こんにちは、Kredo Blog編集部です!海外出稼ぎとは、日本より賃金水準の高い国で働いて収入を得ることで、18〜30歳ならワーキングホリデー制度が主な入口になります。ただし物価も高いため、「稼げる額」より「手元に残る額」で考えることが大切です。
この記事では、海外出稼ぎがなぜ増えているのかという背景から、稼げる国の最低賃金、使えるビザ、「出稼ぎ留学」の注意点、やめとけと言われる理由までを、政府・公的機関の情報をもとに整理します。数字は2026年10月時点で確認できたものだけを載せています。
この記事でわかること
- 海外出稼ぎとは何か、なぜ増えているのか
- オーストラリア・ニュージーランドの最低賃金(公式発表)
- 海外出稼ぎに使える3つのビザとワーホリの年齢条件
- 「出稼ぎ留学」の仕組みと注意点
- 海外出稼ぎはやめとけと言われる5つの落とし穴
- 海外の求人の探し方と出発までの6ステップ
海外出稼ぎとは?なぜ今増えているのか


「海外出稼ぎ」は、日本を離れて海外で一定期間働き、日本で働くよりも多くの収入を得ようとする働き方を指す言葉です。法律上の決まった定義があるわけではなく、ワーキングホリデーで飲食店や農場で働く人、現地企業に就職する人、専門職として海外に転職する人など、さまざまなケースがまとめて「出稼ぎ」と呼ばれています。
では、なぜ海外出稼ぎに関心を持つ人が増えているのでしょうか。背景としてよく挙げられるのは、次の3つです。
日本の実質賃金がほとんど伸びていない
内閣官房の新しい資本主義実現会議で示された資料「賃金・人的資本に関するデータ集」では、1991年から2019年にかけての1人当たり実質賃金の伸びが、英国1.48倍、米国1.41倍、フランスとドイツ1.34倍だったのに対し、日本は1.05倍にとどまると整理されています(OECDのデータをもとに作成、2026年10月時点で確認)。
働いても給料が上がりにくいという実感が、「同じ仕事でも海外ならもっと稼げるのでは」という関心につながっています。
円安で海外の給料が「円換算で大きく」見える
円安が進むと、海外で受け取る現地通貨の給料を円に換算したときの金額が大きくなります。SNSや動画で「海外で月◯十万円稼いだ」という発信が目に入りやすくなったことも、出稼ぎへの関心を高めています。
ただし、円換算の金額が大きく見えるのは、現地の物価も同じように高く見えることの裏返しです。この点は後の「やめとけと言われる落とし穴」で詳しく触れます。
「日本を出たい」「海外で暮らしたい」という気持ち
お金だけでなく、働き方や人間関係を変えたい、海外で暮らしてみたいという理由で出稼ぎを考える人も少なくありません。海外で暮らすには「滞在できる資格(ビザ)」と「生活費をまかなう収入」の2つが欠かせないため、出稼ぎはその両方を満たす現実的な手段として選ばれています。
海外出稼ぎで稼げる国と最低賃金の目安

海外出稼ぎの行き先としてよく挙がるのは、ワーキングホリデー制度があり、英語圏で、最低賃金が高い国です。ここでは代表的なオーストラリアとニュージーランドの最低賃金を、政府の公式発表で確認できた範囲でまとめます。
| 国 | 最低賃金(成人) | 適用開始 | 出典 |
|---|---|---|---|
| オーストラリア | 時給26.44豪ドル(週38時間で1,004.90豪ドル) | 2026年7月1日から | 豪州政府 雇用・職場関係省 大臣発表 |
| ニュージーランド | 時給23.95NZドル | 2026年4月1日から | NZビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE) |
いずれも2026年10月時点で各国政府の発表を確認した数字です。最低賃金は毎年見直されるため、出発前には最新の公式情報を確認してください。
「時給が高い=たくさん貯まる」ではない
最低賃金が高い国は、家賃や外食、日用品の価格も高い傾向があります。円換算した時給だけを見て「日本の倍稼げる」と考えると、現地での生活費を差し引いたときに想像ほどお金が残らないことがあります。
出稼ぎで大切なのは、時給×働ける時間−家賃・食費・交通費=手元に残る額という計算です。働ける時間はビザの条件やシフトの入り方で変わり、到着してすぐに仕事が見つかるとも限りません。
アメリカへの出稼ぎは難しい?
「アメリカ 出稼ぎ」と検索する人もいますが、日本とアメリカの間にはワーキングホリデー制度がありません(外務省のワーキング・ホリデー制度の協定国一覧に米国は含まれていません)。アメリカで働くには原則として就労できる在留資格が必要で、専門的なスキルや雇用主のサポートが求められるのが一般的です。気軽な出稼ぎ先というより、キャリアを積んでから目指す国と考えたほうが現実的です。
海外出稼ぎに使える3つのビザ


