近年では急速な技術革新により「すべての仕事がAIに置き換わっていくのではないか」と騒がれています。
また物価高騰により生活費が心配になる昨今、将来に不安を抱えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、食いっぱぐれる可能性が低い仕事を男女別にまとめました。
したがって、需要が高く安定した収入が得られる業種や資格がわかります。
「今の仕事がなくなるのではと危機感がある」「食いっぱぐれない資格を取りたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
記事のもくじ
【男性向け】食いっぱぐれない仕事5選
男性におすすめの食いっぱぐれない仕事を紹介します。
それぞれ具体的に解説します。
エンジニア・プログラマー
エンジニアやプログラマーは、コンピューターに指示が出せる「プログラム言語」を使用してアプリケーションやシステム開発をする仕事です。
アプリやゲーム、電子機器など私たちの身の回りのサービスや商品は、プログラミング言語を使用して動いています。
IT技術の革新は今後も続いていき、どの業界にもエンジニアやプログラマーは必要とされていきます。
そのためエンジニアやプログラマーは需要が高いため、食いっぱぐれる可能性が低いです。
公務員
公務員は食いっぱぐれる可能性が低い仕事の一つです。
なぜなら、国家公務員法第75条に以下のように記されているからです。
「法律又は人事院規則に定める事由による場合でなければ、その意に反して、降任され、休職され、又は免職されることはない」
つまり公務員は、法律を犯すような行動をしない限り解雇されることはありません。
普通に仕事をしているぶんには安定して稼ぎ続けられるので、食いっぱぐれることはないでしょう。
理学療法士
理学療法士とは、怪我や病気により失われた身体機能を回復させる仕事です。
たとえば交通事故によって骨折してしまった方のリハビリや、高齢者の歩行訓練などをおこないます。
これからは高齢者が増える社会となり理学療法士が必要とされますが、常に人手不足なのが現状です。
そのため理学療法士の資格を取得し実務経験があれば、就職先に困ることはありません。
コンサルタント
コンサルタントは顧客企業の経営課題に対して、解決につながるような戦略を提案・提言し、企業の成長を支えていきます。
今後は「あらゆる仕事がAIに置き換わっていく」と言われていますが、コンサルタントはなくなる可能性が低い仕事です。
コンサルタントの仕事は、事業戦略の立案やM&Aの提案など多岐にわたります。
戦略を考えたり提案したりするのは、顧客の経営状況や事業戦略など個別な事情を知らないとできないため、AIに代替される可能性は低いです。
またコンサルタントは、顧客と伴走しながら支援します。
顧客の特徴を理解し寄り添って話を聞くことは、AIにはまだ難しいでしょう。
無形商材の営業職
無形商材の営業とは、保険や人材紹介など形に残らないサービスのことです。
無形商材の営業は、顧客の課題をヒアリングから見つけ出し、自社の商品やサービスを通して具体的な解決策を提案する仕事です。
そのため、顧客それぞれの問題の解決につながる提案をする必要があります。
ときには細かい要望にも対応しなくてはいけません。
また有形商材のように目の前に商品がないので、顧客に利用する意味を気づかせるための営業トークや問題を発見する力が求められます。
無形商材で身につけられる営業力はAIに代替されにくいスキルのため、将来性のある仕事といえます。
【女性向け】食いっぱぐれない仕事6選
女性向けの食いっぱぐれない仕事を6つ紹介します。
それぞれ具体的に解説します。
Webライター
Webライターはクライアント企業や個人から依頼を受けて、Web上に掲載する記事やコラムなどを執筆する仕事です。
最近では、「ChatGTP」と呼ばれる文章を生成するAIが登場しました。
そのため「Webライターの仕事はAIに奪われる」と言われていますが、その可能性は低いでしょう。
Webライターは個人の経験や知見を用いて、実例を交えた記事を執筆できるからです。
たとえば投資に関する記事を書くとします。
投資経験のあるWebライターであれば、実際に使いやすかった証券会社や読者の参考になりそうな失敗談などを盛り込んだ記事を書くことが可能です。
個人の経験から深い情報につながる記事を書くことはAIには難しいため、Webライターは今後も食いっぱぐれない仕事といえます。
Webデザイナー
Webデザイナーは、クライアントから依頼を受けてWebサイトの作成やWebデザインの制作をする仕事です。
Webデザイナーの仕事はセンスや創造力が求められます。
クライアントによっては「この人にデザインして欲しい」という気持ちで依頼する方もいるでしょう。
作風を求められるようになれば、AIに代替されないWebデザイナーになれます。
介護士
介護士は高齢者の生活支援をする仕事です。
