プログラマーのみなさんは「将来的にプログラマーの仕事がなくなる」ことをニュースや世間の噂で聞いたことがあるでしょう。
そこで今回の記事では、
と悩まれる方へ向けて書きました。
プログラマーとして今後も活躍したい人は是非一読ください!
記事のもくじ
プログラマーの仕事がなくなると言われる理由→AI!?
プログラマーの仕事がなくなると言われる理由は3つあります。
理由①:AIによる代替
AIによる代替により、プログラマーのみならず多くの仕事が無くなると言われています。
2013年、英オックスフォード大学のAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が行った予測をご存知でしょうか。
「THE FUTURE OF EMPLOYMENT」によると、20年後には米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されると予測したのです。
世界的に有名なGoogleやAmazon、Microsoftなどの大手企業も、巨額な資金を投資してAI研究・開発を行っています。
AIがプログラマーの仕事をどれほど行えるようになるかは定かではありませんが、代替できるようになるのは近い未来かもしれません。
理由②:デザインツールなどの発達による仕事の簡略化
システム開発は、プログラマーが仕様書通りにコーディング(プログラマーがコードを書くこと)することによって作られますが、その「コーディング」が自動化されつつあります。
現状はプログラマーの仕事を代替するほどではありませんが、Webサイトのコーディングの自動化がすでに可能になっています。
通常Webサイトのを作るとき、デザインを先に作成してからコーディングをするのですが、例えばSTUDIO株式会社が提供するデザインツールの「STUDIO」を使えば、作成したデザインをボタン1つを押すだけで簡単に素早くWebサイトとして公開することができます。
つまり、このデザインツールを使うことで「コーディング」の作業は必要なくなるため、Webサイトの作成は特にプログラマーでなくても行えるようになるということです。
理由③:オフショア開発により求人減少
オフショア開発とは、ソフトウェア開発やシステム開発などの業務を自国より人件費やコストの安い海外へ委託することです。
オフショア開発が広まる理由は、SEが仕様書を的確に作成すれば、誰がコードを書いてもほぼ同じような仕上がりになるためです。
よって企業はコストの高い日本人に業務を依頼するよりも経済格差によりコストのかからない海外へ委託します。
このため、プログラマーの仕事が“日本から”なくなる可能性があるのです。
プログラマーの仕事はなくなるの?→いいえ、すべてではありません。
そもそも「プログラマー」の業務は多種多様です。
前述ではプログラマーの仕事が消える可能性を示唆しましたが、プログラマーのすべての仕事は消えません。
すべての作業をAIで行えないため
あらゆるすべての作業をAIで行うことはできません。
例えば、人間に唯一与えられたクリエイティビティはAIが行うのは現状不可能です。
現段階のAI技術では主に業務効率化のために取り入れ、肝心な部分や管理などはやはり人の手で行うほかありません。
また、AI開発には莫大なお金がかかります。
実はAI開発は人間の子供と同じように育成する必要があり、質の高いAIを作るためには大量のデータが基盤になります。
実際に、データ量が多いほどAIは賢くなっていきますが、その分育成コストも高まります。
このため、近い未来においてプログラマーの仕事がすべて奪われることはありません。
具体的に無くなる仕事とは?
プログラマーの仕事といっても多くの種類があります。
- パターン化できる仕事
- マニュアル化できる仕事
- テンプレートを貼っただけのサイト制作
- 単純なコードを書き写すだけの仕事
このように、単純作業の仕事や特別なスキルがなくてもできる仕事はAIによって代替できると考えられているため、近い未来なくなるでしょう。
残り続ける仕事とは?
- クリエイティビティを必要とするデザイナー
- AI開発者・管理者
独創的なデザインを生み出すフロントエンジニアになることができれば仕事を失うどころか、誰からも評価されるようになるため、第一線で活躍できるでしょう。
理由は、AIにはこの何か新しい物を生み出すことはできないからです。
こういった唯一無二のポジションを勝ち取ることができれば生き残る確率は高いです。
また、AI技術者の需要は年々高まっており、世界的にもAIエンジニアが不足しています。
これは日本においても同様であり、経済産業省が先端IT人材としてAIエンジニアを認定しており、国家レベルでAI人材を増やそうしています。
クラウドソーシングの案件からも見てもわかるとおりAIエンジニア案件は増え続けています。
AIエンジニアになりたい方は以下の記事をチェックしてみて下さい!
