フリーランスの一番の課題は営業活動です。
会社員時代と違い、自らの手で仕事を獲得しないといけないので大変です。
とくにエンジニアは営業をする経験が少ないので、苦手意識がある方も多いでしょう。
そこで本記事では、フリーランスエンジニアの案件獲得方法を6つ解説します。
上手く営業をするコツや注意点もわかるので、フリーランスが抱える営業の不安や疑問が少なくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
記事のもくじ
フリーランスエンジニアの案件獲得方法6選
フリーランスエンジニアの案件を獲得する方法は大きく分けて6つあります。
それぞれ具体的に解説します。
クラウドソーシングサイトで応募する
フリーランスはクラウドソーシングサイトを活用すると効率的に営業できます。
クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で仕事を受発注できるサービスのことです。
仕事をしたい方が、興味のある案件をサイトで見つけて応募する仕組みとなっています。
クラウドソーシングサイトは利用する方が多いので、ライバルが多いのも事実です。
しかしすぐに案件に応募できるので、実績の少ない初心者の方にはおすすめです。
SNSを活用する
TwitterやInstagramといったSNSで発信をして営業するのも大切です。
プロフィールをエンジニアに関する内容にしたり、プログラミングに関する有益な情報をつぶやいていたりすると、エンジニアを探している企業や個人の方から依頼を受けることがあります。
自ら気になるアカウントにDM(ダイレクトメッセージ)を送って、アプローチしてみるのもいいでしょう。
短く簡潔にエンジニアであることを伝え、ポートフォリオを送ることで興味を持ってもらえることがあります。
ポートフォリオとは過去に制作した作品集のことで、実績やスキルを提示するときに使用します。
SNSは無料で営業ができるツールなので、ぜひ活用してみてください。
オンラインコミュニティを使用する
フリーランスが集まるオンラインコミュニティで、仕事を受注するのもひとつの手段です。
オンラインコミュニティとは、SNSやWebサービス上で集まる会員制のコミュニティのことです。
月額や年額を払うことで、勉強会やオフ会に参加できます。
最近では仕事を受発注できるオンラインコミュニティも増えています。
オンラインコミュニティは掲げている価値観や理念に共感した方が集まるので、考え方が近い方と仕事をできるのがメリットです。
「好きな人と仕事がしたい」と考えている方は、オンラインコミュニティに入会してみてください。
企業に直接営業をする
エンジニアを採用している企業のWebサイトのお問合せフォームなどから直接営業をしてみるのがおすすめです。
直接営業はクラウドソーシングサイトとは違い、手数料がかからないので単価が高くなりやすいです。
しかし初心者の方は採用してもらうのはむずかしいでしょう。
企業が直接契約を望むレベルのエンジニアは、前職がエンジニアで経験が豊富な方が多いためです。
初心者でも企業と直接契約をしたい場合はフリーランスとして案件を何件か獲得し、実績をまとめたポートフォリオを作成してから提案文を送るのがおすすめです。
エージェントを活用する
フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、フリーランス専門のエージェントを活用してみてください。
エージェントに登録すれば、職務経歴書の作成や面接の日程調整を代行してくれます。
あなたの希望報酬や職種を伝えれば、新しい営業先を探してくれるので仕事に集中できます。
また単価交渉やキャリアに関する悩みを聞いてくれるので、フリーランスには心強い存在です。
「自分から営業するのは少し苦手」と考えている方は、エージェントを検討してみてください。
友人や知人の紹介
友人や知人から仕事を紹介してもらうのも、フリーランスエンジニアの営業方法です。
会社員時代の顧客にフリーランスになることを伝え、そこで案件をもらったりエンジニアの友人に案件を紹介してもらえたりします。
誰から仕事を依頼されるかわからないので、フリーランスになることを周りに伝えておくといいでしょう。
友人や知人からの紹介案件は信頼関係がベースにあるので、継続的に案件を獲得することもできます。
フリーランスエンジニアが案件獲得するときに意識するべきこととは?