入浴やトイレのお手伝いといった身体的なケアから、買い物代行のような日常生活に関わる支援全般をおこないます。
高齢社会により介護士の需要は常に求められており、どの介護施設でも人手が足りていない状況です。
そのため介護士の実務経験があれば、働き先に困ることはないでしょう。
また高齢者の生活を支援したり細かいニーズに答えたりするには、介護士の熟練されたスキルや経験が必要です。
そのためAIに代替されにくい仕事といえます。
保育士
保育士は乳幼児期から小学校入学前までの子どもを預かり、健康指導や基本的な生活習慣を身につけさせる仕事です。
保育士の仕事をAIがすべておこなうのは難しいでしょう。
園児の性格を理解してあやしたり指導できたりするのは、人間にしかできないからです。
そのため保育士が食いっぱぐれる可能性は低いです。
作業療法士
作業療法士とは何らかのケガや病気により、生活動作の一部を失ってしまった方の支援をする専門職です。
たとえば脳卒中により右麻痺のある患者さんに対して、スプーンを持ったり文字を書いたりといった動作トレーニングをして機能回復を図ります。
作業療法士のような患者に動作指導する技術は専門性の高い仕事です。
人間特有の細かい動作をAIがマネをするのは難しいため、作業療法士の仕事はなくならないでしょう。
言語聴覚士
言語聴覚士は、言語機能や嚥下機能の回復を図る専門職です。
飲み込みが悪かったりむせ込みが見られたりする患者に対して、検査や訓練をします。
また認知症や交通事故などによって言語表現が難しくなってしまった方に、発話のトレーニングやリハビリなどもおこないます。
言語聴覚士の仕事は、患者1人ひとりに沿った機能訓練のプログラムを作成する必要があります。
微妙な飲み込み具合や発話力は人それぞれ異なり、それを認識するのは専門性の高い技術が必要なので、AIに代替される可能性が低い仕事です。
【高卒でも可】食いっぱぐれたくない人が取るべき6つの資格
食いっぱぐれたくない人におすすめの資格は以下の6つです。
どの分野も今後必要とされている業種なので、資格を保持していれば食いっぱぐれることはないでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
介護福祉士
介護福祉士は、介護の知識や技能を証明する資格です。
介護福祉士を取得するには、3年以上の介護実務経験が必要です。
介護福祉士を保持していれば、一定のスキルや知識があることを証明できるので介護職への転職は困らないでしょう。
「3年の実務経験がまだない」という方は、介護の基礎知識や技術が学べる「介護職員初任者研修」の取得がおすすめです。
介護未経験からでも取得できる資格なので、介護転職を有利に進められます。
看護師
看護師資格は高校卒業後、国が指定する養成校に3〜4年間通い国家試験に合格することで取得できます。
医療分野は常に一定のニーズがあるため、看護師の資格があれば転職先に困ることはないでしょう。
学歴の問題で看護師資格の取得が難しい方は、准看護師を取得するのがおすすめです。
准看護師の学歴要件は中学卒業以上で取得できます。
リハビリ職
リハビリ職の資格は、理学療法士や作業療法士・言語聴覚士です。
リハビリ職に就くには、国家資格を取得する必要があります。
文部科学大臣、または厚生労働大臣が指定する養成校で定められたカリキュラムを学び、国家試験に合格することで資格が取得できます。
就職先や転職先は介護老人保健施設やデイサービス、スポーツ関連の施設が多いです。
医療業界の今後のニーズを考えると、リハビリ職の資格を取得していれば食いっぱぐれることはないでしょう。
保育士
保育士の国家資格を取得する方法は2つあります。
1つは、保育士養成施設に進学して保育士を目指す方法です。
保育士養成施設には以下の種類があります。
- 2〜3年制の専門学校
- 2年制の短期大学
- 4年制の大学
いずれかに通い、専門のカリキュラムや実習を経て卒業することで保育士になれます。
もう1つは保育士試験に合格する方法です。
児童福祉施設での実務経験2年以上か、専門学校や一般の短期大学、4年制の大学を卒業すれば保育士の試験を受けられます。
保育士養成施設とは異なり、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。
ITパスポート
ITパスポートは、ITの基礎知識を網羅的に学べる国家資格です。
試験項目は以下の3つです。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
情報技術の基本を正しく学べる資格となります。
ITパスポートの試験は毎月おこなわれているため、いつから学習を始めても問題ありません。
令和5年の3月の合格率は46.7%なので、難易度はやや高めです。
難しい試験ですが食いっぱぐれる可能性の少ないエンジニアやプログラマーを目指す方は、ITパスポートを取得するのはおすすめです。
基本情報技術者
基本情報技術者とは、プログラム設計や開発に関する基本的なスキルが学べる国家資格です。
