を作って来店している人もいるので、その期待値も高くなりがちです。
また、脱毛の効果は人により異なることがあり、期待値が高いあまりクレームにつながってしまうこともあります。
お客様とマンツーマンで長く時間を過ごす仕事となりますが、いろいろな価値観のお客様がいるので時には厳しい意見を聞くことになります。
営業だけ、施術だけと分けるわけにはいかず、両方の場面で配慮が求められるため、ストレスを感じて辞めたくなってしまうことがあります。
脱毛サロンの仕事を続けるメリットは?
脱毛サロンの仕事を辞める前に、続けることでどんなメリットがあるかを考えてみましょう。
脱毛サロンはスタッフの入れ替わりも激しいため、経験年数が浅くても管理職になりやすい環境です。
このため、美容業界でマネジメントを経験してみたい方にとっては、挑戦しやすいと言えるでしょう。
また、将来自分の店を持って独立したいと考える場合には、技術や接客、経営などの必要なスキルが学べる環境となっています。
サロンに勤めていて独立する時に、自分を慕ってくれていたお客様がついてきてくれるということもよくあります。
施術をすることに追われる毎日だと、ずっとこのまま作業を続けるのか?と思うこともあるかもしれませんが、かならずしもそうではありません。
経験や知識次第で、より裁量が大きい仕事にステップアップしやすい環境と言えます。
脱毛サロンを辞めたい 転職の判断基準は?
脱毛サロンの仕事を続けるメリットを考えたものの、もうしんどくて限界ということもあるでしょう。
そんな時には、自分で変えられることと変えられないことを区別して整理するのがおすすめです。
また、人によりサロンで接客スキルを磨きたい、将来独立したい、マネジメントに携わりたい、講師になりたい、などと働く目的も様々だと思います。
私の知人は、独立して自分のお店を持つことを目標にし、そのために多少きついノルマでも達成しようと意欲的になっています。
また、ある美容業界の知人は、自分の肌の状態が悪かった時に救われた商品をより多くの人に知ってもらいたい、と愛社精神を持って仕事をしています。
仕事をする時に何を優先するかは人の価値観により異なるので、紙に書き出したり人と話したりして明らかにすると、思わぬ発見があることがあります。
ただ、いくら思いがあっても労働時間が長く、人間関係が悪い職場だと意欲的になろうとしても難しいことがあります。
自分に最適な働き方をするのにこの環境では難しいと感じたら、待っていてもなかなか変わることはないので、転職を検討してみてはいかがでしょうか。
脱毛サロンの経験をいかせる転職先は?
脱毛サロンは専門的な仕事と思われがちですが、実は接客スキルや営業スキルなど、転職する時にアピールできることはたくさんあります。
転職のパターン別にアピールできる経験を解説していきます。
同じ業界に転職する場合
仕事は好きだけど職場環境が悪い場合は、同じ美容業界に転職すると今までの経験をいかして活躍することができます。
悩んでいると、どこのサロンや職場でもそうと思いがちですが、そうではないことがあります。
特に人間関係は、環境を大きく変える要素となります。
この時、5年後、10年後など将来を見据えてどんな働き方をしたいかも注目しましょう。
私の知人はエステティシャンでしたが、現在はセルフマッサージを教える講師になり、個人事業主として活動しています。
すぐに転職する前に、自分が手を動かして施術を続けたいのか、マネジメントや講師など教える立場になりたいかといったキャリアについて考える時間を持つことがおすすめです。
異業種に転職する場合
他のサロンや美容業界への転職でなく、異業種に転職するのも一つの方法です。
営業職
脱毛サロンでのコミュニケーションスキルをいかして活躍しやすいでしょう。
目標達成の記録や、自ら提案をしたことなど、自主的に仕事に取り組んだ実績があればアピールできるように準備しておきましょう。
サービス業
マンツーマンでカウンセリングし、ニーズに合った対応をするスキルは、他のサービス業でも重宝されます。
お客様に喜んでもらうことにやりがいを感じ、オフィスでパソコンに向かうよりも人と接する仕事をしたい方におすすめです。
事務職
勤務時間が長くなるのを避けたい場合、事務などオフィスワークへ転職することもできます。
事務職ではサービス業よりも決められた時間に退社しやすく、コロナ禍以降は在宅勤務など、フレキシブルな働き方ができる企業も増えています。
体力的な面を考え年齢を重ねても仕事を続けたい方、細かい作業が苦にならない方におすすめです。
IT業界
IT業界は専門職と思われがちですが、チームで仕事をすることが多く、コミュニケーションスキルが求められます。
異業種からの転職者も多く、人手不足になっている傾向があるので、未経験でも活躍しやすい環境です。
興味がある方は挑戦する価値があるでしょう。
脱毛サロン経験者が転職しやすい職種を紹介しました。
転職経験が少ない場合、自力での活動だと得られる情報が限られる場合があります。
異業種への転職を考える際は、人材会社を利用し、経験にあった求人を紹介してもらうことがおすすめです。
まとめ: 脱毛サロンの仕事を辞めたい時は理由と転職先を考えよう
脱毛サロンの仕事を辞めたい理由として、人間関係、勤務時間、体力面、営業活動やクレーム対応といった仕事内容での悩みを抱えていることが挙げられます。
脱毛サロンの仕事を続けるメリットとしては、経験が浅くても管理職などに昇進がしやすいこと、自分のお店を持ち独立を狙えることがあります。
脱毛サロンを辞めて転職する時に大事なのが、自分の努力で変えられることとそうでないことを見極めることです。
脱毛サロンの仕事は、一見将来性がなさそうに見えますが、今後したい働き方によっては、経験を十分に活かすことができます。
必ずしも施術し続ける仕事だけが選択肢ではありません。
将来どんな働き方をしたいか考える時間をとり、活かせる経験とスキルの棚卸しをして転職活動に臨みましょう。
本記事を読んだ方が、満足いく働き方ができることをお祈りしています。