日本国内でエンジニアのレベルが高い企業が多数ありますが、その中の一つに楽天が挙げられます。
数多くのサービスを展開する企業で、サービス開発の裏側にはレベルの高いエンジンが隠れているでしょう。
今回は楽天が公開する求人からエンジニアのレベルを推測し、将来的に転職するチャンスがあるのかどうかについてもご説明します。
記事のもくじ
楽天で現在求められている8種類のエンジニアとそのレベル
楽天の求人を参照してみると以下のとおり大きく分けて8種類のエンジニアが募集されています。
ポジション採用であるため、それぞれのエンジニアについて細かく募集要項が掲載されている状況です。
こちらの内容を踏まえてエンジニアのレベルを考察していきます。
プロデューサー
プロデューサーはエンジニアの中でもマネジメント職として募集されています。
一般的にマネジメント職には高レベルのマネジメントスキルが求められていて、楽天においても例外ではありません。
例えば、以下のスキルや経験が求められます。
- マネジメント全般
- 開発での品質管理
- 開発プロジェクトでのリーダー
- 各種プロジェクトマネージャー
- 各種PMO
また、プロジェクトに対応するためにアジャイル開発の経験やプロダクトマネージャの経験が必要とされる場合があります。
他にも、楽天の中でも金融部門では金融に関するスキル、製品開発の部門では工学の博士号などが必要です。
エンジニアとしてのスキルは必要ですが、プログラミングなどよりも高いレベルのスキルが求められます。
アプリケーションエンジニア
各種アプリケーションを開発するエンジニアで、一般的にイメージされるエンジニアやプログラマが該当します。
開発に関するスキルが必要とされますが、開発に関するスキルにも幅があり、例えば以下のスキルが必要です。
- Java・PHP・Pythonなど各種プログラミング言語
- オープン系システムの設計
- スマートフォンアプリ開発
- コードレビュー
基本的にはエンジニアとしてプログラミング言語のスキルが必要です。
ただ、プログラミングのレベルについて具体的な記述はなく、基本的な部分を理解していれば最低限はよいと考えられます。
ただ、ポジション採用となるため「スマートフォンアプリ開発」「特定のフレームワークを利用した開発」など、経験が重要視されるようです。
また、エンジニアでありながらコードレビューを中心とした品質管理のスキルが求められていて、単純な開発だけではなく開発理論のレベルを高めておくとよいでしょう。
インフラエンジニア
楽天のシステム全般を支えるインフラを担当するエンジニアです。
ユーザ向けに公開されている部分のみならず、社内で利用するインフラについてもエンジニアも求められています。
インフラの定義は幅広く、ネットワークやデータベースなどが含まれていて、スキルとしては以下が必要です。
- ネットワーク設計
- ロードバランサの管理
- SQL Server・MySQL・SolidDBなどのデータベース
- Amazon AWS・Microsoft Azureなどのクラウドサービス
エンジニアとして取り扱う製品が具体的に示されているため、その製品に関するレベルの高いスキルがあれば転職しやすいでしょう。
特にデータベースやクラウドサービスは特定の製品に特化しやすいため、ある程度のスキルや実務経験があれば対応できるレベルです。
また、近年はインフラの自動化がトレンドとなっているため、楽天においても自動化の設計や自動化ができる、レベルの高いエンジニアも求められています。
セキュリティエンジニア
現在はシステムのセキュリティが非常に重要視されているため、楽天でもセキュリティ専門のエンジニアが募集されています。
セキュリティを高めるためのエンジニアはもちろん、攻撃者を想定したテスト担当者も求められていて、非常にレベルの高い求人です。
セキュリティエンジニアは実務経験を積むのが難しく、その点で以下のような求められているスキルや経験が壁になるでしょう。
- ペネトレーションテストの設計や実施
- インフラに関する深い理解
- 脅威モデリング方法論
- セキュリティインシデント対応・管理
- ログ分析
なお、実務経験をフォローするためにCISA やCISSPなどセキュリティに関するレベルを証明できる資格取得が役立ちます。
資格はスキルを客観的に証明することができるため、高いレベルのエンジニアであることの証明に取得しておいてもよいでしょう。
また、セキュリティは金融などの分野で特に重要視されるため、業界知識や業界のシステムに関する経験があれば評価されます。
データサイエンティスト
データサイエンティストはビックデータ解析など、データを収集したり解析したりする業務が中心となるエンジニアです。
近年は多くの企業でデータ分析などが重要視されていて、楽天でも転職者向けの求人が多く公開されています。
新しいエンジニアでありその定義は曖昧な部分がありますが、以下のようなレベルのエンジニアが求められています。
- 統計学・ディープラーニングの実務経験
