教員はハードワークにもかかわらず、保護者とのトラブルや教育方針が一致しない同僚との付き合いがあり、精神的な負担が大きい仕事です。
教員をやっている方の中には「辞めて新しい仕事に就きたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?
でもどのように進めていけばいいかわからないですよね。
そこで本記事では、教員を辞めたいと思う理由を解説し、オススメの転職先も紹介します。
当てはまる部分が多かったら、すぐに転職先を探せるような内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
記事のもくじ
教員を辞めたいと思う理由
教員を辞めたいと考えている人はどのような理由なのでしょうか?
ここからは、教員を辞めたいと感じる理由を解説します。
自分と同じような状況なのか確認しながら読んでみてください。
キャリアの限界
教員はキャリアの限界を感じやすい仕事です。
勤めたい職場によっては、大学院を出ていないと応募できないこともあるので、選考段階で諦めなくてはいけないこともあります。
教員免許を取得している人は意外にも多く、倍率が高くなりがちです。
他県の公立学校に正式採用されるには再び教員採用試験を受けなければならず、私立の学校への転職活動をする場合も倍率が10倍から30倍になることもあり、キャリアアップのために就職するというより受かった学校に勤める流れになりやすいです。
激務
教員の職場環境は少しずつ変わってきてはいるものの、まだまだ激務です。
夜遅くまでの部活動やイレギュラーで生徒指導をすることもあるので、自分の業務は後回しになり、帰宅時間が遅くなることも。
また、通知表の確認やテストの成績処理だけでなく、学校行事の準備など学級の業務以外のタスクが教員の時間を圧迫しています。
これだけの激務をこなすなかで、「教師を辞めたい」と考えるのは当然でしょう。
休みが取りにくい
校種によっては休日出勤が当たり前に行われています。
生徒や保護者とのトラブル処理を行ったり部活動の大会に出席したりといったことがあり、休みが取りにくいのです。
また担任をもってる場合や、担当している授業があると私的な有給利用はかなりむずかしくなります。
つまり、教員の職業環境では休みが取りにくいのが現状なのです。
教員を辞めたい人が悩んでいること
教員を辞めたいと考えている人が抱えている悩みの多くは以下のとおりです。
それぞれ具体的に解説します。
次の転職先が決まるか
教員の仕事をしていると、一般企業での勤務経験がないので、転職は不利になるのではないかと考えている方がいます。
実際はそのようなことはなく、教員の経験を活かして他職種に就職することはできます。
年齢によっての優遇はあるかもしれませんが、教員の方は学習の基礎知識もあり、高学歴な方も多いので転職市場では有利でしょう。
ミイダスなどの求人サイトでご自身の経歴を入力すると、予想される年収や職種が出てくるサービスもあるので、転職市場で自分がどのくらいの価値があるかを見てみるのをおすすめします。
ビジネスマナーは大丈夫か
教員は一般企業の会社員とは違い、顧客と交渉したり営業をしたりしたことがありません。
そのため、転職をしたらサラリーマンのようなビジネスマナーがなくてはいけないのではないかと心配される方もいます。
たしかに一般企業と教員の仕事は違いますが、基本的に問題ないでしょう。
企業によっては研修期間が設けられていますし、経験を積むなかで覚えられるからです。
「どうしても営業などは苦手」と考えている方は技術職を目指してみるのはどうでしょうか。
近年ではエンジニアやWebデザイナーのようなIT系の仕事の需要が高く人気です。
チームメンバーとやり取りをするコミュニケーション能力は必要ですが、スキルがあれば収入が得られます。
年収が下がるか
公務員から民間企業に勤めることで年収が下がるのではないかと不安に思う方もいますが、実際はほとんど変わりません。
月収で比べると、『令和2年地方公務員給与の実態』の調査では、小・中学校教員の平均月収は41万円なので、年収にすると492万円です。
一方民間企業は『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、大学卒業後の平均月収は38.5万円なので、年収は462万円です。
よって収入の面からみると大きな差がないと言えます。
差が出るのはボーナスです。
『令和2年地方公務員給与の実態』の調査では、小・中学校教員の平均ボーナスは、170万円です。
民間企業のボーナスは厚生労働省の『令和3年 民間主要企業夏季一時金妥結状況』によると、平均ボーナス額は77万円となっています。
つまりボーナスでは100万円近くの差がありますが、平均給与ではほとんど差がないことがわかります。
教員を辞めるまでの流れ
教員を辞めることを決心したら、少しずつ転職活動に時間を費やしていきましょう。
とはいえ教員は激務なので、今回紹介する流れは少しずつ転職活動を進めていく方法になっています。
転職活動を考えている方は参考にしてみてください。
