「プログラミングを学習したいけどどんな風に学べばいいかわからない」
「プログラミングの基礎を取得したが次の学習ステップは何だろう」
などプログラミングの学習方法について知りたいと思っている方は多いと思います。
プログラミングの学習で最も効率的な方法の一つが「写経」です。
本記事では写経を通してHTML/CSS、PHPの基礎を取得した私が写経のやり方を解説するので、プログラミング学習に悩みがある人は参考にしてみてください。
記事のもくじ
プログラミング写経とは
そもそも写経とは経文を紙に書き写すことですが、プログラミングにおける写経とは参考書のサンプルコードや実際にプログラミングされたコードをテキストエディターや自身のプログラミングツールに打ち写すことを指します。
ただのタイピング作業になり写経は無駄と考える人も一定数いますが、語学学習と同じように実際に手を動かしながら学ぶことで文法の定着も深まります。
プログラミング写経をすべき3つのメリット
コードの意味を頭で考えながら写経することは、プログラミング学習においてとても効果的です。
プログラミング写経をすることで得られるメリットは以下の3つです。
基本文法が身につく
写経をすることで、プログラミングの基礎が身につきます。
言語ごとに決まっている文法や構文、規則性を学ぶことができます。
最初は、「なぜこうなるのか・なぜこのようにタイピングするのか」分からない所がたくさんあると思いますが、1つ1つ調べながら学習することが大切です。
実際に手を動かして学ぶことで、記憶に定着しやすくなります。
プログラミングに慣れる
プログラミングは1つのタイプミスだけでエラーが発生し、プログラムが動作しなくなってしまうため、常にエラーとの戦いです。
プログラミングに慣れていち早くエラーを発見し、修正することが重要になります。
写経をすることでエラーを発見し修正するデバッグスキルが身につきます。
さらに組み入った機能・作品を制作するためのコーディングには、文法・構文を駆使できるようになること、プログラミング思考に慣れておくことが必要不可欠です。
写経をするとタイピングのミスが減り、タイピング速度が早くなるだけでなく、プログラミングの文法・構文に慣れ、ロジカル思考を鍛えられるなどたくさんのメリットがあります。
自信に繋がる
写経をし、実際に作成を経験することは自身のプログラミング学習のモチベーションに繋がります。
コーディングやソースコードだけを用いて学習していてもイメージがつきにくいため、実際のWebサイトや普段の生活にも馴染みがあるものを写経を通して作ってみることで、プログラミング学習へのモチベーションがわきます。
あらかじめ用意されたコードを用いるため、プログラミングに関して知識が全くない人でも始められます。
プログラミング写経の4つのステップ
では早速プログラミングを始めるための具体的な4つのステップを紹介します。
写経環境を構築する
写経を行う際に必要になるものは、写経の元となるサンプルコードと打ち写すためのエディターです。
エディターについてはWindowsであれば付属のメモ帳などを使ってコードを書くことができますが、プログラミング専用のエディターを使うと、文法的に間違っている際やエラーがある度に知らせてくれるのでおすすめです。
以上の2つは写経をやる際に必ず必要な物ですが、ほとんどの場合この2つだけでは書き写すことのみしかできず、実際にコーディングが作動するのかを確認することができません。
コーディングを実装するためにはブラウザにアップロードする必要があり、アップロードするためのサーバーを手元に構築する必要があります。
サーバーの環境構築において代表的なソフトウェアはApacheとNginxなどで、インストールをすることで自分のコンピューターがサーバーとして使用可能になります。
環境構築は面倒で手間がかかるため挫折してしまう人が多いステップですが、言語などにより様々なローカル開発環境構築の必要性があるので粘り強く頑張りましょう。
どうしても難しい場合はJavaScriptで写経を始めてみることがおすすめです。
JavaScriptではコードをブラウザ上ですぐに実行できるため、環境構築の手間が省けます。
コ―ディングをするエディターとインターネットに繋がる環境があれば、誰でもすぐに始められます。
またドットインストールのエディター欄を活用する方法もあります。
1回目の写経
実行まで行える環境を構築できた人は、早速1回目の写経を行いましょう。
1回目の写経では基礎的な文法を学んでいきながらも、とりあえず打ってみることが大切です。
繰り返しやif文など、複雑な文法になると理解に時間がかかるものもありますが、この段階では「このタグはこのように使うんだな」、「このような形式で打たなければならないんだな」程度の理解で大丈夫です。