プログラマーとして仕事をなくさないためにすべきこと
プログラマーとして仕事をなくさないためにすべきことは4つあります。
需要の高い言語を学習する
需要の高い言語を扱えることによって、仕事に困ることはありません。
理由は、大手を中心とした多くの企業が需要の高い言語を扱える人材を優先して採用しているからです。
プログラミング言語は1000種類以上あると言われていますが、言語によってはスペックや優劣はあります。
以下では特に人気・需要の高いプログラミング言語を紹介します。
python
Pythonは主にAI開発やビックデータなどによく使われる言語です。
AI開発者になればAIによって仕事がなくなることを心配する必要はありませんね。
Pyhonの特徴は処理速度が速く、コードも見やすく書きやすいので、近年特に人気の高い言語です。
また、汎用性が高くAI開発以外にもアプリケーションの開発なども行えます。
詳しくは以下の記事からどうぞ!
Go
Googleによって開発されたGo言語は、主にブロックチェーンやツールの開発、Webサーバーでの活用などに使われます。
ブロックチェーンはビットコインの中核となる「取引データ」技術のことを指し、簡単に言うと情報の分散やセキュリティ能力の向上ができます。
求人検索エンジン「スタンバイ」によると、プログラミング言語別年収ランキング2018でGo言語が1位になっています。
理由として考えられるのは、いまだにGo言語を扱える人材がすくなく人材価値が高いからです。
また、国内でもインターネット企業を中心に普及し始めてきており、需要が高まってきている言語です。
Swift
Appleが2014年に公開した新しいプログラミング言語です。
特徴はAppleのiOS 7以降、OS X version 10.9以降のOSを搭載しているデバイスのすべてのアプリケーションをSwiftで開発することができます。
また、実行結果がリアルタイムに可視化されるといった特徴をもちます。
初心者でも学びやすいように作られており、将来性が非常に高い言語です。
コミュニケーション能力を高める
システム開発をする場合はチームで行うことが多いため、プログラマーは高いコミュニケーション能力が必要になります。
また、フリーランスとして働く場合も同様にコミュニケーション能力は必要であり、コードを書く以前に顧客の要望をしっかりとくみ取らなければなりません。
プログラマーはコミュニケーション能力は必要でないと思われがちですが、役職が上がるにつれプログラミングコードを自分で打ち込むよりも、仕様書を書いたり、顧客の要望を聞いたりなど、コードを書くこと以外のスキルも必要になります。
常に新しい情報を入手する
常に新しい情報を得ることはプログラマーとして当たり前のことと言ってもいいでしょう。
理由は、IT技術は時代の流れと共に変化するからです。
例えば開発を円滑に進める「フレームワーク」や「ライブラリ」など日々新しい技術が生まれ、また改善されています。
IT人材としてこういった新しいことに対応できないことは致命的であり、第一線で活躍するのは難しいでしょう。
したがって、常に新しい情報を得るようにしておきましょう。
英語学習をする
英語の話せるプログラマーは非常に重宝されるでしょう。
理由は、先ほど「常に新しい情報を入手する」ことが必要だと述べましたが、プログラミングの最新情報は英語で公開されるので、遅れをとらないためには英語での情報収集が必要になります。
日本語で出回るほとんどの情報は英語を基盤に翻訳したもので、日本で出回っている情報は英語で出回っているものの一部に過ぎません。
さらに、PHPやJAVAなど以前から認知度の高い言語は日本語でも十分に情報が出回っていますが、比較的新しくい言語の「GO」や「Swift」などは英語による情報がほとんどです。
また、プログラマーはオフィスを必要としないリモートワークによる働き方が可能な職業です。
特に将来ノマドワーカーとして、海外で働きたい方は英語を身につけておくと良いでしょう。
まとめ:プログラマーの仕事はなくならないが対策は必要
以上の通り、プログラマーの仕事はなくなくなりませんが、一部の仕事はAIによって奪われることは間違いありません。
その仕事の特徴は、マニュアル化、パターン化できる単純な仕事です。
実際にIT技術の発達はものすごいスピードで進んでおり、あなたの仕事がなくなるのは明日かもしれません。
今の仕事に思い当たるふしのあるかたは、対策をしましょう。
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