ITエンジニアの中には「プログラミング」を極めれば、「英語」のスキルはあまり必要ないと思ってる方もいらっしゃいませんか?
実は、そんなことはないのです。
今やグローバル化がすすみ、ITエンジニアにも「英語」が必要な時代になってきています。
今回はITエンジニアが「英語」を学ぶメリットについてまとめたので、ITエンジニアの方やこれからITエンジニアを目指している方は参考にしてみてください。
記事のもくじ
ITエンジニアが英語を身につけるメリット
ITエンジニアが英語を身につけるメリットは5つあります。
外資系IT企業は給料が高い
外資系IT企業に勤める方の平均年収は約800万円といわれており、日本全体の平均年収である432万2000円の約2倍となっています。
そのため、ITエンジニアが英語を習得し、外資系IT企業に就職できるともらえる給料も自ずと上がるのです。
【【年収700万円以上の人は約半数(48.7%)が英語での日常会話や読み書きが出来ると回答しました。年収500万円から700万円未満の人では34.0%、年収500万円未満では22.4%となり、英語力と年収の明らかな相関が見られる結果となっています。】
また、CareerIndex年収・転職 実態調査をみてわかる通り、そもそもTOEICの点数と年収は相関するということがわかります。
最新の情報を得ることができる
最新のエンジニアの情報は日本語に翻訳されてないことが多いです。
最新の情報を手に入れたければ、英語の文献等を参考にしなければなりません。
逆に英語ができるだけで、最新のクローズドでしか発表されていないエンジニア情報を入手できます。
英語が話せると関わるエンジニアの数が格段に増える
日本と海外のエンジニアの母数を比べて見ましょう。
・日本 :81.9万人
・アメリカ:357.3万人
・中国 :327.3万人
海外のエンジニアの母数と日本のエンジニアの母数を比べてみると、明らかに海外エンジニアの母数が多いです。
そのため、「英語」と「プログラミング」を習得すれば、海外エンジニアともコミュニケーションを取ることが可能です。
「英語」は言わずもがな公用語ですし、「プログラミング」も海外でも必修科する動きがみられます。
ここで少し海外のプログラミング教育についてみてみましょう。
・エストニア:すべての公立高校でプログラミングの授業が選択できる
・イギリス:初等教育段階では、プログラミング言語「Scratch」を学ぶ
・フランス:15才から17才までの後期中等教育一般コースと技術コースにて、アルゴリズムとプログラミング教育が行われている
・フィンランド:2016年から小学校での必修科
・ハンガリー:2016年から小学校での必修科
・ロシア:初等教育でICTやアルゴリズムの授業
・アメリカ:初等教育ではScratch、中等教育ではJava,C/C++が使われている
・韓国:2007年に選択科目に必修化
・インド:初等教育から授業がある
海外の教育をみてわかる通り、日本より早い段階でプログラミング教育に力を入れています。
日本では2020年から初等教育で「プログラミング」が必修化されました。
今後を考えると、「プログラミング」と「英語」を扱うことができれば、海外エンジニアとの交流が増えること間違いなしです。
海外で働く選択肢がもてる
海外で働くメリットとしては、圧倒的に給料が高いことと、優秀なエンジニアと一緒に仕事ができることです。
実際に日本人エンジニアとアメリカ人エンジニアの給料を比べてみます。
✔︎日本:467万円
✔︎アメリカ:889万円
日本人エンジニアよりアメリカ人エンジニアの方が約2倍給料が高いですね!
また、”海外のプログラミング教育”で説明した通り、海外では日本より先に、早い段階からプログラミングの必修化が始まっているので、優秀なエンジニアも自ずと多くなっています。
プログラミング言語の理解がしやすい
プログラミング言語のほとんどは海外で作られています。
少し具体例を出してみます。
✔︎C++: デンマーク
✔︎Python: オランダ
実際にPythonの公式サイトをみてみましょう。
全部英語で書かれていますよね?
私たちは、プログラミング言語が英語から日本語に翻訳されて初めてプログラミングを学べます。
翻訳の表現がおかしい場合も、もちろんあります。
そのため、プログラミングの原文をそのまま英語で理解した方が、確実に正確な情報を得られるのです。
ITエンジニアはどのぐらいの英語力が必要なのか
「ITエンジニアに求められる英語力はどのぐらいなの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、TOEIC800点以上が好ましいです。
というのもITエンジニアがTOEIC800点以上取れれば、外資系ITエンジニアとして働けるからです。
実際に、大手外資IT企業である楽天株式会社では、入社までにTOEICの点数を800点以上とってくださいと書いてあります。
800点以上の点数を条件としている外資系IT企業は多かったです。
そのため、ITエンジニアが外資系IT企業で働くにはTOEIC800点ぐらいは必要だなと予想ができます。
ITエンジニアが英語を身につけるための勉強法
具体的な勉強法を紹介します。
ドラマで学習
まずはじめに、字幕付きのドラマで勉強しましょう。
エンジニアにおすすめのドラマは、シリコンバレーとソーシャル・ネットワークです。
✔︎シリコンバレー(Silicon Valley)
出典:どこか世間とズレている5人のプログラマーたちが繰り広げる全米熱狂の IT コメディ!/ドラマ『シリコンバレー』予告編
✔︎ソーシャル・ネットワーク
出典:映画『ソーシャル・ネットワーク』予告編
2つともプログラミングを題材としたドラマなので、IT英語を学べます。
IT英語はかなり専門的なので、意識して学習しなければ理解しにくいです。
そのため、最初のステップとしては、ドラマをみてIT英語を学ぶことをおすすめします。
アプリで学習
エンジリッシュとは、ゲーム感覚でIT専門英語を学べるアプリです。
英語を勉強するごとにレベルが上がる仕組みになっているので、ゲーム感覚でIT専門英語を学べます。
実際に体験してみましたが、IT専門英語の単語だけでなく、例文も掲載されていました。
手軽にIT専門英語を学べるのでおすすめです。
海外のメディアサイトを読む
海外のメディアサイトを紹介します。
TechCrunch(日本版あり)
TechCrunchとは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアのことです。
現在では、日本語版、英語版と中国版があります。
The Next Web
The Next Webは、テクノロジーを最大限に活用することを支援し、未来を保証するテクノロジーメディア企業です。
Toptal Engineering Blog
出典:Toptal Engineering Blog公式サイト
世界のTOP3%に入るフリーエンジニア、デザイナーをマッチングすると掲げる「Toptal(トプタル)」を運営するエンジニアブログです。
厳しい審査を通過したエンジニア、デザイナーが執筆しており、最高峰の技術ブログのひとつと言えます。
まとめ:ITエンジニアにとって「英語」は重要
今回はITエンジニアが「英語」を学ぶメリットについて書きました。
いかがだったでしょうか?
今後、海外のエンジニアが日本で働くことが当たり前になる時代も来るかもしれません。
実際にメルカリでは新卒エンジニアの9割は外国人採用ということも起こっています。
そのため、エンジニアにとっては「英語」を学ぶことでさらなる可能性が広がるのです。
最後にもう一度ITエンジニアが英語を身につけるメリットについてまとめてみます。
・外資系IT企業は給料が高い
・最新の情報を得られる
・関わるエンジニアの数が格段に増える
・海外で働く選択肢を持てる
・プログラミング言語の理解がしやすい