ITが普及し市場が広がるなか、ITエンジニアを目指す方も増えてきていると思います。
しかし一概にITエンジニアといっても、どんな種類がありどんな仕事をしているのか、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ITエンジニアの種類と仕事内容、そしてITエンジニアになるための方法についてご紹介します!
記事のもくじ
ITエンジニアとは?
ITエンジニアとは、Information Technology(情報技術)に携わる職種の方達の総称です。
理系出身者の仕事だと思われがちですが、実はITエンジニアは文系でもなりやすい職業です。
ITエンジニアの中には、ITスキル以外にもコミュニケーション能力や文章力などのスキルが必要とされる職種もあるためです。
また、未経験でも知識やスキルを身に付ければ希望職に就職できることも多いので、転職しやすい職種でもあります。
ITエンジニアの種類14職種
一概にITエンジニアとは言っても、その中にはたくさんの種類があります。
広く一般的に「エンジニア」と呼ばれているのは、実はほとんどの場合「システムエンジニア(SE)」のことです。
ITエンジニアにはどんな種類あるのか、どんな仕事をしているのか。
ITエンジニアを目指す方は、自分がなりたい職種をイメージしておきましょう!
1. システムエンジニア(SE)
システムエンジニアとは、コンピュータやスマートフォンなどのITシステムの開発において、設計や構築を担当する人です。
クライアントとの打ち合わせを通じて要件定義をし、設計・開発・テストまでを一貫して設計し進めていきます。
クライアントの要望を正確にシステムに落とし込むために、幅広いIT知識と同時にコミュニケーション力や読解力が必要となります。
論理的な文章力も必要になるので、システムエンジニアには意外と文系出身の方が多いです。
広く「エンジニア」と呼ばれているのはこのシステムエンジニアですが、実はシステムエンジニアの中にもたくさんの種類があります。
下記で他のシステムエンジニアについてご紹介します。
2. データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアで、システムエンジニアの一種 です。
データベースを扱う様々な製品に精通している必要があります。
3. ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、情報通信網(コンピュータネットワーク)の設計・構築・運用・保守を行います。
こちらもシステムエンジニアの一種です。
データ通信やインターネットに関するさまざまな技術(ルータ、スイッチ、DNS、メール、ファイアウォールなど)に精通し、ネットワークシステムの構築を行うことが主な業務です。
4. インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、コンピュータシステム全体のサーバーの機器設定や置き場所、数など大きな枠組みを設計するエンジニアです。
データベースエンジニアやネットワークエンジニアと協業することも多いです。
5. セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティを専門に、システム上のセキュリティについて企画・設計・実装・テスト・運用といった一連の業務を行います。
こちらもシステムエンジニアの一種です。
ITが普及した現代では、個人情報の管理などセキュリティの知識技能は業界を問わず重要視されています。
セキュリティの知識技能を十分習得することができれば、幅広いキャリアアップの選択が期待できます。
6. 制御・組み込みエンジニア(エンベデッドエンジニア)
制御・組み込みエンジニアは、パソコン以外の機器に組み込まれているファームウェア(制御用のソフトウェア)の設計・開発を行います。
こちらもシステムエンジニアの一種です。
パソコン以外の機器とは、具体的にガラケーや電子手帳、家電製品や産業用機器などです。
それらはすべてファームウェアによって動作を制御する情報処理を行っています。
しかし、パソコンと違い処理能力が高くなく、独自の技術が求められるので、重要な分野ながら慢性的に人材不足だと言われています。
7. プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアなどが作成した仕様書・設計書をもとに、機能を実装していくエンジニアのことです。
プログラミングやコーディングだけを行う場合、コーダーと呼ばれる場合もあります。
また、対応するシステムや使用する言語によって「ソフトウェアエンジニア(ソフトエンジニア)」、「アプリケーションプログラマー」、「Webプログラマー」、「制御・組み込みプログラマー」など、専門的に分化しています。
8. マークアップエンジニア
マークアップエンジニアとは、HTML / CSSを使ってコーディングをするエンジニアです。
Webデザインを中心とする業務を行っており、コーダーやwebデザイナーと呼ばれることもあります。
後述するフロントエンドエンジニアもWebサイトを制作するエンジニアですが、マークアップエンジニアはHTML(Hyper Text Markup Languag)という厳密にはプログラミング言語ではないものを使用します。
そのため、マークアップエンジニアとフロントエンドエンジニアは厳密には区別されます。
9. フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、HTML / CSSの他、フロントエンドの言語(JavaScript)やフレームワーク(Vue.js, Reactなど)を用いてWeb制作をするエンジニアです。