海外で働いてお金を稼ぐには、その国で働くことが認められたビザが必要です。観光ビザや短期滞在の枠で働くことは、多くの国で認められていません。出稼ぎで使われる主なビザは次の3つです。
| ビザ | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| ワーキングホリデービザ | 18〜30歳で、まず1年ほど海外で暮らしながら働きたい人 | 年齢制限あり。国ごとに条件・定員・期間が違う |
| 就労ビザ | 専門スキルや職歴があり、現地企業で長く働きたい人 | 雇用主のサポートや学歴・職歴などの条件が必要なことが多い |
| 学生ビザ | 語学学校や専門学校で学びながら、認められた範囲で働きたい人 | 就労できる時間や条件は国・時期によって違う |
ワーキングホリデービザ
外務省によると、日本は2026年4月1日現在、32の国・地域とワーキング・ホリデー制度を導入しています。対象は原則として査証申請時に18歳以上30歳以下の人で、オーストラリア、カナダ、韓国、アイルランドとの間は18歳以上25歳以下(各国の政府当局が認める場合は30歳以下まで申請可能)とされています(2026年10月時点で確認)。
ワーキングホリデーは「休暇を過ごしながら、滞在資金を補うために働ける」制度です。仕事の種類や同じ雇用主のもとで働ける期間などにルールがある国もあるため、出発前に相手国の移民局・大使館のページで確認しましょう。
就労ビザ
就労ビザは、現地の会社に雇われて働くためのビザです。多くの国で、雇用主からの内定や、学歴・職歴・専門資格などの条件が求められます。条件のハードルは高いものの、ワーホリのような年齢制限がないことが多く、長く働き続けたい人の本命といえます。
エンジニアや医療職など、国が人手不足としている職種は就労ビザの対象になりやすい傾向があります。対象職種や条件は国によって大きく違うため、行きたい国の移民局の情報を確認することが欠かせません。
学生ビザ
学生ビザは本来「学ぶため」のビザで、働けるかどうか、何時間まで働けるかは国ごとに決まっています。働ける場合も、学期中は時間の上限があるのが一般的です。学生ビザを「働くための手段」として考えると、授業の出席や学費の負担が重く感じることもあるので注意が必要です。
「出稼ぎ留学」とは?語学学校+就労の注意点

「出稼ぎ留学」という言葉は、留学しながら現地でアルバイトをして学費や生活費をまかなう、あるいは語学学校で英語を学んだあとにワーホリで働く、といったスタイルを指して使われることが多い言葉です。これも正式な制度名ではありません。
出稼ぎ留学のよくあるパターン
- ワーホリで渡航し、最初の数か月だけ語学学校に通ってから働く
- 学生ビザで語学学校や専門学校に通い、認められた時間内でアルバイトをする
- 日本やアジアの英語圏で先に英語を学び、英語力をつけてからワーホリで働く
出稼ぎ留学で失敗しやすいポイント
出稼ぎ留学で後悔する人に多いのは、「現地で英語を学びながら稼げるはず」と考えて、英語力も資金も足りないまま渡航してしまうケースです。英語が話せないと応募できる仕事が限られ、日本語が使える職場に集中するため、思ったように英語も伸びず、収入も安定しないという悪循環に陥りがちです。
英語の基礎は渡航前に固め、最初の数か月は仕事がなくても暮らせる資金を用意する。この2つを押さえるだけで、出稼ぎ留学の失敗はぐっと減らせます。ニュージーランドのワーキングホリデーでは、生活費として少なくとも4,200NZドルを持っていることが条件の一つとされています(ニュージーランド移民局、2026年10月時点)。国によって必要な資金の基準は違いますが、「着いてすぐ稼げる」前提で計画しないことが大切です。
海外出稼ぎはやめとけ?後悔しやすい5つの落とし穴


海外出稼ぎについて調べると「やめとけ」「甘くない」という声も目に入ります。出稼ぎそのものが悪いわけではなく、準備不足のまま行くと後悔しやすい落とし穴がある、というのが実際のところです。
1. 物価と家賃で手元にお金が残らない
最低賃金が高い国は生活費も高いのが普通です。特に都市部の家賃はシェアハウスでも負担が大きく、稼いだ額の多くが家賃に消えることもあります。出発前に、住みたい都市の家賃相場を現地の不動産サイトなどで調べておきましょう。
2. すぐに仕事が見つからない
人気の都市や時期には、同じように仕事を探す人が多く集まります。英語力や経験が少ないと応募できる仕事は限られ、数週間〜数か月仕事が決まらないこともあります。
3. 労働条件のトラブル
最低賃金を下回る給料や、契約と違う働き方をさせられるトラブルは、どの国でも起こりえます。オーストラリアの公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman)のように、働く人の権利について相談できる公的機関がある国も多いので、現地の最低賃金と相談先は事前に確認しておきましょう。
4. 年齢とビザの期限
ワーホリは年齢制限があり、滞在期間も限られています。「とりあえず1年」で終わってしまい、帰国後のキャリアにつながらなかったと感じる人もいます。ワーホリ後にどうするかまで考えておくと、1年の過ごし方が変わります。
5. 帰国後のキャリアが見えない
現地で単純作業中心の仕事だけを続けると、帰国後の転職で経験をアピールしにくいことがあります。海外移住そのものの「やめとけ」と言われる理由は海外移住はやめとけ?甘くない・悲惨と言われる理由と後悔しない対策でも詳しくまとめています。
海外の求人の探し方と出発までの6ステップ

