プログラマーを始めたばかりの人の中には、転職を目的にスキル習得に打ち込んでいる方もいらっしゃるでしょう。
特に求人を見ると未経験でもプログラマーとして採用してくれる企業も多々あります。
しかし、プログラマー初心者で転職を目指す人の中には、採用活動のときに失敗してしまうのではないかと不安になる方も多いと思います。
プログラマー初心者が、転職に失敗してしまう理由には3つあります。
- プログラマーの職種について
- 転職に失敗してしまう理由
- 選考を通るためのコツ
今回は、プログラマー初心者が転職に向けて、失敗してしまう理由と選考に通るためのコツについてご紹介していきます。
本記事を参考に、なぜ自分が不安になってしまうのか、どうすれば望む結果になるのかの助けになりますと幸いです。
記事のもくじ
プログラマー初心者が知っておくべき職種
プログラマー初心者が転職活動で不安になってしまうのには、職種に対する理解がないことも1つの要因として挙げられます。
プログラマーの職種としては、主に4つです。
- Webプログラマー
- オープンプログラマー
- アプリケーションプログラマー
- ネットワークプログラマー
プログラミングを始めたばかりの初心者の方は、以下から深掘って説明する4つの職種に対して理解を深めていきましょう。
Webプログラマー
まず1つ目はWebプログラマーです。
Webプログラマーとはネットを開いたときに公開されているWebサイトに特化した開発していくプログラマーです。
エンジニアが設計した仕様書に従い、Webのシステムを開発していく仕事をしていきます。
インターネットショッピングサイトやコーポレートサイトなど、様々なサイトを作る役目を持ちます。
一般的にWebプログラマーには、HTMLやCSS、PHP、JavaScriptなどのプログラミング言語がスキルとして求められており、クライアントサイドやサーバーサイドの知識を全般的に備えておくことが望ましいでしょう。
オープンプログラマー
2つ目はオープンプログラマーです。
Webプログラマーと仕事内容が似ていることもあり、求人ではWeb・オープンプログラマーを募集していることが多々ある職種になります。
オープンプログラマーの役割は、主にシステム開発をメインにしており、顧客を管理するデータベースなどを作成し、複数のPCで管理できるようなシステムを構築していくことです。
Java、JavaScript、PHP、Ruby、Pythonなど、システム開発に必要となるプログラミング言語を扱えるオープンプログラマーが多く、JavaやPHPをメインに仕事をしている人もいます。
アプリケーションプログラマー
3つ目はアプリケーションプログラマーです。
アプリケーションプログラマーは、パソコンに導入されるWebアプリケーションやスマホで利用されるアプリケーションなどを開発していく職種になります。
TwitterやInstagramなどのスマホアプリや翻訳アプリなど幅広いアプリに関連しています。
アプリケーションプログラマーに求められる知識は幅広く、ハードウェアやソフトウェア、データーベースなど、他のプログラマーに必要となるスキルを扱えることが望ましいでしょう。
扱うプログラミングスキルには、Java、Ruby、Swift、PHP、C言語などがあります。
開発するアプリによって必要なスキルは異なるため、複数の言語を習得しておくと、仕事を進めやすくなるでしょう。
ネットワークプログラマー
4つ目は、ネットワークプログラマーです。
ネットワークプログラマーは、主にゲームの開発における実装をおこなうことを役目とした職種になります。
ネットワークの接続の仕組みやゲームが動作する環境をプログラミングで実装していくため、ゲーム業界のネットワークのエンジニアとしての役割が大きいでしょう。
仕事に役に立つプログラミング言語は、Ruby、Java、Python、C##などがあります。
ハード面での知識を豊富に身につけておくと、ネットワークプログラマーとして活躍できるでしょう。
プログラマー初心者が転職に失敗してしまう3つの理由
ここからはプログラマー初心者が転職に失敗してしまう3つの理由についてご紹介します。
- プログラミングのスキルが無い
- ポートフォリオを作成していない
- 仕事に対する理解が無い
もう少し詳しく説明していきます。
プログラミングのスキルが無い
大前提としてプログラミングのスキルが無い状態でプログラマー転職をするとなると失敗してしまう可能性が高まります。