基礎的な文法の理解をし、とりあえずプログラムが動くことを確認しましょう。
2回目の写経
1回目の写経が終わった人は、より深い文法の理解・定着をはかるために2回目の写経を行いましょう。
1回目の写経である程度プログラミングにも慣れ、基礎的な文法や簡単なタグの使い方を理解できてきたと思います。
次は1回目の段階で理解ができなかった所を、分かるようになるまで調べながら写経していきましょう。
「なぜこのコードが必要なのか」
「このコードはどんな処理を行っていて、どのような場面で応用されているのか」
など、思考しながら写経をすることで定着が深まります。
さらに、学習した内容を思い出しながらアレンジをつけることも大切です。
例えばHTML/CSSで写経をしている場合、画像の配置を変えてみたり、文字の大きさ・色などを変更してみたりしましょう。
プログラミング写経を無駄にしないための学習ポイント
冒頭でも紹介した通り写経は効率的な学習方法ですが、何も考えずに写経をしつづけるだけではプログラミングは上達しません。
以下の点に気をつけながら、実のある写経を行いましょう。
メモをとりながら写経する
写経をしていて分かりずらいと感じた処理や、理解に時間がかかった文法はメモを取っておきましょう。
手持ちのパソコンにインストールしてあるドキュメントなどにメモを取るとすぐに見返すことができるので便利です。
複雑なソースコードなどは何回も復習をし、繰り返し使用することでマスターできます。
さらに今後使えそうなソースコードがあった場合、コピーアンドペーストをしてメモに残しておきましょう。
今後、1から自分でアプリやWebサイトを作成する際の良い参考になります。
エラーを読解する
写経をする際はエラー文を読解する習慣をつけましょう。
エラー文は英語で表示されるため、読解を諦めて間違いを検索する、または自力で探そうとする人がいますが、時間がかかりますし、今後のプログラミングで困ることが出てきます。
英語が苦手な方も、まずはエラー文を日本語に翻訳し、少しずつエラー文が分かるようになるまで訓練しましょう。
同じ写経を繰り返さない
同じソースコードを繰り返し写経することはプログラミングの上達に繋がりません。
写経はソースコードの暗記が目的ではなく、基礎的な文法・プログラミング方法の理解が主な目的です。
1つのサンプルコードに対し2回程写経をし、ある程度文法の理解ができた場合は違うソースコードに挑戦してみましょう。
また写経を通しある程度プログラミングに慣れてきた際は、自分のアプリを作成するなど写経の1段階上のステップに挑戦しましょう。
プログラミング写経ができる無料おすすめサンプルコード
最後に写経が無料でできるおすすめのサイト・サンプルコードを紹介します。
ある程度プログラミングにおいて知識があり、初めてプログラミング写経を行う人におすすめしたいサイトが「SHAKYO.io」です。
様々な言語に対応しており、環境構築なども不要なのですぐ始めることができます。
プログラミングについて一から学び始める人は動画でレッスンを受けながら同時並行で写経を行っていくことがおすすめです。
特にYouTubeは無料ながらも海外のエンジニアなどの質の良いコンテンツがたくさんあります。
言語別でおすすめのサイトを紹介しますので、この機会に是非英語でプログラミング学習に挑戦してみてください!
HTML/CSS向け
HTML/CSSから学習を始める人はドットインストールがおすすめです。
一部有料ですが初めの基礎を無料で学習することができます。
YouTubeでは以下がおすすめです。
Learn HTML5 and CSS3 From Scratch – Full Course
Introduction | HTML | Tutorial 1
JavaScript向け
先述した通り、JavaScriptは環境構築が不要なので、写経に取り組みやすい言語です。
そのため参考書などの教材も多くあり、サンプルコードが豊富な本は写経を取り組む際に便利なので活用することをおすすめします。
PHP向け
PHPはHTML/CSSよりも文法が難しく、環境構築も必須な言語ですので動画での学習を強くおすすめします。
PHP Programming Language Tutorial – Full Course
【PHP入門決定版】4時間で学ぶ初心者向けPHPプログラミングチュートリアル【PHPの基礎を徹底的にマスター】
まとめ:プログラミング写経は基礎固めの重要ステップ。更なるレベルアップを目指しましょう!
本記事ではプログラミング写経方法を解説しました。
プログラミング学習はしっかり目標を立て、ステップを踏んで達成していくことが大切です。
写経は重要なステップの一部で、しっかり考え丁寧に行うことで確実にプログラミング言語習得の第一歩になります。
是非写経にチャレンジしてプログラミング上達を目指しましょう。