【山口 竜矢(やまぐち・たつや)】
東京のシステムインテグレーターにてプログラマー兼システムエンジニアとして7年間勤務。現在、株式会社モンスター・ラボのセブ拠点「Monstar Lab Cebu」の拠点長を務める。2018年にはデザインと英語を学べる留学事業「Monstar Academia Cebu」を設立し、セブ島にて活躍中。
デジタル・パートナー事業、ゲーム事業、音楽事業の開発をしている株式会社モンスター・ラボ。
現在は、アジア、欧州など15カ国26拠点を持ち、グローバルにご活躍されています。
今回は、そんなモンスター・ラボのセブ島拠点である「Monstar Lab Cebu」でフィリピン拠点長として活躍する山口さんに取材しました。
2018年に立ち上げたデザイン×英語を学べる日本人向け留学学校の「Monstar Academia Cebu」や、日本企業と現地のエンジニアを繋ぐオフショア開発事業、さらには海外で働くことのリアルについてお話いただいてます!
海外就職への第一歩!Monstar Academia Cebuとは?
しんぺい
山口さん
しんぺい
山口さんは、モンスター・ラボのセブ拠点で拠点長をされているんですよね!
どのような経緯で今の役職になったんですか?
山口さん
はい。もともとセブでFREEMIGHT PHILIPPINES INC.という会社の代表をやっていて、2017年からモンスター・ラボ傘下に入り、フィリピン拠点、拠点長として働くことになりました。
しんぺい
山口さん
名前が「Monstar Lab Cebu」に変わったのも実は最近で、ブランディングのために屋号ごと変えたんです。
あと最近では、新しく留学事業の「Monstar Academia Cebu」を立ち上げました。
しんぺい
Monstar Academia Cebuについて詳しく教えてください!
山口さん
Monstar Academia Cebuとは、デザインに特化した教育事業です。
今後、各国のグループ拠点でこの教育事業を横に展開したいなと思います。
しんぺい
デザインに特化!!
デザイナーは社長の次に重要なポジションって言われますし、最近はデザインの需要がますます出てきましたよね。
山口さん
はい!デザイン1つ1つにロジックがあるのでデザインを学ぶことはかなり重要になってきます。
というのも、 デザインは感性のビジネスではありません。
「なぜこの色にしたか?」を説明できないといけません。
しんぺい
デザインって、感性やセンスが重要なのかと思ってました。
逆に言えば、その思考力を身につければ、誰でもデザイナーを目指すことができるんですね!
山口さん
はい。
授業ではプロジェクトを想定した制作をしたり、デザイナーの就職活動に必要不可欠なポートフォリオを作る指導も行なっています。
全くデザインに触れたことがない方でも、一ヶ月で見違えるような成果物が作れるようになります!
しんぺい
すごいですね!
英語はどのくらいのレベルまで出来るようになりますか?
山口さん
入学時に英語を全然話せない人でも、卒業後はコミュニケーションを取れるレベルにまで上達します。
しんぺい
デザインと英語を身に付けたら、海外就職に一歩近付きそうですね!
Monstar Academia Cebuの卒業生の進路はどのような感じなんですか?
山口さん
デザイナーやディレクターとして採用されるのはもちろんのこと、私たちはぜひモンスター・ラボの各拠点で働いてほしいと思っています。
世界の様々な拠点を紹介できるのがMonstar Academia Cebuの強みです。
しんぺい
すごい!15カ国26拠点
に展開しているモンスター・ラボさんだからこその選択肢ですね!
山口さん
はい。
これからデザインはますます需要が出てくると思います。
しんぺい
ありがとうございます!
KredoにもWebデザインコースがあって、プログラミングとデザインを学ぶ事が出来ます。
デザインの需要は今後間違いなく出てくると思うので、かなり力を入れてます。
Monstar Lab Cebuではフレックスな働き方を推奨
しんぺい
では次に、Monstar Lab Cebuについて詳しく教えてください!
山口さん
Monstar Lab Cebuでは、オフショア開発の拠点として、他国からのIT案件を自社のフィリピン人エンジニアのもとで開発しています。
メインはHP制作、WEBシステム、アプリ開発です。
しんぺい
なるほど!
クライアントさんは日本人が多いんですか?
山口さん
9割は日本企業です。
残りの1割は特殊なんですけど、フィリピン(マニラ)の企業さんがクライアントです。
しんぺい
そうなんですね!
フィリピンのクライアントさんってかなり珍しいですね!
ブリッジSEの皆さんはどのような働き方をしてるんですか?
山口さん
弊社のブリッジSEの主な業務は、クライアントとコミュニケーションを取り、仕様書へ落とし込みを行い、エンジニアへ英語で仕様を説明しています。
しんぺい
なるほど!ブリッジSEも要件定義をすると思っていました!
社員の皆さんの一日のスケジュールはどのような感じですか?