- Java・Pythonなどの汎用言語による強力なソフトウェア開発
- 強化学習・統計的機械学習・カテゴリデータ分析
- データアナリスト・データサイエンティストとしての勤務
- 各種データベース
- データ分析の自動化
概ねデータ分析に関するスキルが求められていて、それぞれ高レベルなものが必要です。
座学だけではなく、実際にレベルの高い環境で勤務してきた実務経験が重要視されます。
なお、データサイエンティストはプログラミングしたりデータベースの操作をしたりするため、これらについても最低限のレベルは習得しなければなりません。
プライバシーガバナンス
プライバシーガバナンスはほぼエンジニアではなく、社内の規制やガイドラインなどを作成する役割です。
アプリケーションの開発などは担当しないものの、IT統制などが必要となり、レベルの高いエンジニアが求められています。
ただ、求人を確認してみるとエンジニアとしてのレベルはほどほどに、以下のようなスキルが示されています。
- ISO2700シリーズ・PCI DSS・NISTなどのITセキュリティ標準
- ICTとセキュリティ
- システムとソフトウェアの開発プロセス
- 法務・コンプライアンス
- 情報セキュリティ
一般的なエンジニアとは異なりレベルの評価が難しいため、詳細なレベルの評価については割愛します。
テクノロジーマネジメント
聞き慣れないエンジニアではあり、内容としてはIT戦略の立案などを担当します。
一般的にはエンジニアではなくコンサルタントとして募集されるような内容です、非常に高いレベルのエンジニアでなければ条件にマッチしません。
プロデューサーとは異なりテクニカル・マネジメントどちらも高いレベルが求められていて、例えば以下のスキルが必要です。
- プラットフォームの開発・デリバリー。運用に関するマネジメント
- チームメンバーの雇用・コーチング・キャリア開発
- 要件定義からシステム開発・テストまでの方法論
- KPIやSLAの定義や追跡・評価
エンジニアの募集ではありますが、レベルの高さから他のエンジニアとは一線を画しています。
求められるスキルもエンジニアではなくコンサルタント寄りであるため、こちらもレベルの評価は割愛します。
開発サポート
開発サポートは聞き慣れない言葉かもしれませんが、開発における予算の管理や人員の調整などを担当します。
業務としてはエンジニアから離れていますが、正確な予算を算出したり人員を確保したりするために、エンジニアとしてのスキルが必要です。
例えば、以下のスキルや経験が求められます。
- 会計学・経済学・ファイナンスなどの博士号
- 予算やフォーキャストの管理
- データ分析
- 経営企画・経営戦略・管理会計・財務会計
また、経営に関わる重要な資料などを作成する必要があるため、TOEICは800点以上が基本など英語のスキルも必要です。
他にも、品質管理のために開発状況を監視したり検証を自動化したりする仕組みを検討するなど、開発をうまく進めるための仕組み作りに関するスキルも求められます。
未経験からでも楽天に就職するチャンスはある!
ご説明したとおり、楽天のエンジニアは幅広いレベルで求められています。
「経験が豊富でレベルが高い人だけ」との印象があるかもしれませんが、求人を踏まえるとそんなこともありません。
未経験からでも楽天に転職するチャンスはあるため、続いてはその理由についてご説明します。
募集要項には一般的な内容も多い
上記でご紹介した「楽天のエンジニア募集要項」では専門的なスキルが幅広く求められています。
楽天らしく難易度の高いスキルが募集されているため「楽天のエンジニアはレベルが高い」といえるでしょう。
ただ、募集されているエンジニアの種類は数多くあり、それらの中には一般的なものも含まれます。
このようなエンジニアが募集されている状況を踏まえると「高いスキルのエンジニアだけが求められている」とは言い切れません。
一般的なスキルのエンジニアや特別な経験を持たないエンジニアが求められています。
楽天のエンジニアは特筆すべきスキルを持つ人が求められていますが、そうではない人も求められてると理解しましょう。
最低でもビジネスレベルの英語が求められる
一般的なレベルのエンジニアも求められているとご説明しました。
ハイレベルな人材だけではなく一般レベルの人材も求められているため、楽天に転職するチャンスは多くの人にあります。
「自分はハイレベルな人材ではない」と楽天への転職を諦める必要はありません。
ただ、注意点として楽天は社内公用語に英語を採用しています。
そのため、テクニカルな部分では問題がなくとも、言語の部分では十分なスキルが必要です。
特に楽天の求人を確認してみると「標準(ビジネスでのやり取りができること)」のように定義されています。
一般の人が思い描く「標準レベル」と楽天が想い描くものには差があると感じられるため、この点は注意すべきです。
「標準レベル=初級レベル」ではなく、「標準レベル=中級レベル」と理解しておけば大きな齟齬はないでしょう。
なお、求人の中には標準以上のレベルが求められるものが含まれています。