未経験求人でも雇ってくれるところもあるかもしれませんが、同時に2人の選考をした際、最低限のプログラミングの知識がある人と何も勉強していない人となれば、勉強を続けている前者の最低限のプログラミングの知識がある人に評価が高まるでしょう。
プログラマー初心者なのに、何もプログラミングに関する勉強をせず、会社に何かを求めるばかりの人材を採用するのは企業にとってリスクとなります。
最低限のやる気をアピールできるよう、プログラミングの学習はしておくようにしましょう。
ポートフォリオを作成していない
ポートフォリオを作成していないのも転職で失敗してしまう理由の1つとしてあります。
ポートフォリオとは、プログラミングスキルを利用して自分で作った制作物のことです。
採用の場において、ポートフォリオがあるだけ、その人のスキルを評価しやすくなります。
そのため、プログラマー初心者の方でも、見た目が悪い制作物でもいいので自分でコードを書いて、ポートフォリオを用意しておくことはおすすめです。
転職活動の際に、自分の評価を高めることにも繋がりますので、学習している過程で、制作物を何かしら作っておくことを心がけましょう。
仕事に対する理解が無い
仕事に対する理解が無いことは転職で失敗してしまう可能性を高めてしまいます。
プログラマーという職種に対する知識は当然のこと、仕事とはなにか、そもそもなんのために働くのかを自分で言語化できていなければ、本当に覚悟があるのか見定められません。
プログラマー初心者は、他のプログラマーとして活動している人と比べると、相対的にスキルで劣っている部分があるのは仕方がありません。
しかし、仕事に対する熱量をアピールできることができれば、やる気のある人材として納得のいく評価に繋がる可能性が高まります。
基本的なビジネスマナーや業務の知識、言葉遣いなどは最低限習得しておくようにしましょう。
プログラマー初心者が選考を通るための3つのコツ
ここまで、プログラマーとは何か、転職で失敗しまう理由について述べました。
ここからは、プログラマー初心者が選考を通るための3つのコツをご紹介します。
転職を考えている方はぜひ参考程度に知っていただけると幸いです。
評価しやすい実績をいくつか作っておく
評価しやすい実績をいくつか作っておくことは選考を通るためのコツの1つになります。
自分で作ったものがあれば、採用担当者に分かりやすい形でアピールができます。
「勉強をした!」だけの人と「勉強して作った!」の人であれば、勉強した成果が分かりやすい作った人のため、転職活動を有利に持ち込めます。
さらにいくつもの実績を作っておくと、理解度を把握させることができるので、2〜3個ほど作っておくのはおすすめです。
HTMLやCSSを学んでいるのであれば簡単なサイトを作ってみたり、Pythonができるなら、擬似的なSNSツールを作ってみたり、自分のプログラミングスキルを使って実績をいくつか作っておくようにしましょう。
プログラマーとしての目標を考えておく
プログラマーとしての目標を考えておくのも選考を突破するためには大切なコツです。
お金を稼ぎたいから、仕事が欲しいから、様々な理由で学習をしている方も多いことでしょう。
お金を稼いで何をしたいのか、仕事を得て何をしたいのかを転職活動でははっきりさせておく必要があります。
プログラマーとして転職するに限らず、面接の場では、将来に対する目標やビジョンを問われることがあるため、自分なりに考えておくことが望ましいです。
スキルだけを高めるのではなく、自分の人生においてプログラマーとしてどのような生活を送っていきたいのか、自分の理想像はどのような形なのかを明確にしておくことと、企業とのマッチングを図りやすくなります。
IT業界に対する理解を深めておく
IT業界に対する理解を深めておくことも転職をうまくいかせるためには大切です。
プログラマーだけでなく、ITと一括りにしてしまうと様々な職種があります。
エンジニアやWebディレクター、マーケターなど、仕事だけでもたくさんあり、業務の流れもそれぞれによって異なります。
仕事を理解するためにもIT業界におけるシステムの開発の流れや、全体的な業務フローを転職活動をする前にある程度把握している状態にしておきましょう。
まとめ:プログラマー初心者でも対策をすれば転職可能
プログラマー初心者の頃は、見えない道を走っている感覚になり、いくつもの不安が押し寄せてくるでしょう。
転職を目的にしている人であれば、闇雲に勉強するのではなく、しっかりと対策を練り、選考で失敗しないための取り組みが必要となります。
プログラミングスクールでもスキルを学びながら、転職サポートをしてくれるところもありますので、不安を全て拭い去りたい方は、スクールの選択を検討してみるのも悪いことではないかもしれません。