相談する
教員をやめて転職を決心したら、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは、希望職種や年収に応じ、それに沿った求人を探してくれます。
また、求職者と企業の間に立ち、面接の日程調整や職務経歴書作成のサポートをしてくれます。
もちろんキャリア相談にも乗ってくれます。
ヒアリングを通してあなたの得意なことや好きなこと、仕事を通して達成したことを深掘りし、応募する企業や職種を検討してくれます。
転職活動をするときは活用してみてください。
業務を断る
少しずつ転職活動に時間を充てるために、業務範囲外の書類作成や雑務などは断ることをおすすめします。
周りの職員から文句を言われることもあるかもしれませんが、忙しい時間のなかで転職活動をするのは大変です。
雑務は断りつつ業務効率化の工夫もしながら、転職活動の時間を作りましょう。
長期の休みを取る
業務を断るのがむずかしい場合は長期の休みを取り、その間に転職活動をするのがおすすめです。
雑務などは断ることができても、部活動や担当している授業の準備を断るのはむずかしいでしょう。
さらに、働きながらの転職活動は「本当に自分のやりたい仕事は何なのか」を考えることができず、とりあえず面接で受かった職場に行く選択を取ってしまいがちです。
そのため長期で休みを取る方が、転職活動に集中する期間を作れるのでうまくいきやすいです。
辞めたい人向け!教員の経験を活かせる仕事
ここからは教員の仕事を活かせる仕事を紹介します。
具体的には以下のとおりです。
それぞれ具体的に解説します。
塾や予備校の講師
塾や予備校の講師は、教員経験者に向いている仕事です。
教員時代に培ったスキルをそのまま活かせるからです。
元々教えるのが好きな方は、やりがいを感じやすいでしょう。
ただ学校とは違い、生徒の点数や志望校への合格率を上げることが講師に求められます。
学校とは違うプレッシャーがありますが、教員のように部活動の指導などはないので、学習能力を上げることにコミットできます。
学童指導員
学童指導員に転職するのも一つの方法です。
学童指導員とは、共働きの家庭や放課後自宅に親がいないという子どもたちを預かる施設で働く職員のことです。
一般的には「学童」や「学童クラブ」と呼ばれています。
学童指導員の勤務時間は、子どもたちを預かる放課後の午後の時間から親が迎えに来るまでの夕方〜夜の時間帯です。
そのため教員のような長時間労働は避けられますし、子どもとかかわる仕事も続けられます。
学童指導員になるには資格は必要ありませんが、教員の資格を持っていることで「放課後児童支援員資格」を取得できる権利があります。
2015年から学童には放課後児童支援員資格を持った職員を配置することが義務付けられているので、この資格があれば転職の際にアピールできるでしょう。
営業職
教員は営業職に向いています。
とくに教員の経験を活かせる商材の営業はおすすめです。
たとえば学習教材や塾の入会希望者への営業は、教材の知識や業界の状況などを把握する必要があります。
教員時代に教科書を使用して感じたことや学習に対する問題を営業トークで話せば、聞いてくれた方もリアルな意見が得られ、商品の必要性を感じやすいでしょう。
エンジニア
教員からIT系の職につく方も増えてきています。
今ではエンジニアの需要が高く、非常に人気の仕事の一つになっています。
エンジニアとは、プラグラミングと呼ばれるコンピューターに指示を出す言語を使用し、Webサイトやアプリケーションを作る仕事のことです。
プログラミング学習の初期は、調べれば調べるほどわからないことだらけなのでコツコツ続ける力が必要です。
教員の方は学習習慣があり、学びに対しても前向きに取り組む方が多いので、プログラミングは向いているでしょう。
ITにネガティブな印象がない方は、ぜひ挑戦してみてください。
教員を辞めたいと思った後エンジニアを目指すならKredoへ
「教員を辞めてプログラミングを学びたい」と考えている方は、Kredoオンラインキャンプがおすすめです。
Kredoはプログラミングと英語が学べるスクールです。
プログラミングは需要の高いスキルなので転職市場では重宝されますが、さらに英語を身につけることで市場価値の高い人材になれます。
またプロのカウンセラーがあなたの就職や転職をサポートするので、教員を辞めてからの転職活動への不安も少なくなります。
就職・転職実績も豊富で87%の方がKredoの転職サポートを利用し、無事に内定を決めています。
1から学んでエンジニアになりたい方は、Kredoが支援します。
ぜひ一度無料カウンセリングで相談してみてください。
まとめ:教職員からエンジニアは向いている!
エンジニアになればフリーランスを目指すことも可能ですし、自分でサービスを作って起業することもできるので、幅広いキャリアが実現できます。
学びに対する対応力も高いので、教員からエンジニアになるのは向いています。
教員としてのキャリアアップへの不安を抱えている方や「教師としての将来設計が見えない」と考えている方はエンジニアを目指してみませんか?