クライアントにはフリーランスエンジニアからの応募はたくさんくるので、文章の内容によっては提案文を数行読んだだけで選考から外すケースも少なくありません。
そのため、わかりやすい提案をする必要があります。
ここからは、案件を獲得するときに意識するべきポイントを解説します。
ここで紹介する方法を取り入れれば、一目置かれる存在になるのでぜひ取り入れてみてください。
ポートフォリオを作る
いくつか案件を獲得したり実績が増えたりしたならば、ポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオはフリーランスエンジニアにとって名刺のようなものです。
会社という看板がないため、実力を証明するために必要不可欠です。
ポートフォリオには
- 名前
- 経歴
- 実績
- 評価
- 単価
などを記載しておきましょう。
とくにクラウドソーシングサイトでの評価は、信頼につながるので掲載しておくのがおすすめです。
実績でアピール
企業との制作実績は、ポートフォリオに掲載し積極的にアピールしましょう。
実績はフリーランスエンジニアにとってスキルの信頼にもつながるので大切です。
案件によっては実績公開不可の場合もあるので、クライアントには事前に確認しておきましょう。
ポートフォリオに載せるのを禁止していても、個別に見せるのは許可してくれることもあるからです。
GIVEを意識する
相手に何を価値提供できるのかを考えるのが大切です。
「頑張ります!」のような提案文だと採用されるのはむずかしいでしょう。
自分の今のスキルで役に立てることを伝えてみてください。
たとえば以下のとおりです。
「貴社のサービスの技術は〇〇だと見受けられました。過去に〇〇の開発に携わった経験があるので、お役に立てるかと思います。」
と貢献できることをアピールすると、採用されやすくなります。
フリーランスエンジニアが仕事を継続的に受注してもらう3つのポイント
フリーランスエンジニアが仕事を継続的に受けるには以下のポイントをおさえましょう。
それぞれ具体的にみていきましょう。
信頼を得る
継続的に案件を依頼されるには、クライアントから信頼を得るのが大切です。
信頼を得るためには
- 納期を守る
- ケアレスミスを減らす
などフリーランスとしての基本的なことを意識してみてください。
納期の遅れは、クライアントや関わる別の会社などにも迷惑がかかるので気をつけましょう。
また指摘した部分が直っていないとクライアントの時間を奪ってしまうので、継続的に仕事をもらうのは厳しくなります。
相手がつらいと思うことをさせないように、丁寧に仕事に取り組むことで信頼を獲得できます。
他の業務も巻き取る
請け負っている業務だけではなく、他の業務も巻き取れると継続的に依頼してもらえることがあります。
「巻き取る」とはプログラミング開発の依頼だけではなく、Webデザインなどその他の業務も請け負うことです。
いきなり「他の業務も関わらせてください」と伝えても、すでに担当者がいたら巻き取ることはできないので事前にヒアリングをしましょう。
クライアントとのヒアリングを通して、「自分なら力になれる」と思ったときは提案してみてください。
コミュニケーションコストを下げる
コミュニケーションコストを下げるのは大切です。
調べればわかるような質問をしたり、同じような質問を何度もしたりしてしまうと「かかわりにくいな」と思われてしまいます。
「どうしても質問したいときはどうすればいいの?」と思う方もいるでしょう。
質問の基準はクライアントの時間とお金を奪う可能性のある出来事の場合です。
たとえば、指示書が違ったりデザインの方向性であいまいな部分があったりするときです。
そのまま進めてしまうとクライアントが大きな修正をしたり、収益に影響を与える内容であったりすればすぐに質問しましょう。
フリーランスエンジニアが案件を獲得するときの注意点
フリーランスが仕事を取る時には、いくつか気をつけなければいけないことがあります。
ここを見逃してしまうと、仕事が取れなくなったり低単価で疲弊してしまったりします。
忘れがちなことなので、フリーランスエンジニアを目指す方は意識してみてください。
自分のスキルレベルに合った仕事をする
現状のスキルと案件のレベルを考えて仕事をするのがいいでしょう。
いきなりむずかしい案件にかかわってしまうと最後までやり切れずに最悪の場合、途中で辞退してしまう可能性もあります。
まずは小さな案件を獲得し、経験やスキルを少しずつ磨きましょう。
会社員時代とフリーランスは働き方も変わるので、そこにも慣れていく必要があります。
希望単価を明確にする
ポートフォリオや提案文を送るときに、希望単価を明記しましょう。
案件によっては最初に指定した単価のままにもかかわらず、業務内容が増えていくケースがあるからです。
メニュー表を作成して、業務を細分化しておくといいでしょう。
単価や費用はトラブルの原因にもなるので、気をつけてください。
まとめ:多くの方法を駆使すれば初心者のフリーランスエンジニアでも案件獲得できる
クラウドソーシングサイトサービスの増加や、SNSの発展により案件を取る方法は格段に増えました。
一昔前と比べるとフリーランスになるハードルは下がってきました。
テクノロジーの発展により、エンジニアの仕事も増加傾向にあります。
フリーランスエンジニアを目指したいと考えている方は、ぜひ挑戦してみてください。
なお、以下のページでフリーランスエンジニアの実態を詳しく知れるので参考にしてみてください。