インターネット上では、フロントエンドエンジニアはつらいといわれています。
しかしエンジニア職種の中では人気です。
それはなぜなのでしょうか?
本記事では、フロントエンドエンジニアがつらい理由や向いている人の特徴を解説します。
フロントエンドエンジニアとして就職・転職できる具体的な方法も解説しているので、どのようにアクションをしていけばいいかもわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
記事のもくじ
フロントエンドエンジニアがつらい理由3つ
フロントエンドエンジニアがつらい理由は大きく分けて3つあります。
それぞれ具体的に解説します。
常にスキルを磨き続けなくてはいけないから
フロントエンドエンジニアに限らず、IT業界は変化が激しいのでスキルアップは必須です。
5年前まで主流だった技術は、今では古いとされてしまいます。
ひとつの言語を習得するのも大切ですが複数の言語を学び、仕事の幅を広げる必要があるでしょう。
また外国語のスキルを磨いている方もいます。
プログラミングの情報は英語が多く、公開された最新情報をいち早くキャッチアップするためです。
最近では国外から来たエンジニアも増えているので、外国語のスキルがある方は重宝されます。
このようにスキルを磨けば活躍の場を広げられる反面、学び続けなければ取り残される環境につらさを感じることもあります。
他業種に影響し仕事をコントロールするのがむずかしいから
フロントエンドエンジニアが担当するのは、ユーザーの目に触れるWebページの作成がメインです。
そのためクライアントから要望の変更があった場合、いちから作り直す必要があります。
さらにフロントエンドエンジニアは、担当以外の業務の遅れにも影響します。
Webデザイナーが担当しているデザインの遅れや、データベース・サーバーサイド側でトラブルが起きるとフロント側の作業が遅れることも。
フロントエンドエンジニアの業務には関わる人がたくさんいるので、自分ではコントロールできない面が多いのです。
会社によっては残業が多くなるから
会社によってはフロントエンドエンジニアの業務範囲が広い可能性もあります。
本来はWebデザイナーが作ったデザインを実装するのが、フロントエンドエンジニアの役割です。
しかしデザイナーとの兼務やディレクションまで立ち回ることもあります。
とくに人手不足のベンチャー企業では、フロントエンドエンジニアがあらゆるg業務を行っていることが多いです。
加えて短納期や複数の案件を抱えることになると、残業が多くなります。
つらいけどフロントエンドエンジニアが人気の理由4つ
フロントエンドエンジニアは大変ですが、人気の職種です。
その理由を4つに分けて解説しているので、ぜひご覧ください。
長期的に求められている
スマートフォンが普及し、情報端末としてWebサイトをモバイルに対応させるレスポンシブデザインの重要性も増してきました。
今後は細かいレスポンシブデザインの設計ができるフロントエンドエンジニアが求められるでしょう。
プログラミング言語学習サービスが増えて、プログラミングを学びたいという人が増えてきたため単価は安くなりがちですが、案件数に関して、Webサイトやランディングページの作成は、サーバー管理やデータベースを担当するバックエンドと比較すると多い傾向にあります。
ITの成長を考えると、フロントエンドエンジニアの需要はまだまだ高いでしょう。
フリーランスになることができる
2〜3年の実務経験があり、スキルが高ければフリーランスも目指せます。
フロントエンドエンジニアのフリーランスになるための必要不可欠なスキルは以下です。
- HTML
- CSS
- JavaScript
上記3つのスキルに加えて、React.jsやVue.jsといったJavaScriptのフレームワークを身につけておくと、対応できる案件の幅も広がり収入を上げやすいでしょう。
会社員でも比較的自由な生活が送れる
先ほども解説したとおりブラック企業も多いですが、ホワイト企業も多く存在します。
いいエンジニア企業を見つけるには、社員が3年以上働いている割合を調べましょう。
具体的には口コミサイトを活用してみてください。
実際に勤務していた方の勤続年数や、会社の雰囲気が記載されています。
中堅クラスやベテランが長く在籍している企業は、安定していて教育にも力を入れている可能性もあるので、確認しておきましょう。
信じすぎてしまうのはよくないですが、一つの参考としておすすめです。
さらに人事評価や福利厚生の制度が整っているかも確認しましょう。
人事評価を採用し反映させている会社は、社員の意見を受け入れているのでモチベーションの高い人材が多いです。
福利厚生については
- 柔軟な働き方ができる(フレックス制など)
- 育児休暇がとれる
- 住宅補助や家賃補助がある
など社員に働きやすい環境を整えている場合、ホワイト企業である可能性が高いです。
