こんにちは、Kredo Blog編集部です!
未経験からエンジニアになるのは「やめとけ」と言われますが、無理ではありません。後悔する人の多くは、エンジニアの仕事内容や会社の業態を知らないまま転職先を決めています。この記事では、やめとけと言われる理由と、転職で失敗・後悔する人の共通点を判断表で整理し、後悔しないための進め方をまとめます。
この記事でわかること
- 未経験からのエンジニア転職が向く人・後悔しやすい人(判断表)
- 未経験エンジニアは「やめとけ」と言われる6つの理由
- 転職で失敗・後悔する人の共通点
- 自社開発・受託開発・SESの違いと、エンジニアの種類
- 後悔しないための5ステップと、年齢や今の仕事との両立の考え方
未経験エンジニアはやめとけ?先に結論と判断表

結論として、未経験からエンジニアになることはできます。エンジニアは学歴や前職よりも「何ができるか」で評価されやすい仕事で、入社後に実務を通して力を伸ばしていく人も多くいます。

ただし、イメージだけで転職すると、入社後のギャップで後悔しやすい仕事でもあります。まずは次の表で、今の自分の状態を確かめてみてください。
| 確かめること | 未経験からでも進めやすい人 | 後悔しやすい人 |
|---|---|---|
| 転職の理由 | 作りたいもの・身につけたい技術がある | 「楽そう」「リモートで自由そう」というイメージが中心 |
| 学ぶ習慣 | 仕事のあとや休日にも学び続けられる | 転職できたら勉強は終わりだと思っている |
| 地道な作業 | エラーの原因探しやテストなど、細かい作業が苦にならない | 派手な開発だけをしたい |
| 会社選び | 業態や仕事内容を調べてから応募する | 「未経験歓迎」と書いてあれば応募する |
| 条件の考え方 | 最初の数年は経験を積む期間と考えられる | 入社直後から年収や働き方を理想どおりにしたい |
右の列に当てはまる項目が多くても、すぐにあきらめる必要はありません。後悔の原因は「知らなかったこと」が多いので、この記事で現実を知り、準備をしてから判断しましょう。プログラミング自体に向いているかを先に確かめたい人は、プログラミングのセンスとは?向いている人・向いていない人の特徴と確かめ方も参考になります。
未経験エンジニアは「やめとけ」と言われる6つの理由

「やめとけ」と言われるのには、それなりの理由があります。先に知っておけば、対策を立てられます。
1. 華やかな仕事ばかりではない
エンジニアの仕事は、新しいアプリを生み出すような場面ばかりではありません。不具合(バグ)の原因を探して直す、仕様に合わせて細かく調整する、テストを繰り返す、資料を作るといった地道な作業が多くを占めます。イメージとのギャップが大きいと、「思っていた仕事と違う」と感じやすくなります。
2. 多重下請けの構造で、下流の仕事から始まりやすい
IT業界には、発注元から元請け、二次請け、三次請けへと仕事が流れていく「多重下請け」の構造があります。下の階層になるほど、決められた作業だけを担当することが多く、裁量や学べる範囲が限られやすくなります。未経験者は実績がないため、こうした立場から始まることが多いのが、やめとけと言われる大きな理由です。
3. 転職後も学び続ける必要がある
IT業界は技術の移り変わりが速く、入社後も新しい言語やツール、クラウドやAIなどの知識を学び続ける必要があります。仕事をしながら自分の時間で学ぶことが当たり前の環境に、負担を感じる人もいます。
4. 未経験者を受け入れる求人は一部
エンジニアの求人は多くありますが、その多くは実務経験者向けです。未経験者が応募できる求人は限られ、教育に時間をかける余裕がない会社も少なくありません。条件を高く設定しすぎると、応募できる会社がほとんどなくなってしまいます。
5. 最初は年収や条件が下がることがある
エンジニアは「稼げる」というイメージがありますが、それは経験とスキルを積んだ人の話です。未経験からの転職では、前職より年収が下がるケースもあります。最初の数年をどう乗り切るか、生活費の見通しを立てておくことが大切です。
6. 繁忙期やトラブル対応で忙しくなることがある
リリース前の時期や、システムにトラブルが起きたときには、残業や休日の対応が発生する職場もあります。常駐先のルールに合わせて働く場合もあり、働き方は会社や案件によって大きく違います。
AIの普及によって仕事がなくなるのでは、と心配する声もあります。この点はプログラマーの仕事はなくなる?AI時代に「仕事ない」と言われる理由と対策で詳しく解説しています。
転職で失敗・後悔する人の共通点

