プログラミングを始める上で、やはり気になってしまうのが初期設定などの準備についてです。
いわゆるネットサーフィンなどとは違い、しっかりとプログラミングに打ち込むための準備を整えなければと気合をいれる人も多いのですが、実はプログラミングは案外すぐに始められる、身近なエンジニアリングでもあります。
電子工作のような、ハードウェアの開発まで手を出してしまうとそれなりに手間もお金もかかってしまいますが、プログラミングだけなら今からでも始められるほど簡単です。
今回はそんなプログラミングを始める上で必要な手順、そしてソフトウェアなどについてご紹介していきます。
記事のもくじ
プログラミング初心者がまずやるべきこと
それではまず、プログラミングをやってみたいと思った人が、まずやるべきことを順を追って説明していきます。
作りたいものを決める
兎にも角にも、まずはプログラミングを使って何を作るのか、だいたいで良いのでイメージを膨らませて見ましょう。
この時点でイメージを膨らませておくことは、意外と重要です。
プログラミングに限らず、何か新しいことを始める場合には目標をある程度定めていることが、強いモチベーションに繋がり、学習意欲の向上にもつながるためです。
プログラミングを使って自分だけのホームページをデザインしたいのか、新しいスマホゲームを作りたいのか、自分だけのオリジナルな人工知能を作って、プライベートなスマート家電を作りたいのかなど、プログラミングでできることは無限大です。
できるだけ頭の中に自分の作りたいものを具体的にイメージし、まずは書き出してみると良いでしょう。
プログラミングは漠然と「必要だから」「楽しそうだから」という気持ちで始めてしまうと、途中で挫折してしまうことも多いスキルです。
そのようなことになってしまわないためにも、まずは頭の中に描いた設計図を書き出しながら、自分がプログラミングを使ってやりたいことを膨らませていきましょう。
また、この作業を通じて、否が応でもプログラミングを使ってできることというのがわかるようにもなります。
自分の知らなかったプログラミングの使い方を学び、万全の体制で臨めるようにしましょう。
プログラミング言語を選ぶ
やりたいことが定まったら、次は実際に扱うプログラミング言語を選んでいきましょう。
プログラミング言語は、その用途に応じて様々な種類が存在します。
そのため、自分はWebページを作るのか、スマホアプリを作るのか、統計解析をするのか、ハードウェア開発に使えるプログラミングを学ぶのかなど、その目的に応じて最適の言語というものも微妙に異なります。
そして自分のやりたいことが決まっていたら、プログラミング言語を選ぶ際にも選択肢は絞られているので、そこまで多くの迷いが生まれることもありません。
効率よく自分の目標を達成できる言語はどれかということを中心に選んでいくようにしましょう。
ちなみに、今世界で最も人気が高いプログラミング言語とされているのはPythonです。
人工知能分野の伸長とともにその知名度が高まっているこの言語は、非常に汎用性が高く、あらゆる分野におけるプログラミングに活用できるとして、世界中のプログラマーが愛用し、企業もPythonを扱える人材を求めています。
出典:Gigazine:プログラマーが本当に支持するプログラミング言語がわかる「人気の高いプログラミング言語2019」が発表
もしプログラミング言語選びに迷っていることがあれば、Pythonを選んでおけば、とりあえず間違えてしまうことはないでしょう。
必要な開発環境を調べる
学習するプログラミング言語が決まれば、次はプログラミングに必要な開発環境のセッティングです。
プログラミングを進めいていく環境もまた、自分の選んだ言語によって異なります。
例えばHTMLやJavascriptを学習するのであれば、すでにPCに入っているメモ帳やテキストエディタさえ開いてしまえば、すぐにでコーディングを始めることができます。
一方、PHPやRのように、実際にプログラミングを始めるまでにソフトをインストールしなければならないケースも珍しくありません。
自分の選んだ言語に必要な環境を確認し、いつでもプログラミングができる状態を整えましょう。
プログラミング初心者に必要なソフトとは?