近年、スマホの普及などによりフロントエンドエンジニアの需要は高まり続けています。
マークアップエンジニアの方が難易度は低いですが、将来性を考えるとフロントエンドエンジニアの領域まで習得するのがオススメです。
また特徴として、技術力だけでなく、デザインスキルも必要である場合があります。
10. プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャとは、システムの開発を行う際にリーダーとしてプロジェクトのまとめ役をする人です。
予算や人員、スケジュールの管理などを行う、プロジェクト全体の責任者でもあります。
システムエンジニアやプログラマなどを何年も経験し、いくつもの開発プロジェクトを経験した人が就任するのが一般的です。
エンジニアとしての豊富な知識と経験が必要なだけでなく、プロジェクトを円滑に推進するためのマネジメント力も必要になります。
11. セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、エンジニアとしての専門知識を持ちつつ、営業をメインとする職種です。
営業スタッフに同行し、クライアントに技術的な話や交渉調整のアドバイスをしながら、導入を提案・販売していきます。
普通のセールスマンより技術情報に詳しく、クライアントと技術用語を使って仕事の話を進めると共に、逆に技術用語に詳しくない担当者へはわかりやすく説明できる必要があります。
12. フィールドエンジニア
フィールドエンジニアとは、クライアント先のサーバーやパソコン、プリンターなどの機器の設置・設定・運用・保守を行うエンジニアです。
クライアント先に常駐する場合や、都度クライアント先に出むかう場合もあります。
トラブルが発生すると昼夜を問わず対応しなければならないこともあります。
13. 社内SE
社内SEとは、社内のシステム管理を担うエンジニアです。
社内のITシステムやITインフラの提案・構築・開発・導入を行ったり、社内からあがってくるIT関連の質問に対してサポート対応したりと、企業によって対応範囲はさまざまです。
対クライアントではないため、無理な納期や要求に悩まされるケースはあまりない反面、技術力を磨く機会が少ない可能性があります。
14. ブリッジSE
ブリッジSEとは、プロジェクトを国外の開発拠点に外注するオフショア開発の際に、国内のプロジェクトチームと国外のエンジニアとの橋渡し役を行うエンジニアです。
フィリピンやインドなどの開発拠点に駐在する場合もあります。
ビジネスレベルの語学力や、文化の違いや国民性の違いなどを受け入れて対応する柔軟性が求められます。
要求レベルの高さや海外勤務の必要性などから、一般的なシステムエンジニアよりも年収は高めになる傾向にあります。
様々な種類のITエンジニアになるには?
先ほどITエンジニアの種類をご紹介しましたが、では、実際にITエンジニアになるにはどうすればいいのでしょうか?
ITエンジニアとして働くには、IT企業に就職したり、企業の情報部門に配属されたり、フリーランスとして独立したりと、いろいろな方法があります。
しかし、そのためには専門的なITの知識やプログラミングの技術を身につけなければなりません。
ITスキルを身につけるためには、独学で学んだり、大学や専門学校へ行ったり、プログラミングスクールに通うなどの選択肢があります。
しかし、「これからITエンジニアを目指す人」に圧倒的におすすめなのが、スクールへ通い学習することです。
次の章では、スクールで学習するメリットについてご説明します。
様々な種類のITエンジニアの職種を目指すならスクールがおすすめ
ITスキルを身につけるための勉強方法は、独学、専門学校、プログラミングスクールなどがあるとご紹介しました。
それぞれの学習方法にメリット・デメリットはありますが、これからITエンジニアを目指したい、ITを勉強したいという方には、スクールがおすすめです。
ここではスクールで学習するメリットを3つご紹介します。
挫折しにくい
独学でプログラミングを学ぶ人のうち、なんと9割が途中で挫折すると言われています。
その一番の原因が「エラーが出た際に自分一人では解決できない」ということです。
しかしスクールに通えば、分からないところをすぐ講師に聞き、解決できるので、挫折する確率が大幅に低くなります。
就職や転職がしやすい
スクールで通うメリットとして大きいのは、就職・転職のしやすさです。
スクールにはIT企業とのコネクションがあり、多くの卒業生がスクール経由でIT企業に就職しています。
独学の場合、自分で企業とのコネクションを作らなければならず、エージェントを介したとしても、エンジニア経験者も利用しているため、競争率が高くなります。
よって、スクールに通った方が、就職、転職の難易度は大幅に下がります。
一緒に学ぶ仲間ができる
スクールには同じ志を持った人たちが集まるため、共に切磋琢磨していく仲間に出会えます。
独学やオンラインでは一人孤独に勉強しなければいけませんが、仲間と共に勉強することでモチベーションを保ちながら学習することができます。
まとめ:種類豊富なITエンジニアの職種を理解して自分に合った道に進もう!
いかがだったでしょうか?
ITエンジニアには様々な種類があり、それぞれで仕事内容も全く違います。
これからITエンジニアを目指す人は、それぞれの職種を理解し、自分が専門としたい分野を決めることが大事になります。
さらに、ITスキルを学ぶ方法も様々ですが、本気でITエンジニアを目指すならスクールに通うのがおすすめです。
自分の目標や目的をしっかりと設定し、自分に合った環境やカリキュラムのあるスクールを選びましょう!