ユーザーと直接関わり成果を実感できる
フロントエンドエンジニアは、コミュニケーションを取ることが多いです。
クライアントと面談をしてデザインの方向性や、どのようなユーザーを想定してWebサイトを設計していくかを決める必要があるからです。
フロントエンドはユーザーの目が触れる部分なので、Webサイトを使用した人からの意見や感想を受けると、成果が実感できます。
フロントエンドエンジニアに向いている人
フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴は以下です。
それぞれ具体的にみていきましょう。
新しいことを学び続けられる人
IT技術に興味・関心があり、自ら学習できる人はフロントエンドエンジニアに向いています。
さらにIT技術は日々進化しています。
一時的に学習するのではなく、継続的に新しい知識を学び続ける姿勢が大切です。
臨機応変に対応できる人
システム開発の現場では、トラブルが起きることも珍しくありません。
Webデザイナーのデザインが遅れたり、サーバーが障害を起こしてシステムがダウンしたりすることがあるでしょう。
イレギュラーな事態にも、冷静に対応できる必要があります。
また変化が激しい業種なので、常に新しい方法を取り入れる柔軟な姿勢が大切です。
トレンドのプログラミング言語などを積極的に取り入れ、最後までやり切る実装力が求められます。
クライアントとコミュニケーションがとれる人
フロントエンドエンジニアとして経験や実績を積むと、要件定義や要求分析を担当する機会が増えます。
クライアントからの聞き取りや、使用する技術の説明をわかりやすく伝えなくてはいけません。
プロダクトマネージャーのようなチームをまとめる立場になると、会社内のエンジニアとも打ち合わせをする機会が増えます。
そのため、どのような相手ともスムーズにコミュニケーションを取れる力が求められます。
フロントエンドエンジニアとして就職や転職を成功させるための秘訣
せっかくフロントエンドエンジニアになっても、ブラック企業につとめてしまっては大変です。
そのような事態にならないためにも、フロントエンドエンジニアとして就職や転職がうまくいくポイントを解説します。
ぜひ参考にしてください。
エンジニアに特化した求人サイトやエージェントに登録する
エンジニアに特化した求人サイトや、エージェントのつく転職サイトがおすすめです。
求職者の経験やニーズを汲み取り、企業とマッチングしてくれるからです。
エージェントを活用すれば、給与の交渉や時短勤務など働き方の相談も企業に行ってくれます。
面談の日程調整や職務経歴書の作成も代行してくれるので、働きながら転職活動をする方にエージェントは必須です。
オススメの転職求人サイト・エージェントは以下のとおりです。
エンジニア採用の求人数も多く満足度が高いサイトです。
2〜3社登録し、求人を比較して相性のいい担当者を探すのがオススメです。
リファラル採用を目指す
リファラル採用とは、自社の社員から友人や知人を紹介してもらう方法です。
IT業界、とくにエンジニアの間ではリファラル採用で転職する人は多いです。
HR TECH LABのデータによると、転職活動の手段として「友達の所属している会社に訪問した」という人の割合は、エンジニア以外の職種では13.87%だったのに比べ、エンジニアでは35.59%でした。
さらに「友達に人事担当者を紹介してもらった」という人の割合は、エンジニア以外の職種では11.68%だったのに対し、エンジニアでは22.03%でした。 参照:HR TECH LAB|エンジニアのリファラル採用で大切なこと
つまり、エンジニアは友達のつながりを利用して転職活動をする人が圧倒的に多いのです。
友人や知人の紹介であれば社内の内情を詳しく知ったうえで転職できるので、ミスマッチも起こりにくいです。
満足した働き方をしたいと考えている方は、リファラル採用も検討してみてはいかがでしょうか。
SNSで積極的に発信している企業にDM(ダイレクトメッセージ)を送る
アクティブにSNSを活用している企業にDMを送ると、採用担当者から面接の依頼がくることもあります。
また自らの発信を見て企業からオファーをもらえることも。
そのためにはエンジニアに関する話題や、今勉強しているプログラミング言語について発信しておく必要があります。
まとめ:つらいけどフロントエンドエンジニアはやりがいのある仕事
フロントエンドエンジニアは、他のエンジニア職に比べても大変な部分が多いです。
しかしクライアントやユーザーとの関わりがあったり目に見える形で作品が残ったりするので、非常にやりがいのある仕事です。
IT企業は多いので時間をかけて就職・転職活動をすれば、働きやすい会社とも巡り会えます。
IT技術に興味がある方やこれからプログラミングを学んでいきたい方は、ぜひ挑戦してみてください。