出題分野はITパスポートと同じくテクノロジー系やマネジメント系・ストラテジ系ですが、出題範囲が広く、より専門的な学習が必要となります。
そのため、すでにエンジニアやプログラマーとして活躍している方が基礎を固めるためにうってつけの資格です。
基本情報技術者の合格率は30%前後と難易度は高いですが、技術者としてだけではなくマネージャーなどあらゆる分野で活躍できるスキルが学べます。
食いっぱぐれない仕事の4つの特徴
食いっぱぐれない仕事の特徴は以下の4つです。
今後のキャリア戦略を立てるうえで重要な要素なので、ぜひ参考にしてみてください。
需要過多になっている
確実に需要が見込まれている業界の仕事は、食いっぱぐれる可能性が低いでしょう。
とくにおすすめなのは、介護や医療、IT業界です。
少子高齢化により介護・医療業界のニーズは、ますます増えると考えられています。
そのため一定のスキルや経験、資格を保持していれば職に困ることはないでしょう。
IT業界も急速な技術革新により、常に人手不足です。
また人口減少に伴い、あらゆるシステムはテクノロジーによって自動化・効率化されていきます。
そのためエンジニアやプログラマーの存在はますます重要になります。
AIが代替しにくい
AIが代替しにくい技術は、食いっぱぐれる可能性が低いです。
AIは膨大なデータを保持し演算する機能に優れていますが、コミュニケーション能力や提案する力は人間のほうが得意とされています。
人の表情を汲み取り何を求めているのか想像力を働かせる力は、人間にしかできないためAIが代替しにくいスキルです。
一方、工場勤務やレジ打ち、事務職などのルーティンワークは、AIが得意な仕事なので奪われていきやすいです。
時代に関係なく需要がある
時代に関係なく一定の需要がある仕事は、食いっぱぐれることはありません。
漁師や農家などの第一次産業は、人々の生活に直接関わる仕事なので残り続けるでしょう。
電気・水道のような生活のインフラを担う業種も需要はなくなりません。
AIによって自動化・効率化する部分はありますが、人々が生活をし続ける限り必要とされる仕事です。
センスが問われる仕事
「センスや創造性を発揮して仕事をするのは人間にしかできないこと」だと言われています。
しかし近年では、「Midjourney」と呼ばれる文章で指示したことを画像生成できるAIシステムを使用して制作した作品が、ある美術コンテストで優勝しました。
そのため「ついに創造性が必要な仕事もなくなるのではないか」と話題になりましたが、クリエィティブな業種はなくならないでしょう。
なぜなら顧客や消費者は、作者の作風に惹かれて作品を購入するからです。
AIの技術を使用していないデザイナーやミュージシャン・漫画家がいても、作品のクオリティや世界観が好みであれば人々はお金を払います。
したがって、センスや創造性が必要な仕事がAIに奪われることはありません。
食いっぱぐれない仕事に就く2つの方法
食いっぱぐれない仕事に就くには以下の2つを意識しましょう。
「AIに奪われない仕事をしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
資格を取得する
継続的に需要のある業界の資格を取得しておくのがおすすめです。
具体的には以下の業界です。
- 医療業界
- 介護業界
- IT業界
常に求められている業界の資格を取得し、一定のスキルや実務経験を身につけておけば、食いっぱぐれることはないでしょう。
学び続ける
現代は変化の激しい時代なので、今年身につけたスキルが来年にはAIに代替されている可能性も少なくありません。
そのため最新の情報を追いながら、常に学び続ける必要があります。
ChatGTPのような新しく登場した技術を使用してみたり、業界の仲間と情報交換をしたりして学びを怠らないことが大切です。
学び続けることで安定した成長を続け、次のチャンスを掴むことができます。
食いっぱぐれない仕事に就きたい方はKredoへ
Kredoオンラインキャンプは、英語でプログラミングが学べるオンラインスクールです。
テクノロジーの進化によりエンジニア人材の需要は高まり、市場価値が上がっています。
Kredoで学習することで需要の高いプログラミングスキルだけではなく、英語も学べます。
そのため、より市場価値の高い人材となり食いっぱぐれることはなくなるでしょう。
「自分の今の仕事は将来なくなるのではないか」と不安を抱いている方は、ぜひ一度Kredoの無料カウンセリングへお越しください。
まとめ:スキルを身につければ食いっぱぐれることは少ない!
今回は食いっぱぐれない仕事について紹介しました。
今後はどの産業にいてもAIによる自動化・効率化の波はやってくるでしょう。
そのため食いっぱぐれない人材になるためにも、新しいスキルや知識を身につけておくことが重要です。
少しでも将来に不安を感じていたり、新しいスキルを磨きたいと考えていたりする方は今回の記事をぜひ参考にしてみてください。