未経験からのエンジニア転職で「失敗した」「後悔している」という声には、次のような共通点があります。
| 共通点 | 起きやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 会社の業態を調べずに入社した | 開発ではなく、テストや運用・監視など別の業務が長く続く | 求人票と面接で、配属先や最初の業務内容を確かめる |
| やりたい分野が決まっていない | 学んだ言語と違う仕事に就き、スキルがつながらない | 目指す職種と使う言語を決めてから応募する |
| 作品(ポートフォリオ)がない | 学んだことを証明できず、書類で落ちる | 自分で考えて作った作品を1〜2つ用意する |
| 仕事への理解が浅い | 面接で志望動機や将来像を話せない | 開発の流れや職種の違いを調べ、自分の言葉で話す |
| 条件だけで会社を選んだ | 入社後に仕事内容や働き方のギャップに苦しむ | 何を優先するか(学べる環境・休日・勤務地など)を決めておく |
| 経歴の扱いを確かめなかった | 実務経験があるかのように経歴を書き換えられ、現場で苦しくなる | 経歴書(スキルシート)の内容を自分で確認し、事実と違う記載には同意しない |
どの共通点も、「入る前に調べる・確かめる」ことで防げるものばかりです。とくに、会社の業態と最初に担当する業務は、面接で遠慮せず質問しましょう。
自社開発・受託開発・SESの違い

IT企業は、仕事の受け方によって大きく3つに分かれます。どれが良い・悪いではなく、働き方や身につく経験が違うため、自分の目的に合うかで選ぶことが大切です。
| 業態 | どんな働き方か | 未経験から入るときに確かめたいこと |
|---|---|---|
| 自社開発 | 自社のサービスやアプリを企画から開発・運用まで行う | 未経験者の採用があるか、入社後の研修やサポートはどうか |
| 受託開発 | ほかの会社から依頼を受けて、システムやアプリを作って納品する | 元請けか下請けか、どの工程を担当するか |
| SES | エンジニアがほかの会社(客先)に常駐し、技術力を提供する | どんな案件に配属されるか、案件の希望を出せるか、開発の経験を積めるか |
未経験者を受け入れる求人では、SESの割合が多いと言われます。SESでも、開発の現場に配属されて経験を積める会社はあります。一方で、開発とは関係の薄い業務が長く続く場合もあるため、「どんな案件に、どのくらいの期間で配属されるのか」「希望はどこまで聞いてもらえるのか」を具体的に確かめましょう。
エンジニアの種類と、未経験からの選び方

「エンジニア」とひと口に言っても、仕事内容や必要なスキルは職種によって違います。目指す職種を決めておくと、学ぶ内容と応募先がしぼれます。
| 職種 | 主な仕事 | よく使う技術 |
|---|---|---|
| Webエンジニア(フロントエンド) | Webサイト・Webアプリの画面や動きを作る | HTML/CSS、JavaScript |
| Webエンジニア(バックエンド) | データの処理やサーバー側の仕組みを作る | PHP、Ruby、Python、Java、SQL |
| アプリケーションエンジニア | 業務システムやスマホアプリなどを開発する | Java、C#、Swift、Kotlinなど |
| インフラ・クラウドエンジニア | サーバーやネットワーク、クラウドの環境を作り、守る | Linux、ネットワーク、クラウドサービス |
| 社内SE | 自社の業務システムやIT環境を整える | 職場で使うシステムに応じて幅広く |
未経験から目指す人が多いのは、学習教材が多く、作った成果を見せやすいWebエンジニアです。ただ、前職の業界知識が活かせる業務システムの開発や社内SEなど、これまでの経験とつなげやすい職種を選ぶのも一つの方法です。

後悔しないための進め方5ステップ

未経験からのエンジニア転職で後悔しないために、次の5ステップで進めましょう。
- 目指す職種と働き方を決める
- 職種に必要なスキルを学ぶ(期限を決める)
- オリジナルの作品を作り、公開する
- 企業研究をして、応募先をしぼる
- 面接で話す内容を準備する
ステップ1:目指す職種と働き方を決める
上の表を参考に、どの職種を目指すかを決めます。あわせて、会社員として経験を積むのか、将来はフリーランスや海外で働きたいのかなど、働き方の方向性も考えておきましょう。未経験からは、まず会社員として実務経験を積む道が一般的です。
ステップ2:必要なスキルを、期限を決めて学ぶ
職種に必要な言語や技術を、期限を決めて学びます。転職活動を始める時期から逆算して、1日・1週間の学習時間を決めると進めやすくなります。どのくらいのレベルを目指せばいいかは、プログラミングの実務レベルとは?習得の目安と未経験から近づく学び方で解説しています。
ステップ3:オリジナルの作品を作り、公開する
教材の写しではなく、自分で考えたテーマの作品を作りましょう。「なぜ作ったのか」「どこを工夫したのか」「どんなエラーをどう解決したのか」を説明できることが、未経験者にとって大きなアピールになります。コードはGitHubで公開しておきます。
ステップ4:企業研究をして、応募先をしぼる
求人票の業態、使用言語、研修制度、最初に担当する業務を確かめ、自分の目的に合う会社に応募します。転職サイトだけでなく、IT業界に強い転職エージェントや企業の採用ページなど、複数の探し方を組み合わせると選択肢が広がります。
ステップ5:面接で話す内容を準備する
エンジニアの仕事は、チームでの会話やお客様とのやり取りが多く、面接でもコミュニケーションの力が見られます。志望動機、学んできたこと、作品の説明、将来の目標、前職の経験をどう活かすかを、自分の言葉で話せるように準備しましょう。くだけた雰囲気の面談もあるため、会話のように受け答えする練習もしておくと安心です。
年齢や今の仕事と、どう両立するか