「出稼ぎ 海外 求人」で検索する人も多いように、実際に仕事をどう探すかは大きな不安の一つです。海外の求人は、主に次のような方法で探せます。
- 現地の求人サイト・求人アプリで探す
- 日本語が使える職場向けの海外求人サイトで探す
- 店舗や農場に直接履歴書を持っていく・メールで応募する
- 現地の知人やシェアハウスのつながりで紹介してもらう
いずれの方法でも、英文の履歴書(レジュメ)と、英語での簡単な面接の準備は欠かせません。求人票に書かれている「求めるスキル」を出発前に読んでおくと、日本にいる間に何を準備すべきかがはっきりします。
出発までの6ステップ
- 行きたい国・都市と、使えるビザの条件(年齢・期間・資金)を移民局のページで確認する
- 現地の最低賃金と家賃相場から「手元に残る額」を計算する
- 最初の数か月は仕事がなくても暮らせる資金をためる
- 英語の基礎(自己紹介・面接・接客の会話)を固める
- 英文レジュメを作り、現地の求人サイトで募集内容を確認する
- 海外旅行保険・住まい・銀行口座の準備をして出発する
オーストラリアでの暮らしや滞在方法をもっと詳しく知りたい方は、オーストラリア移住を後悔なく進めるには?滞在の方法と知りたい現実も参考にしてください。
長く稼ぐなら「英語×IT」を身につける選択肢

ワーホリでの出稼ぎは、若いうちに海外で暮らす経験としては大きな価値があります。一方で、30代以降も海外で働き続けたい、帰国後もキャリアにつなげたいと考えるなら、国や年齢に左右されにくいスキルを持っておくことが強みになります。
その代表がITスキルです。エンジニアなどのIT職を人手不足の職種に挙げている国もあり、就労ビザの対象になりやすい傾向があります。また、パソコンがあれば場所を選ばずに働ける仕事も多く、日本のクライアントから仕事を受けながら海外で暮らすという働き方も考えられます。
海外でエンジニアとして働くルートは海外でエンジニアとして働くには?5つの方法と学位なし・文系の道で、国別の年収の違いは海外エンジニアの年収を国別比較|シンガポール・米国【2026年】で紹介しています。
Kredoのフィリピン・セブ島のIT留学では、ITレッスンをすべて英語で行い、1日8時間(英語マンツーマン4時間+ITグループ4時間)で英語とITを同時に学びます。受講生の92%が英語もITも未経験からのスタートです。出稼ぎの前に「英語×IT」の土台を作っておきたい方は、IT留学とは?費用・国別比較・1日の流れと選び方で費用や1日の流れを確認してみてください。
よくある質問
Q. 海外出稼ぎは英語ができなくても行けますか?
A. ワーホリなど英語力の条件がないビザもあるため、渡航自体はできます。ただし英語が話せないと応募できる仕事が限られ、収入も安定しにくくなります。自己紹介や接客の基本会話は渡航前に練習しておくのがおすすめです。
Q. 海外出稼ぎにおすすめの国はどこですか?
A. ワーホリが使えて最低賃金が高いオーストラリアやニュージーランドが代表的です。ただし生活費も高いため、稼げる額より「手元に残る額」で比べましょう。東南アジアは賃金水準が日本より低い国が多く、出稼ぎよりも生活費を抑えた暮らしや学びの場として選ばれることが多いです。
Q. 30歳を過ぎていても海外出稼ぎはできますか?
A. ワーホリは原則30歳以下が対象のため、31歳以上は就労ビザなど別のルートを考える必要があります。就労ビザは専門スキルや職歴が求められることが多いので、ITなどのスキルを身につけてから挑戦する人もいます。
Q. 出稼ぎ留学にはどのくらいのお金が必要ですか?
A. 国や都市、語学学校に通う期間によって大きく変わります。ビザ申請に必要な資金の基準を移民局のページで確認したうえで、学費・航空券・保険に加えて、仕事が見つかるまでの数か月分の生活費を用意しておくと安心です。
まとめ
海外出稼ぎは、日本より賃金水準の高い国で働いて収入を得る働き方で、日本の実質賃金の伸び悩みや円安を背景に関心が高まっています。オーストラリアの最低賃金は時給26.44豪ドル(2026年7月1日から)、ニュージーランドは時給23.95NZドル(2026年4月1日から)と高い水準ですが、物価や家賃も高いため「手元に残る額」で考えることが大切です。
30歳以下ならワーキングホリデーが入口になり、日本は32の国・地域と制度を導入しています。出稼ぎ留学ややめとけと言われる落とし穴を避けるには、英語の基礎と当面の生活資金を準備してから出発すること。そして長く海外で稼ぎたいなら、英語とITのように国を選ばないスキルを身につけておくことが、次の選択肢を広げてくれます。
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