エンジニア界隈にいる人であれば、
「海外のエンジニアの平均年収は日本より高い!」
という言葉を耳にしたことはありませんか?
特にアメリカの年収は日本の年収より2倍高いことで有名です。
そこで今回は国別のでエンジニア職の年収を徹底比較してみました。
海外就職に興味がある方は必見です!
記事のもくじ
海外のエンジニアの平均年収を国別に徹底比較
日本ではIT人材の平均年収は467万円と言われております。
これから、IT大国で有名な6カ国をIT事情も含め比較していきます。
ぜひ海外就職に興味がある方は参考にしてみてください。
中国
中国のエンジニアの平均年収は200万円です。
中国大手IT企業のHuaweiで、エンジニア初任給の平均月収を40万円にする施策をするなど、中国のIT企業ではエンジニアの年収が平均年収より高いという事例が多くあります。
★中国のIT事情
中国ではIT人材不足ではありますが、AI技術はかなり進歩してきています。
特に、中国ではAI技術の発達によりモバイル決済が盛んになってきています。
【中国国内のモバイルインターネット利用者数は10億人といわれるが、うち90%がモバイル決済のユーザーだという。】
なんと、中国では約9億人の人がモバイル決済を利用しているのです。
また、モバイル決済で有名なのが、アリババの「支付宝:Alipay」(アリペイ)とテンセントの「微信支付:WeChat Pay」(ウィーチャットペイ)の2つです。
この2社だけで中国市場の約9割を占めています。
アメリカ
アメリカのエンジニアの平均年収は857万円です。
年収が高い理由としては、アメリカでは大学でコンピューターサイエンスを学んでいないとエンジニアになれないからです。
また、アメリカは能力主義社会なので、自分に能力があればある分だけ年収も上がる仕組みになっています。
★アメリカのIT事情
アメリカでは政府自体がIT教育にかなり力を入れています。
多くのIT企業が短期間で成長し、人々の生活を劇的に変えていくのを目の当たりにした人達は徐々にプログラミングの重要性に気づき始め、ついには政府までもが動き出しました。オバマ大統領はアメリカ国民に向けて次のように語りかけています。
「コンピューターを勉強することはあなたの未来のためだけじゃないんだ。アメリカの未来がかかっている。」
この記事をみてわかる通り、アメリカではオバマ大統領がプログラミングを学ぶことを促しております。
また、アメリカでは「プログラミング」を学ばないと就職しにくいという現状もあります。
Time誌のデジタル部門の責任者を務め、現在はPubMaticというスタートアップの代表を務める、Kirk McDonaldさんは大学生に向けて次のような厳しいメッセージを投げかけています。
「あなたが夢見る仕事がマーケティングや営業で、プログラミングがあまり必要ない部署だったとしましょう。でも会社全体がどのように機能しているかあなたが理解できないようであれば、私があなたを雇うことはないだろうし、おそらくこう考えるのは私だけではないと思います。」
要約しますと、アメリカの企業はITリテラシーがない人を雇わないということです。
台湾
台湾のエンジニアの平均年収は230万円です。
エンジニア職にしてはかなり低いなと感じますが、そもそも台湾の1年目の平均年収は2万4758元(9万1629円)なので他の業種より高い印象があります。
★台湾のIT事情
【台湾は、2023年までに「アジアン・シリコンバレー・ビジネス・ゾーン」を開設し、IoT分野のビジネス活性化に向けて積極的な取り組みを行っています。】
台湾ではITに力を入れており、台湾をアジアのシリコンバレーにしようという動きも見られます。
また、「Invest Taiwan」という政府運営サイトで、「IT企業の人材獲得を台湾の財務省が支援していく方針である。」
と述べられていました。
政府がITに力を入れていくということが見て取れます。
タイ
タイのエンジニアの平均年収は97万円です。
バスの運転手や大工の年収は25万円を切るのでタイのエンジニア職はエリート層ということが分かります。
★タイのIT事情
現在のタイではスマートフォンを持っていないと社会が成り立たないところまできています。
タイのスマートフォン普及率は2017年に70%を優に超えており、なんと1日に平均8時間インターネットを見ているという結果もでています。
シンガポール
シンガポールのエンジニアの平均年収は624万円です。
他の国よりやや高い印象がありますが、シンガポールは住居がかなり高くて有名なため、妥当な年収だと思います。
★シンガポールのIT事情
シンガポールは特に、IT技術を交通分野で使っています。
近い将来スマートフォンだけで、乗車券や運賃をすべてインターネットを経由して決済し、家を出てから目的地までシームレスに到着できる、そうした未来が想定されています。
韓国
韓国のエンジニアの平均年収は約200万円-約300万円の間です。
韓国ではIT技術者より金融関係の職種の方が年収が高かったです。
★韓国のIT事情
韓国のIT事情として有名なのが、小中高のデジタル教科書の導入です。
そのデジタル教科書の取り組みの際力を入れているの多言語化だそうです。
海外でエンジニアとして働くにはどれぐらいの英語力が必要なのか
海外でエンジニアとして働く時には英語で議論する場面や、外国人クライアントに対してプレゼンすることもあるので、「リーディング」「スピーキング」「リスニング」「ライティング」の4つを身につける必要があります。
TOEICの点数を参考にしたい人もいるとは思いますが、TOEICの点数よりも実際にビジネスの場で使える英語の方が必要になってきます。
そのためには、海外に留学したり、日本にいるうちからビジネス英会話を身につけることをオススメします。
また、ビジネス英会話でも特にIT専門英語が必要になってくるので、開発の現場で使える英単語・イディオム・英文を学べるアプリであるエンジリッシュを隙間時間に勉強することもオススメです。
日本より海外でエンジニアとして働いた方が年収が高いのか
日本より海外でエンジニアとして働いた方が儲かり、年収が高くなると一般的には思いますが、物価という概念を考慮に入れて考えると一概に海外のエンジニアの年収が高いとはいえません。
例えば、エンジニア職の年収が今回一番高かったアメリカですが、実際に日本の日常品とアメリカの日常品を比べてみます。
チョコレート:日本が100円に対しアメリカでは250円程度 トイレットペーパー:日本が300円に対しアメリカでは600円程度
日常品だけを比べてみると、日本よりアメリカの物価の方が約2倍高いということがわかります。
アメリカのエンジニアの平均年収は日本の約2倍ありますが、物価も約2倍高いので一概に年収が高いとはいえません。
そのため、年収だけでなく物価やその国の税金事情などもしっかり調べておきましょう。
海外でエンジニアとして高年収を得るために必要なスキル
海外でエンジニアとして働き、高年収を得るために必要なスキルは「英語」と「プログラミング」は当然ですが、異文化理解も重要になってきます。
文化の違いによって、衝突したり、相手をうまくモチベートできなかったりすることもあるからです。 例えば、フィリピンを少し例に出してみます。
フィリピンでは口笛をしながら仕事をしたり、時には歌を歌いながら仕事をする人もいます。
日本人にとってはこの光景をみて奇妙に思う人もいるかもしれません。
しかしこれに対して相手に怒っていてはいい関係で仕事ができません。
その国の異文化を理解することは海外で働く上で一番重要なスキルと言えるのではないでしょうか?
まとめ:海外のエンジニアの平均年収はどの国も他の職種より高め
各国のエンジニアの平均年収をみてきましたが、どの国でも日本と同様にエンジニアはその国の平均年収より高い職種であるということがわかりました。
全世界でプログラミングスキルをもった人は求められています。
日本でも海外でも需要が高く、高年収を得られるエンジニアは目指す価値のある職種ですね。