未経験からの転職では、年齢や今の仕事との両立も気になるところです。年齢が上がるほど、未経験者を受け入れる求人の条件が合わないことは増えますが、前職での経験やマネジメント、業界知識などを強みにできる場面もあります。
| 状況 | 考えておきたいこと |
|---|---|
| 仕事を続けながら学ぶ | 平日と休日に使える時間を具体的に決め、期限を区切って学ぶ |
| 仕事を辞めて集中して学ぶ | 学習期間と転職活動の期間の生活費を見積もっておく |
| 30代以降で転職を目指す | 前職の経験とITをかけ合わせられる職種・業界を探す |
| 家族がいる | 年収が一時的に下がる可能性も含めて、家族と話し合っておく |
どの状況でも大切なのは、「いつまでに、何を身につけて、どこに応募するか」を決めてから動くことです。期限を決めずに学び始めると、学習も転職活動も長引きやすくなります。
英語×ITで選択肢を広げる

未経験からの転職でほかの応募者と差をつける方法の一つが、英語です。プログラミングの公式ドキュメントやエラーメッセージは英語が基本で、海外のエンジニアと一緒に働く会社や、海外にも拠点を持つ会社では英語を使う場面もあります。エンジニアが英語を学ぶメリットはエンジニアの英語勉強法とおすすめアプリ|メリットとTOEICの目安でまとめています。
Kredoは2016年からフィリピン・セブ島のITパークでIT留学を行っており、卒業生・参加者は3,000名以上です。1日8時間(英語マンツーマン4時間+ITグループ4時間)学び、ITレッスンはすべて英語で、受講生の92%が英語もITも未経験からのスタートです。面接対策、履歴書・職務経歴書の添削、求人情報、企業紹介といったキャリア支援もあります。
仕事を続けるか、一度離れて学ぶかで迷っている社会人の人は、社会人のIT留学は意味ない?向き不向きの判断表と後悔しない選び方で判断材料を確かめてみてください。自分のキャリアに合うかを直接相談したい人は、Kredoの無料カウンセリングも利用できます。
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よくある質問
Q. 未経験からエンジニアになるのは、本当にやめた方がいいですか?
A. やめた方がいいとは限りません。仕事内容や会社の業態を知らずに転職すると後悔しやすいだけで、目指す職種を決め、作品を作り、会社をよく調べてから転職すれば、未経験からでもエンジニアになれます。
Q. 未経験でSESに入るのはやめとけと言われるのはなぜですか?
A. 配属される案件によっては、開発と関係の薄い業務が長く続く場合があるためです。SESでも開発の経験を積める会社はあるので、配属先の例や案件の希望を出せるかを面接で確かめましょう。
Q. 未経験からの転職で後悔しないために、いちばん大切なことは何ですか?
A. 入社前に「最初に担当する業務」と「その会社で積める経験」を確かめることです。条件だけで選ばず、自分が目指す職種につながる経験ができるかを基準に選びましょう。
Q. 未経験の場合、どのくらい勉強してから転職活動を始めればいいですか?
A. 目指す職種の基礎を学び、自分で考えた作品を1つ作って説明できる状態が一つの目安です。学習と並行して求人を見ておくと、企業が求めるスキルがわかり、学ぶ内容も決めやすくなります。
まとめ
未経験エンジニアが「やめとけ」と言われる理由は、仕事の現実とイメージのギャップ、業界の構造、学び続ける負担にあります。
- 未経験からでもエンジニアになれるが、イメージだけで転職すると後悔しやすい
- やめとけと言われる主な理由は、地道な作業、多重下請け、学び続ける負担、求人の少なさ、最初の条件、忙しさ
- 後悔する人の多くは、会社の業態や最初の業務内容を確かめずに入社している
- 自社開発・受託開発・SESの違いを知り、目指す職種につながる経験ができる会社を選ぶ
- 職種決め→学習→作品→企業研究→面接準備の5ステップで進める
まずは判断表で今の自分の状態を確かめ、目指す職種を1つ決めるところから始めてみましょう。
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