例えば海外の拠点に出向くものやグローバルプロジェクトと思われるものです。
テクニカルは観点では一般的なエンジニアが求められていますが、英語力の観点では一般的なイメージよりも高くなっています。
エンジニアとして自分自身で成長する必要がある
楽天はポテンシャル採用で将来的な伸びしろに期待している部分が見受けられます。
充実した教育制度などが用意されているため、これらを利用してエンジニアが自分自身で成長するのです。
日系の企業は、事前に用意した教育計画に沿って人材を育成する傾向にあります。
全員が同じように研修を受けて、近いレベルを持つエンジニアを目指す仕組みです。
個人の裁量で研修を受けられる仕組みを導入してる場合もありますが、ある程度はレールがひかれている企業が多いでしょう。
しかし、楽天はこのような方針ではなく、会社の制度を利用して自分自身で研修を受けるようです。
自分がアサインされているプロジェクトやポジションを踏まえ、必要な研修を受けスキルアップを目指します。
この状況が意味するのは「誰でも転職できる可能性があり、働き出してから結果を残す必要がある」ということです。
レベルの高いスキルを持って転職できなかったとしても、成長できれば活躍できる可能性が十分にあります。
楽天でも通用するレベルのエンジニアになりたいならKredo
楽天に転職するためにはエンジニアと英語の両方のスキルが必要です。
続いてはこれらのスキルをまとめて取得できるプログラミングスクールであるKredoオンラインキャンプをご紹介します。
基礎から応用までエンジニアとしてレベルアップ
プログラミングスクールの中でも、基礎から応用まで幅広く対応しています。
授業がレベル分けされているのではなく、エンジニア未経験でもスキルアップできる仕組みです。
「プログラミングなど未経験で学べるか不安だ」という人でも心配ありません。
プログラミング未経験であっても、楽天のエンジニアとして転職できるようにカリキュラムが整っているのです。
実際、Kredoを選択する人の大半は、プログラミング経験者ではなく未経験者です。
プログラミングを習得できるか不安を感じながら通われる人が多いですが、同じような心境の人は多く心配はいりません。
英語の授業で海外並みのスキルを習得
国内のプログラミングスクールでありながら、授業はすべて英語で行います。
英語中心の授業ではなく、すべてが英語である点がポイントです。
すべて英語の授業だと聞くと「自分の英語スキルでは授業についていけない」と感じるかもしれません。
しかし、Kredoでは英語初級者を想定したカリキュラムを用意しているため、特に心配は不要です。
例えば、プログラミングに必要な英単語を学ぶために、ボキャブラリーを増やす授業があります。
プログラミングに関する英単語など理解できていない人が大半であるため、まずはボキャブラリーを増やす仕組みです。
また、そもそも英語を学びたい人に向けて、一般的な英語の授業も実施しています。
このようなカリキュラムであるため、Kredoは英語初級者も多く利用しています。
楽天にエンジニアとして転職したいならば英語が重要となるため、Kredoならばまとめて習得可能です。
高密度でモチベーションを保った授業
「平日4時間×3ヶ月」の高密度なカリキュラムとなっているため、モチベーションを保って学習できます。
他社では6ヶ月で24レッスンなど少ないところも存在するため、それと比較すると非常に高密度な授業です。
授業が少ないと、分からない部分が解決できないなどモチベーションが下がってしまいます。
また、学習が間延びしてしまうことで成長を感じにくく、この点でもモチベーションが下がりかねません。
しかし、Kredoならば非常に高密度なカリキュラムであるため、常に自分を高めながら学習に取り組めます。
もちろん、高密度であるため負担はかかりますが、自分を成長させるために必要なチャレンジだと捉えて頑張るとよいでしょう。
まとめ:IT×英語の習得で楽天レベルのエンジニアも目指せる
楽天のエンジニアがどのようなレベルであるのか求人から考察してみました。
実際に働いているエンジニアのレベルとは差があると思われますが、レベルの高い人材から一般的な人材まで幅広く求められています。
「楽天といえばレベルの高いエンジニアの集まり」とのイメージがあるかもしれませんが、実態としては異なるため注意しておきましょう。
エンジニアとしてはレベルの高い人だけが求められているのではありませんが、注意したいのは英語のレベルです。
楽天は社内公用語が英語であるため、英語については最低限、ビジネスレベルが求められています。
会話ができなければ転職するのも難しいため、楽天への転職にチャレンジするにはITと英語の両方が必要と考えましょう。
なお、楽天への転職を目指してITと英語の両方を習得したいならば、英語で学べるプログラミングスクールであるKredoをご検討ください。
英語初級者・プログラミング未経験者でも、楽天へのチャレンジができるだけのカリキュラムをご用意しています。