IT業界は今や世界中で最も発展し、注目されている業界となっており、AIやIoTといったワードはその業界にいない人でも一般的に知られているかと思います。
しかし、IT業界に知見のない初心者からすると、IT企業で働くにはプログラミングなどのスキルが必要で、その複雑そうなイメージから業界には興味があっても憧れにとどまり、働こうとは決心できない人も多いのではないでしょうか。
私は新卒でIT企業へ就職し現在もIT業界で働いていますが、実は大学時代は文系学部に所属していました。
もちろん学生時代はITとは無縁の生活を送っており、元々機械音痴だった私は、就職を考えるときでもIT業界はその難しいイメージから視野に入れていませんでした。
そのような私が縁があってIT企業で働くことになったのですが、そこで感じたことは、初心者でもIT業界で働くことは難しくない!ということです。
そこで今回は、IT業界初心者だった私が実際に感じたことを元に、IT初心者がIT企業で働くために身につけるべきスキルと、難しくない理由を紹介します。
記事のもくじ
IT業界初心者が身につけるべきスキル
まずは、IT業界に就職する際にするべきことを4つ紹介します。
今回は、IT業界への知識が浅い初心者にピン留めすることを前提として話を進めていきます。
PC操作
IT業界では、プログラミングスキルももちろん大切ですが、それ以上にPCに慣れることが重要だと感じました。
今ではどの業界でもPCを使った業務が行われているかと思いますが、IT業界では資料の提出やMTG、業務管理など多くをPCを使って行います。
例えば、「他端末からリモートで自PCに接続しておいて」といわれて、イメージができてかつ実際に行うことはできますか?
また、[Ctrl]+cと[Ctrl]+vでドキュメントをコピペできることを知っていましたか?
私自身IT業界初心者だったので、当然ながら最初は全然わからず、先輩に教えてもらうことでできるようになりました。
これはほんの一例ですが、実際の業務では非常に多くのアプリを利用し、流れるように業務が進みます。
Excelも当然使うので、それを含めてPCスキルを身につけると業務効率が上がるでしょう。
まずはPCのショートカットキーを覚えることから始めてみても、それだけで入社時に周りと差をつけられます。
コミュニケーション能力
IT初心者はどうしても経験者にはスキル的に勝てませんし、周りの同期にITスキルの高い人がいると不安になるかもしれません。
しかし、実際の現場ではITスキルよりもコミュニケーションスキルが高い人が注目されやすい傾向にあります。
その理由は、IT業界の特に開発現場ではコミュニケーション能力がそれほど高くない人が結構いるからです。
プログラミングスキルはとても高いのに、コミュニケーションスキルが低くて業務が滞っているというケースは少なからずあります。
また、開発業務を行った際に当然プログラムが期待する動作をしないことが多々あるのですが、その際もコミュニケーションを図らないから周りに相談できず、いつまでも一つの問題にとどまり続けて時間をロスしているというケースも結構あります。
IT初心者は、このコミュニケーションスキルを高めておくと、わからないときはすぐに質問できますし、業務でも迅速なやり取りで経験者と遜色ない業務効率を生み出すことは可能なので、IT業界に行きたいならばより差別化できるコミュニケーション能力を身につけておいてください。
IT業界への興味を持ち続けるモチベーション
IT業界の社員で特に開発業務になると、一般的なサラリーマンというイメージよりかは専門的スキルを身につけた技術者といった立ち位置になるのかなと考えています。
一般的なサラリーマンだと業務内容や業界知識を覚えていればある程度仕事できるかと思いますが、プログラマーは目に見えたスキルが必要となります。
つまり、IT業界で働く限りスキルを伸ばすそのモチベーションは維持するべきです。
しかし実際のところ、専門性が高いからこそ挫折も多く、モチベーション維持は大変で、経験を積めば積むほど興味関心が無くなってしまうということがあると先輩方も言っていました。
そのため、初心を忘れないことがITスキルを伸ばす近道になります。
プログラミングスキル
IT業界というと業務の大半はプログラミングを使った業務というイメージがあるでしょう。
しかし実際のところ、入社後すぐにプログラミングを使った開発業務に携われることはベンチャー企業に入らない限りそれほど多くはありません。
つまり、入社前からプログラミングを使えないことをネックにIT業界への入社を躊躇する必要はありません。