こういった開発環境を整える上で必要になるのが、いくつかのソフトウェアです。
プログラミングに必要なソフトウェアは、その言語によっても異なりますが、最低限必要なものはどの言語もそこまで大差はありません。
必要なのはエディタと統合開発環境
プログラミングに必要になってくるのは、テキストエディタと統合開発環境、いわゆるIDEです。
テキストエディタは、いわゆるプログラミングにおけるメモ帳のような存在です。
Windowsのパソコンには実際に「メモ帳」というソフトがデフォルトで搭載されているかと思いますが、あれがいわゆるテキストエディタに当たります。
エディタ上ではそのままプログラムを起動できるわけではないのですが、いつでもどこでも色々とコーディングを書き込めるということで、重宝しているソフトです。
また、エディタに書き込んだコードを実際に運用する場合、コードに間違いがないかを確認してくれるデバッガ、そしてコンピューターがそのコードを読めるように噛み砕いてくれるコンパイラを通す必要があります。
こういったプロセスを1つづつこなすのは非常に面倒なのですが、これを一気に簡略化してくれるのがIDEです。
IDEは、テキストエディタとコンパイラ、そしてデバッガを1つのソフトウェアに統合したものです。
プログラムを組み立てていく上では欠かせない全ての工程を、1つのソフトで済ませられるのが何よりの魅力です。
IDEを通じてコーディングを行うことで、瞬時にそのコードがエラーを起こさないかや、どのような結果をアウトプットするのかなどをすぐに確認することができます。
ただ、いちいちIDEを立ち上げるのは手間に感じる時も、プログラミングに慣れてくると増えてきます。
そんな時のためにテキストエディタは活躍することができます。
思いつきのコードなど、何か簡単に書き留めておきたい時には、テキストエディタのみで十分なことも多いため、基本的にはエディタとIDEの2つでプログラミングを行うのが安心です。
基本的には無料ソフトで対応可能
テキストエディタやIDEには、その使い勝手によって無料から有料まで、その性能や使い勝手も様々です。
しかし、基本的に初心者のうちは無料のもので十分に事足りることがほとんどです。
はじめのうちは複雑なコーディングや処理が重くなるようなプログラムを組むことないため、有料版の導入は必要を感じてからで十分でしょう。
プログラミング初心者におすすめの学習法
次に、プログラミングを入門したばかりの人にオススメの学習法もご紹介していきます。
独学でも十分に効果アリ
実際のところ、プログラミングの基礎を学ぶには独学でも十分にすすめていくことができます。
簡単なプログラミングに関する知識であればネットでいくらでも拾うことができ、質問をすれば丁寧に教えてくれる人もいます。
ただ、込み入った知識が必要になったり、どうしてもわからないエラーの解決には、一人ではどうしようもなくなってしまうこともあるものです。
そういった事態に直面した場合には、新たな学習法を模索するのが良いでしょう。
継続する力を身につけたければスクールも
また、独学では学習のモチベーションが続かず、なかなか継続力が身につかないという人もいます。
そういった場合にはプログラミングスクールなど、半ば強制的に自分を動かしてくれる存在を頼るのがオススメです。
プログラミングを学ぶには、開発環境を整えるのも大事ですが、学習環境を整えるのも重要という話があります。
初学者が投資するなら、開発環境よりも学習環境の方がリターンは大きいと言えるでしょう。
プログラミングの初心者におすすめのソフトウェア5選
最後に、入門者にオススメのソフトウェアもいくつかご紹介しておきます。
サクラエディタ
1つ目は国内初のエディタであるサクラエディタです。
国内初のソフトとしては歴史も長閣、愛用者も多いため、その信頼性は非常に高いものがあります。
TeraPad
2つ目はTeraPadです。
こちらはシンプルなUIとコードの色分けなどが非常に見やすく、目視でのデバッグの際にも活躍が期待できます。
エディタとしての基本的な機能を抑えた、頼りになるソフトです。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeはマイクロソフト謹製のテキストエディタで、最近Macにも対応しました。
他にもLinux対応など、クロスプラットフォーム環境での動作にも応じているので、複数のOSを行き来する場合でも安心のソフトです。
Eclipse
こちらは数ある統合開発環境の中でも人気の高いソフトで、対応言語は多岐に渡ります。
基本はJava用ですが、Pythonなどのポピュラーな言語にもしっかりと対応しているので、誰でも使えるソフトに仕上がっています。
NetBeans
NetBeansは公式で日本語に対応している点が特徴です。
EclipseのようにポピュラーなIDEはシステムとしては使いやすいのですが、日本語対応にやや難があるところもあります。
しかしNetBeansであれば日本語対応のチュートリアルも用意されているので、初心者でもとっつきやすいものとなっています。
プログラミング初心者におすすめのソフトウェア5選のまとめ
プログラミングの入門に際して、プログラミングを始める前に初学者がやるべきことはいくつかあります。
初めは少し面倒臭く感じることもあるかもしれませんが、ソフトウェアを使いこなすことができれば、高いモチベーションと質の高い環境でプログラミングに臨むことができるでしょう。