山口さん
うちは、割とフレックスな働き方を推奨しております。
9〜11時の間であれば、いつ出社しても大丈夫です!
でも、そこからちゃんと8時間は働いてもらいます!
しんぺい
働く時間がばらばらですと、社員通しのコミュケーションって取れてるんですか?
山口さん
1日でいうと正式な会議はありません。
基本は、自分のタスクをゴリゴリこなす感じです。
ただし、例外が1つあって、フィリピン人マネージャーは週1で会議をしてます。
しんぺい
会議はあまりないんですね!
ちなみに、休日はいつ設けてますか?
山口さん
クリスマスなど、本当に大切な日だけフィリピンに合わせます。
それ以外は、日本のカレンダーに合わせてます。
しんぺい
確かに、フィリピン人は行事ごとをかなり大切にしますよね!
ちなみに、ナイーブな質問なんですが、給料はいくらぐらいなんですか…?
山口さん
正社員の場合だと、日本円で約20万円〜35万円くらいです。
しんぺい
正社員ですと、贅沢に暮らしていけそうですね!
次に、オフィスの写真を見せてもらってもよろしいですか?
山口さん
こちら弊社のオフィスです。
フィリピン人の人も働きやすい環境にしました。
しんぺい
山口さん
こちらビリヤード台です。
フィリピン人同士のコミュニケーション向上に一役買ってます!
しんぺい
確かに、コミュケーションは大事ですね!
ありがとうございます!
現状、日本人のマネージャーが欲しい
しんぺい
山口さん
悩みですと、一緒にマネジメントしてくれる日本人が欲しいですね。
ちゃんと要件定義までできてクライアントの無理な要望も実現可能かどうか見極めることができる人に来て欲しいです。
しんぺい
うまくハンドルするのって大事ですよね!
できると言って、もし案件ができなかった時、会社の信用も下がりますしね。
ディレクションが取れるエンジニアを絶賛募集してるって認識でよろしいですか?
山口さん
はい!
あとは、デザイナーも募集しています。
3年以上の実務経験があるデザイナーとエンジニアがあと1人ずつ欲しいですね。
しんぺい
山口さん
はい!
今は成長してる段階なので、即戦力になる方を採用しております。
しんぺい
ちなみに、エンジニアのインターンの採用はされてるんですか?
山口さん
一応採用枠はあります!
ある程度サービス開発をしてたり言語がわかっていたり、実際に制作会社に入って制作経験がある方がいいですね。
しんぺい
すぐに動けそうな人ですね!
最低、どのぐらいの期間いてもらいたいですか?
山口さん
最低、半年から1年はいて欲しいです。
なぜなら、開発のフローを教えるのにある程度期間がかかるからです。
しんぺい
確かに。
半年だけやっても身についてるかどうかわかりませんしね!
山口さん
はい!
あとは、Monstar Lab CebuとMonstar Academia Cebuどちらも、その後の正社員化を見据えた採用は積極的にしていきたいと思っています。
スキルを高めたいというよりはむしろ、いろいろなことに挑戦したい!って人に来て欲しいです。
しんぺい
山口さん
実際に、こないだまでインターンだった方は、正社員として働いてもらうことになりました!
フィリピン人にとってヒエラルキー作ることは何より大切
しんぺい
フィリピンで海外就職する上で、何か大変なことはありますか?
山口さん
それは、文化の違いです。
例えば、仲良くなりすぎるとフィリピン人に舐められるようになります。
逆に、きちんとマネジメントできてる人は、フィリピン人と仲良くなれない傾向にあります。
というのも、フィリピン人には強いプライドを持ってる人が多いからです。
しんぺい
そんな文化があるんですね!
マネジメントになると、フィリピン人と調和するのは、かなり難しいですね!
山口さん
フィリピン人はしっかりと口で言わないとわかりません。
何が嫌なのか、何が問題なのかをはっきりいうことが重要になります。
しんぺい
なるほど!
日本の「察する」という文化とは違うんですね!
山口さん
そうですね。
あとは、ヒエラルキーを作りました。
具体的には、フィリピン人1人をマネージャーに昇格して給料もあげました。
そうすることによって、フィリピン人の自主性がかなり芽生えました。
論理的思考能力と、問題解決能力が身につく
しんぺい
すごい発想ですね!
では、働く上ではどのようなスキルが身につきますか?
山口さん
もちろん、本人の努力次第ではありますが、問題解決能力、論理的思考能力が身につきます。
フィリピンのエンジニアは優秀な人材が多いので、彼らと一緒に働くことによって、エンジニアとして基本スキルである、問題解決能力、論理的思考能力を自ずと身につけることができます。
しんぺい
山口さん
臨機応変な英語能力が身につきます。
というのも、社内での共通言語は英語なので、常日頃、いろいろな表現の言い回しが飛び交っているからです。
しんぺい
山口さん
はい!
採用の条件で英語能力は問いません。
ですが、英語能力がなければ、Google翻訳を使っての仕事になってしますので、多少英語スキルはあったほうがいいでしょう!
