フリーランスエンジニアの年収は高いイメージがありますが、それでも平均年収は700万円程度です。
会社員よりは高い平均年収であるものの、1,000万円や2,000万円を越えられる人は限られています。
ただ、フリーランスエンジニアとして年収2,000万円を超えている人もいるため、今回はどのような人が年収2,000万円を超えられるのかとその時の手取り金額などについて説明します。
記事のもくじ
フリーランスエンジニアでも年収2,000万円は可能
フリーランスエンジニアの平均年収は想像よりも高くないかもしれませんが、それでも年収2,000万円以上の人はいます。
まずはフリーランスエンジニアの年収について現状を理解していきましょう。
フリーランスエンジニアの平均年収は700万円程度
フリーランス協会が公開している「フリーランス白書2021」を参考にすると、フリーランスエンジニアの年収は700万円程度です。
ここ数年は上昇傾向にあり、フリーランスエンジニアになれば年収が高まるとの認識が高まってきています。
ただ、その反面でフリーランスエンジニアの人数が増えていることも示されていて、このような人が平均年収を押し下げている部分があります。
そのため、平均年収としては700万円程度に落ち着いていますが、中央値は700万円から離れていて、年収の高いフリーランスエンジニアと低いフリーランスエンジニアに分かれてしまう状況です。
年収2,000万円以上は1.5%程度
同じくフリーランス白書を参照すると、フリーランスエンジニアのうち年収2,000万円以上は1.5%に限られています。
フリーランスエンジニアの人数は増えていますが、その中でも一部だけが年収2,000万円以上なのです。
ただ、言い換えると一定数は年収2,000万円以上がいるため、フリーランスエンジニアになることで大きく年収が伸びる可能性はあります。
なお、フリーランスエンジニアの母数が増えていることもあり、割合についてはさらに減る可能性があるため、ここは参考程度にしておくとよいでしょう。
年収2,000万円の手取りはいくらぐらい?
フリーランスエンジニアの手取り金額は前年度の経費などによって左右されますが、今回はフリーランス協会のデータから3割と仮定して算出します。
この場合、経費は600万円となり、各種控除などを踏まえると手取り金額は1,430万円程度です。
詳細は所得税が約270万円、住民税が約130万円、社会保険料が約100万円、個人事業税が約65万円などが挙げられます。
課税所得が900万円を超えると所得税率が大きく高まってしまうため、どうしても所得税が高まってしまい、手取り金額は思っているよりも少なくなってしまいます。
フリーランスエンジニアで年収2,000万円以上稼ぐためにやること
フリーランスエンジニアの平均年収は700万円であり、普通に働いていては年収2,000万円には届きません。
年収2,000万円を超えるエンジニアになるためには、以下のような取り組みに励んでいきましょう。
実務経験を増やす
年収の高いフリーランスエンジニアを目指すためには、多くの実務経験を積まなければなりません。
フリーランスエンジニアは実務経験が重要視される傾向にあるため、経験を積むことが大切なのです。
ただ、「とにかく多くのプロジェクトを受注すれば良い」という話ではありません。
プロジェクトを通じて多くのスキルを習得したり、特定のスキルを深めておいたりすることが重要です。
例えば、基幹システムに関わるプログラミング言語を幅広く習得したり、金融に関わるプロジェクトにばかり参画したりします。
重要なことは自分なりに軸を持ち、目的をもって案件へ参画することです。
他のエンジニアにはない希少性を持つ
可能な限り他のエンジニアにはない希少性を習得しましょう。
エンジニアであるからといってテクニカルなスキルに限らず、業務的なスキルを高めることもおすすめです。
例えば、法務部門など専門的なスキルが必要となる部門での経験を積んでおきます。
このような経験があれば、専門用語などを交えながらエンジニアとして活躍できるため、希少価値が高まり年収アップにつながるのです。
また、医療業界など専門的なスキルが必要な業界の経験を積んでおくのも良いでしょう。
一般的なエンジニアが知り得ないようなスキルを習得しておくと、そのスキルを武器に年収アップが期待できます。
なお、希少性の高いスキルはその時々によって変化するため、周りを見ながらスキルアップするとなお良いです。
継続的に高単価な案件を獲得する
年収を高めるためには高単価の案件を獲得するしかありません。
もし、年収2,000万を目指すならば、単純計算で月の売り上げは160万円から170万円程度必要です。
ひとつの案件でこれだけの単価を稼ぐことは難しいですが、フリーランスエンジニアとして十分なスキルがあれば不可能ではありません。
また、ひとつの案件ではなく80万円と90万円の案件を掛け持ちする選択肢もあります。
この程度の単価の案件は数多く存在しているため、自分のキャパシティが許すならば掛け持ちで年収2,000万円を目指してみましょう。
得意分野において最新のスキルを習得する
自分の得意分野では常に最新のスキルを習得しておきましょう。
王道のスキルを極めることも重要ですが、最新のスキルを習得することも重要です。
クライアントがフリーランスエンジニアに対し、さまざまなスキルについて質問してくる可能性があります。
そのような場面で、最新のスキルを取得しておらず回答できないと、期待度が下がりかねません。
ただ、ここで重要なのは必要最低限のレベルまで習得できれば良いことです。
実際に最新のスキルを活用するならば、その時に実践レベルのスキルを習得すれば良いでしょう。
年収2,000万円以上を目指すならば、クライアントからの期待を裏切れないため、気持ちに応えるためにスキルが必要です。
マネジメントにも対応できるようになる
エンジニアの仕事だけではなくマネジメントの仕事も任される可能性があります。