とはいってもプログラミングを使う場面は徐々に増えてくるでしょうから、初心者のうちにその会社が使用しているプログラミングスキルを身につければ業務の幅も広がり、元々は初心者であっても数年後には重宝される存在になれるでしょう。
プログラミングスキルを身につけることは簡単ではありませんが、難しくもないのでぜひ学習してみましょう。
スキルが乏しい初心者でもIT業界で働くことが難しくない理由
ここまではIT業界初心者が身につけておくべきスキルについて紹介してきましたが、ここからはそれを踏まえてなぜIT初心者でもIT業界で働くことが難しくないのかについて紹介していきます。
プログラミングが必須ではない
IT業界というとプログラミング言語で開発業務をひたすらに行っているイメージもあるかと思いますが、実は業務内容は多岐にわたっており、開発部門でさえプログラミングスキルがなくても遂行できることもあるのです。
例えばIT企業での営業や、コンサルティング業務ではたいていプログラミングスキルが必須ではなく、他の業界と同様にコミュニケーション能力などを伸ばすことでキャリアを進められます。
一方で開発部門でも、テスト業務や要件定義業務となるとプログラミング開発の前後工程となるため、あるに越したことはないですが必須ではありません。
実際私も最初の部署は開発部門のテスト業務であり、そこでは製品にバグがないかテストしたり開発チームの進捗を管理したりと、プログラミングを見ることはありましたがそれほどスキルは必要とされませんでした。
つまりは、社会人として効率的に働く一般的所作さえあれば最初は問題なく、プログラミングスキルは徐々に身につけるというステップを踏めばいいのでIT業界への就職はさほど難しくないのです。
ルーティンワークでこなしやすい
こちらは少し意外に感じるかもしれませんが、IT業界の業務もけっこうルーティン化されており、それ故業務の流れさえ理解して慣れればある程度業務をこなせるようになります。
開発部門の大まかな流れは、まずは開発内容の要件を固めてリリーススケジュールを決め、それに基づいてようやく開発業務が始まり、テストを経てリリースとなります。
このサイクルは案件や会社規模にもよりますが、数ヶ月単位が一般的で、それぞれのフェーズも内容は違えどやることは基本的に同じなので、初心者でも割と早く慣れることができるでしょう。
先述したスキルを一通り身につければより早く業務に溶け込めるので、ITだからとプログラミングばかりに気を取られず、社会人としての働きぶりを意識しましょう。
初心者関係なくみんなが学習者
最初にお話ししましたが、IT業界は現在最も注目されている分野で、発展し続けている業界でありますが、それ故業務で使われている知識も日々アップデートされています。
プログラミング言語もバージョンアップにより仕様が変わることがあり、その度に初心者経験者関係なくそれを把握して適用する必要があります。
もちろん積み重ねの知識やスキルも必要ですが、最新の情報も必要なので、みんなが学習者となるのです。
むしろ、過去のバックグラウンドがなく固まった固定観念のようなものがない分、勉強次第で初心者でも数年でベテランと同等の業務をこなせるのもこの業界の特徴なので、IT初心者だからと気後れする必要はありません。
コミュニケーション能力があれば生き残れる!
最後は、コミュニケーション能力についてです。
こちらも先述した内容ではありますが、IT企業の特に開発部門ではコミュニケーションスキルがそれほど高くない人もいるので、初心者だからこそこのスキルで差別化できます。
そのため、IT企業で働きはじめることはそれほど難しくはありません。
ではどれぐらいのコミュニケーションスキルが必要かというと、ずばり「報告をしっかりできる能力」と「質問できる能力」です。
正直これだけ?と思ったなら、もう迷うことなくIT業界への就職を目指していいでしょう。
自分の業務進捗がスケジュールと比べて遅れているなら上長にすぐに報告して改善策を見出したり、業務内容でわからないことがあれば悩む時間を最小限にしてすぐに質問したりと、しっかり周りとコミュニケーションを図ることで信頼を得られます。
初心者は初心者らしく、しっかりとコミュニケーションを図れば、全然問題ありません。
一番いけないことは、知ったかぶりなのです。
まとめ:初心者だからと躊躇せずIT業界へ飛び込んでスキルアップ!
今回は、初心者でもIT業界で働くことが難しくない理由と必要なスキルについて紹介しました。
今後もこのIT企業の発展は衰えないでしょうし、他の業種もIT化されることで遅かれ早かれ社会で働く大半の人がITに触れることになると考えています。
もし今IT業界で働いてみようとしているなら、絶好のチャンスでしょう。
少しでもIT業界へのハードルを下げてもらい、将来的にこの業界で活躍していただけたら幸いです。