しんぺい
海外で就職するなら最低限の英語レベルは必要ですね。
ありがとうございます!
フィリピン人だけで事業を回せるようになりたい!
しんぺい
山口さん
まず組織を50人規模にしたいですね。
そしてゆくゆくは、フィリピン人だけで会社を回せるようにしたいです。
しんぺい
ということは、今後は日本人よりもフィリピン人の採用を強化されていくんですか?
山口さん
はい。雇用をたくさん生んで、この国のリーダーとなる人材を育成していきたいですね。
今は日本企業にしかマーケティングをしていないのですが、この1〜2年でヨーロッパやアメリカなどの英語圏にもアプローチしていく予定です。
英語圏の案件も多く扱うことで、自分たちがどれだけ貢献しているのかということを感じて欲しいと思ってます。
しんぺい
なるほど!
英語圏まで見据えてらっしゃるんですね!
フィリピン人の自立を手助けするという考え方はとても素敵です!!
Kredoを参考に、Monstar Academia Cebuが誕生した!?
しんぺい
山口さん
実は今のMonstar Academia Cebuがあるのは、Kredoさんのおかげなんですよ!
しんぺい
そうなんですか!?
Kredoとどのような関わりがあるんですか?
山口さん
Monstar Academia Cebuを作るときに参考にさせていただきました。
セブ島で「IT×英語」という唯一のポジションを一から確立しどんどん成長しているので、Kredoさんはかなりリスペクトしております!
しんぺい
そんな背景があったんですね!
ありがとうございます。
山口さん
今後はKredoさんと前向きに提携したいです。
というのも、うちのMonstar Academia Cebuはデザインに特化していて、KredoはITと英語に特化してるので相性がバッチリだと思うからです。
しんぺい
ありがとうございます!
デザインとITスキル、そして英語を学べば海外就職など今後のキャリアの選択肢が増えますよね。
互いの生徒の交流や就職先として提供出来る関係性が築づけたらいいですね!
山口さん
しんぺい
こちらこそよろしくお願いします!
本日はお忙しい中ありがとうございました!
山口さん
まとめ:海外就職は大きな成長に繋がる
今回山口さんにお話を伺って、海外で働くことの難しさと得られる経験値の大きさを知ることができました。
海外では、文化の違いはありますが、優秀な人材と一緒に働くことができます。
山口さんもマネジメントには苦労しましたが、論理的思考力や英語スキルが身に付くとおっしゃっていました。
海外で働くことは、自身の成長に大きく繋がりますね。
そして、海外就職の準備として、留学でデザインと英語を学ぶのもオススメです。
デザインと英語のスキルはビジネスにおいて重宝されます。
デザイナーは経営者の次に重要なポジションとも言われていますし、英語ができればビジネスチャンスが世界中に広がります。
キャリアアップのために、デザイン×英語留学に挑戦してみてはいかがでしょうか?
〈取材・文=松田 愼平/撮影=Maureen Ann(@maureen.exe)/編集=横浜 海斗(@hubig628)・阿部 沙耶子〉
「Kredo」でプログラミング×英語スキルを身につけ海外就職
セブ島 IT×英語留学の「Kredo」は、セブ島でIT / プログラミングを英語で学べる日系で唯一のフィリピン政府公認校で、海外就職に必要なプログラミングと英語のスキルを同時に身につけることができます。
また、Kredoの卒業生は、有名IT企業、グローバル外資系企業への就職、海外就職、起業、フリーランスなど、さまざまな道で活躍しています。
これからは、プログラミングと英語が必須となる時代。
あなたもKredoでプログラミングと英語のスキルを身につけ、海外就職を目指しましょう!
「これからの時代、プログラミングと英語が必要そう…」
それは、間違いではありません。
あと10〜20年の間に、人間が行う仕事の約半分が機械に奪われると言われています。
そのような未来がきたとき、自分自身、そしてあなたの大切な人を守れますか?
セブ島 IT×英語留学の「Kredo」では、
政府公認ITカリキュラム
大学教授レベルのフィリピン人IT教員
スピーキングに特化した英語クラス
日本人スタッフによる学習サポート
などによって、
これからの時代に必要なIT×英語のスキルが
初心者からでも最短で身につきます。
KredoのIT留学で人生を変えてみませんか?
\プログラミングと英語が同時に身につく!/KredoのIT留学について詳しくみる
英語でプログラミングを学べるKredo
英語×プログラミングのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?
当メディアを運営しているKredoは、英語×プログラミングをオンラインで学ぶ「Kredoオンラインキャンプ」と、フィリピンのセブ島で学ぶ「KredoIT留学」を提供しています。これまでの卒業生は2,000名を超え、卒業生の多くが、国内外のIT企業への転職、フリーランスなどへのキャリアチェンジを実現しています。これからの時代に必要な英語×プログラミングのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?