一般的にリーダーやプロジェクトマネージャーは単価が高く、年収も高まりやすいポジションです。
そのため、マネジメントもできるようになっておけば、エンジニアとしての単価も高まり年収アップできます。
なお、マネジメントには様々なスキルが含まれ、テクニカルスキル以外が大半です。
そのため、エンジニアをしながらマネジメントスキルを座学だけで習得するのは難しいと考えられます。
可能であればマネジメントなどが関連する案件に参画し、実践的なスキルを習得するようにしましょう。
チームで大規模な案件を受注できるようにする
高単価な案件に対応するために、チームを組んで案件を受注することも考えましょう。
一般的にフリーランスは個人で活躍する働き方です。
ただ、フリーランス同士が協力するケースは多々あり、大規模な案件ではこれがよくみられます。
例えば大規模なシステム開発では、プログラマ、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、ネットワークエンジニアなど様々なエンジニアが必要です。
これらのエンジニア同士でチームを組んでおき、SIerが仕事を受注するイメージで受注します。
このように大規模な案件を獲得すれば、自ずと高単価を獲得しやすくなります。
個人では受注できない仕事をチームで受注することで、フリーランスでも年収2,000万円が近づくのです。
フリーランスエンジニアで年収が増えたら意識したい3つのこと
フリーランスエンジニアで年収2,000万円を超えたならば、以下のポイントを意識しておきましょう。
各種保険に加入する
フリーランスで収入が増えているならば、万が一に備えた保険に加入するようにしておきましょう。
例えば、トラブルが発生して仕事が受注できなくなった場合に、売り上げを補填してくれるような保険です。
年収2,000万円を超えるフリーランスエンジニアになると、毎年、税金などの支払いが高額になってしまいます。
そのような状況で収入が途絶えると、生活に支障が出てしまいかねません。
万が一、何かしらのトラブルが発生して収入が途絶えてしまっても、生活ができるような保険には加入しておくべきです。
請求書や領収書を適切に管理する
今まで以上に請求書や領収書を適切に管理するようにしましょう。
フリーランスは確定申告が必要であるため、日頃から必要な書類を管理しているはずです。
年収2,000万円を超えるなど、売上も経費も増えるようになれば、これらをより一層管理しなければなりません。
一般的に売上が増えてくると、税務調査の対象となる可能性が高まります。
税務調査はすべての人が対象になる可能性がありますが、売り上げが大きいほどチェックされやすいのです。
年収2,000万円以上のフリーランスエンジニアは限られていて、税務調査を受ける可能性が高いことから、必要な資料は完璧に管理しておかなければなりません。
法人化を検討する
年収が2,000万円を超えているならば、フリーランスではなく法人化は考えても良いでしょう。
法人化のタイミングはいくつかありますが、売上1,000万円以上と利益500万円以上だといわれます。
フリーランスエンジニアで年収2,000万円を超えていると利益は500万円以上あると考えられるため、法人化を検討して良いのです。
法人化することによって「社会的信用力のアップ」「税率の低下」などのメリットを受けられます。
その反面、「事務手続きが複雑になる」「設立や維持にお金がかかる」などのデメリットもあります。
メリットとデメリットを踏まえ、フリーランスから法人化することもおすすめです。
フリーランスエンジニアで年収2,000万円を目指すなら英語の習得が重要
フリーランスエンジニアで年収2,000万円以上を目指すならば、テクニカルスキルのみならず英語スキルも重要です。
続いてはプログラミングを英語で習得できるKredoオンラインキャンプを紹介します。
未経験でも基礎から学べる環境
Kredoは基礎から学べる環境であるため、初心者でもスキルアップ可能です。
実際、Kredoに通う大半の人はプログラミング初心者であり、未経験からでもスキルアップできるカリキュラムが整っています。
なお、Kredoの特徴は授業数が他のスクールよりも多いことです。
他のプログラミングスクールでは、授業が週1回しかないプランが存在します。
これでは短期間で効率よくスキルアップするのは不可能といっても過言ではありません。
しかし、Kredoは毎週多くの授業を実施して、短期間で十分なスキルアップができるように考えられています。
学ぶことが多く大変な部分はありますが、しっかりと習得できれば高収入のエンジニアを目指せます。
経験していても英語だけで学べてスキルアップできる環境
Kredoは英語だけで授業が実施されるスクールです。
英語のスクールは多く見受けられますが、Kredoのようにすべてが英語のスクールは限られています。
授業だけではなく質問やその解答についても英語であるため、英語力を十分に高められる環境です。
英語に苦手意識がある人は多いと思われますが、初心者向けの英語やIT英語の学習から始まります。
そのため、英語に自信がない人でも十分に授業についていくことは可能です。
ITの知識があると英語の理解がはかどりますが、英語とITの知識がない状態でも差し支えありません。
まとめ:年収2,000万円を超えるフリーランスエンジニアになるために英語力を高めよう
年収2,000万円を超えるフリーランスエンジニアになるためには、非常に高いスキルを習得しなければなりません。
フリーランスエンジニアの平均年収は700万円程度であるため、普通に働いていては到底届かない金額です。
年収を高めるためには希少性の高いスキルを習得することも重要で、その中に英語が挙げられます。
近年は英語を使えるエンジニアが増えてますが、テクニカルスキルやビジネススキルと組み合わせて、英語を利用できると活躍の幅が広がるのです。